26 / 37
26.魔族社会の最高機関・聖人教団
しおりを挟む
草むらで身を隠し、アダムは小声で話す。
「聖人教団のエルフだ」
「聖人教団……あの人達がアダムを?」
スラムの端で行き倒れていたアダムは、命を失いかねない大怪我を負っていた。その酷い怪我を負わせたのが、同族であるはずのエルフ。あの白装束の集団なのかと見やって訊けば、アダムは苦渋の表情で頷き返した。
「おそらく、私の死骸が無いことに気づいて、粛清するために探しているのだろう」
アダムは反対側に僕の肩を押して言う。
「私を助けたことが知れたら、混ざり者達が何をされるかわからない。私が奴らの気を引いている間に、お前は早く混ざり者達を連れて逃げるんだ」
そう言うなり、アダムは草むらから飛び出して行こうとする。僕はとっさにその腕を掴み、引き留めた。
「何言ってるんだよ! 逃げるなら一緒にだよ!!」
「もとより、お前達には関係のないことだ。これは私がカタをつけるべきこと――」
押し問答している間にも、白装束の集団はスラム街へと散らばっていく。また、エルフの一人がこちらの方へと近づいてくる。
アダムはそれを見て叫んだ。
「早く行けっ!」
「あっ!」
アダムは強引に僕の手を振り払い、草むらから飛び出して行った。
近づいてきたエルフはアダムに気づくと、意外そうにつぶやく。
「おや、出来損ないのアダムではありませんか。生きながらえていたとは、なかなかしぶといですね。……まあ、いいでしょう。任務のついでに粛清してあげます」
エルフはアダムを見下し、淡々とした声で魔法を詠唱する。
「聖なる力を我に――ホーリー・ストーム!」
「シャイニング・スラッシュ!」
シュィンッ! カキィィィィン!
すかさず、光魔法を展開して応戦するアダム。だが、同族を攻撃することはためらわれたのか、光の刃で身の回りを取り囲み、防御するだけだった。
疾風の刃が繰り出される激しい攻撃に、アダムは徐々に押されていく。
さらに、後方に隠れている僕に攻撃が当たらないよう、攻撃をすべて受けきってくれているのだ。
どうにかしなければと焦り、僕は手持ちの荷物をあさる。
「くっ!」
疾風の刃がアダムの身体を切りつけた。
腕や脚に赤い線が走り、白い肌を鮮血が滴り落ちていく。
「アダム!!」
隙をついて、サポートするつもりでいた僕は、傷ついてよろめくアダムを見て思わず駆け寄り、急いでマナ・ポーションを飲ませる。
「これ飲んで回復して!」
「おや、もう一人いましたか。丁度良い……」
妖しい眼光を放つ目で僕を見すえ、エルフは被っていたフードを払い落とした。
「っ?!」
エルフの出方に集中するあまり、僕はつい視線を合わせてしまったのだ。
「その出来損ないエルフとダークエルフ、混ざり者をすべて粛清し、皆殺しにしなさい」
「!!」
エルフのとんでもない命令に僕は絶句し、立ち尽くしてしまう。
アダムは慌てて僕の頭を掴んで振り向かせ、顔を近づけて目を覗き込む。
「私の目を見ろ!」
間近で見る緑色の目が、妖しい輝きを放っている。
魔眼の力を上書きして、正気に戻そうとしてくれたのだろう。
僕は驚いて一瞬固まってしまっただけなのだけど――
「うわっ?!」
アダムは僕を抱き寄せて胸に顔を埋めさせ、エルフに光魔法を打ち放つ。
「シャイニング・スラッシュ!」
「ぐぁっ、しまった!」
大量の光の刃が互いにぶつかり合い、すさまじい閃光を放った。
辺りが眩い閃きに包まれ、隙間から見える明るさでさえ、目を開けていられない。
フードを脱いでいたエルフはもろにそれを食らったようで、呻き声を漏らしていた。
目くらましでエルフが動けなくなっている間に、アダムは僕の腕を掴んで駆け出す。
「まずい! 聖人教団の狙いは私ではなく、カースト一位に成り上がった混ざり者達だ! 仲間割れを装って殺し合わせるつもりなんだろう!!」
「なっ、なんて酷いことを考えるんだ!?」
罪のないモフモフ魔族達を殺し合わせるなんて、僕は信じられない思いで憤り、叫んでいた。
アダムは苦渋の表情で皮肉めいた呟きをこぼす。
「エルフの考えそうなことだ……」
スラム街の中を駆けていると、虚ろな目をした混ざり者達がふらふらと歩いていた。
見つけ次第、アダムが片っ端から魔眼の力を上書きして正気に戻していく。だが、次から次へと虚ろな目の混ざり者達が現れる。
四方八方へと散らばっていったエルフは、手当たり次第に魔眼の力で混ざり者達を操っているようだった。
「みんなの様子がおかしい……これじゃあ、きりがないよ」
「ノヴァはどこにいる? 真っ先に狙われるのはあいつだろう」
操られる混ざり者達が中心部に向かっていることに気づき、僕達は先回りしてノヴァを探した。
「いたよ、あそこ!」
様子のおかしい混ざり者達に取り囲まれ、一か所に集まっているノヴァ達の姿を見つけた。
グレイ、ブラッド、リュウの三人は困惑した表情で、ノヴァに飛びかかろうとする混ざり者達をなんとか抑え込んでいる。
「集まってきたかと思えば、急に飛びかかってきたぞ」
「焦点が合わん。どうやら正気じゃないようじゃ」
「これは、ノヴァが狙われているようでござるな」
「何が起こっているんだ……みんな正気に戻ってくれ!」
少し離れた場所から、狩人を生業とする混ざり者が弓矢を構える様子が窺え、僕達は急いで駆ける。
「あれは、まずいな。間に合いそうにない……」
アダムが魔眼の力を上書きしようにも、遠くて狩人と視線が合わない。
「危ない! 逃げて、ノヴァ!!」
叫んだ僕の声に振り返ったノヴァめがけ、弓が射られる。
バシュンッ!
「「「!!?」」」
弓矢は背中から腹を貫き、口から赤い血を吐かせた。
「がはっ!」
「アダムッ!?」
その身に矢を受けたのはノヴァではなく、飛び込んでノヴァを庇ったアダムだったのだ。
狙いを外した狩人は新たな弓矢を手にし、再びノヴァに狙いを定める。
アダムは正面に立ちはだかり、痛みに表情を歪ませつつも、目を見開いて狩人と視線を合わせる。
「ぐっ……私の目を、見ろ!」
緑色の目が妖しくも強い輝きを放つ。
虚ろだった混ざり者達の目に光が宿り、正気を取り戻していく。
狩人もまた正気を取り戻し、アダムを傷付けてしまったことに動揺する。
「あ……ア、アダム……ご、ごめんなさい。ボクはなんてことを……」
狩人は持っていた弓を手から滑り落とし、ボロボロと大粒の涙をこぼす。
そんな泣き崩れる狩人に向かって、アダムは声を張り上げ訴える。
「違う!!」
「アダム……ぐす、ごめ……」
「お前のせいじゃない、お前は何も悪くない。こんなかすり傷、大したことではないのだ。何も気にする必要などない……はぁ、はぁ……ぐっ……」
必死に叫ぶアダムを僕とノヴァが支えるが、痛みに呻くアダムは力尽き、とうとう気を失ってしまった。
「おい、しっかりしろ! 今すぐ治してやるから、気をしっかり持て!!」
「ノヴァ、このポーション使って!!」
深手を負い倒れ込んでしまったアダムを慌てて介抱し、ノヴァが回復魔法をかける。けれど、連日魔力消費の激しい作業をしていたため、魔力不足で治癒が思うように進まない。
そうこうしていると、いつの間にやら、僕達や混ざり者達の外周を白装束の集団が取り囲んでいた。
「おいおい、聖人教団のお出ましかよ……こりゃ、ヤバいぜ」
「最上位種の座を奪われた報復か? やり方がえげつないのう」
「既に逃げ道は塞がれたか。万事休すのようでござるな」
冷や汗をかきながら後ずさり、みんな一点に固まることしかできない。
十数人はいるだろうか、先ほど撒いてきたエルフにも追いつかれてしまった。
「まったく、出来損ないの分際で我々の崇高な任務を邪魔するとは、万死に値しますよ」
エルフ達が被っていたフードを払い落とし、間を詰めてにじり寄ってくる。
「聖人教団のエルフだ」
「聖人教団……あの人達がアダムを?」
スラムの端で行き倒れていたアダムは、命を失いかねない大怪我を負っていた。その酷い怪我を負わせたのが、同族であるはずのエルフ。あの白装束の集団なのかと見やって訊けば、アダムは苦渋の表情で頷き返した。
「おそらく、私の死骸が無いことに気づいて、粛清するために探しているのだろう」
アダムは反対側に僕の肩を押して言う。
「私を助けたことが知れたら、混ざり者達が何をされるかわからない。私が奴らの気を引いている間に、お前は早く混ざり者達を連れて逃げるんだ」
そう言うなり、アダムは草むらから飛び出して行こうとする。僕はとっさにその腕を掴み、引き留めた。
「何言ってるんだよ! 逃げるなら一緒にだよ!!」
「もとより、お前達には関係のないことだ。これは私がカタをつけるべきこと――」
押し問答している間にも、白装束の集団はスラム街へと散らばっていく。また、エルフの一人がこちらの方へと近づいてくる。
アダムはそれを見て叫んだ。
「早く行けっ!」
「あっ!」
アダムは強引に僕の手を振り払い、草むらから飛び出して行った。
近づいてきたエルフはアダムに気づくと、意外そうにつぶやく。
「おや、出来損ないのアダムではありませんか。生きながらえていたとは、なかなかしぶといですね。……まあ、いいでしょう。任務のついでに粛清してあげます」
エルフはアダムを見下し、淡々とした声で魔法を詠唱する。
「聖なる力を我に――ホーリー・ストーム!」
「シャイニング・スラッシュ!」
シュィンッ! カキィィィィン!
すかさず、光魔法を展開して応戦するアダム。だが、同族を攻撃することはためらわれたのか、光の刃で身の回りを取り囲み、防御するだけだった。
疾風の刃が繰り出される激しい攻撃に、アダムは徐々に押されていく。
さらに、後方に隠れている僕に攻撃が当たらないよう、攻撃をすべて受けきってくれているのだ。
どうにかしなければと焦り、僕は手持ちの荷物をあさる。
「くっ!」
疾風の刃がアダムの身体を切りつけた。
腕や脚に赤い線が走り、白い肌を鮮血が滴り落ちていく。
「アダム!!」
隙をついて、サポートするつもりでいた僕は、傷ついてよろめくアダムを見て思わず駆け寄り、急いでマナ・ポーションを飲ませる。
「これ飲んで回復して!」
「おや、もう一人いましたか。丁度良い……」
妖しい眼光を放つ目で僕を見すえ、エルフは被っていたフードを払い落とした。
「っ?!」
エルフの出方に集中するあまり、僕はつい視線を合わせてしまったのだ。
「その出来損ないエルフとダークエルフ、混ざり者をすべて粛清し、皆殺しにしなさい」
「!!」
エルフのとんでもない命令に僕は絶句し、立ち尽くしてしまう。
アダムは慌てて僕の頭を掴んで振り向かせ、顔を近づけて目を覗き込む。
「私の目を見ろ!」
間近で見る緑色の目が、妖しい輝きを放っている。
魔眼の力を上書きして、正気に戻そうとしてくれたのだろう。
僕は驚いて一瞬固まってしまっただけなのだけど――
「うわっ?!」
アダムは僕を抱き寄せて胸に顔を埋めさせ、エルフに光魔法を打ち放つ。
「シャイニング・スラッシュ!」
「ぐぁっ、しまった!」
大量の光の刃が互いにぶつかり合い、すさまじい閃光を放った。
辺りが眩い閃きに包まれ、隙間から見える明るさでさえ、目を開けていられない。
フードを脱いでいたエルフはもろにそれを食らったようで、呻き声を漏らしていた。
目くらましでエルフが動けなくなっている間に、アダムは僕の腕を掴んで駆け出す。
「まずい! 聖人教団の狙いは私ではなく、カースト一位に成り上がった混ざり者達だ! 仲間割れを装って殺し合わせるつもりなんだろう!!」
「なっ、なんて酷いことを考えるんだ!?」
罪のないモフモフ魔族達を殺し合わせるなんて、僕は信じられない思いで憤り、叫んでいた。
アダムは苦渋の表情で皮肉めいた呟きをこぼす。
「エルフの考えそうなことだ……」
スラム街の中を駆けていると、虚ろな目をした混ざり者達がふらふらと歩いていた。
見つけ次第、アダムが片っ端から魔眼の力を上書きして正気に戻していく。だが、次から次へと虚ろな目の混ざり者達が現れる。
四方八方へと散らばっていったエルフは、手当たり次第に魔眼の力で混ざり者達を操っているようだった。
「みんなの様子がおかしい……これじゃあ、きりがないよ」
「ノヴァはどこにいる? 真っ先に狙われるのはあいつだろう」
操られる混ざり者達が中心部に向かっていることに気づき、僕達は先回りしてノヴァを探した。
「いたよ、あそこ!」
様子のおかしい混ざり者達に取り囲まれ、一か所に集まっているノヴァ達の姿を見つけた。
グレイ、ブラッド、リュウの三人は困惑した表情で、ノヴァに飛びかかろうとする混ざり者達をなんとか抑え込んでいる。
「集まってきたかと思えば、急に飛びかかってきたぞ」
「焦点が合わん。どうやら正気じゃないようじゃ」
「これは、ノヴァが狙われているようでござるな」
「何が起こっているんだ……みんな正気に戻ってくれ!」
少し離れた場所から、狩人を生業とする混ざり者が弓矢を構える様子が窺え、僕達は急いで駆ける。
「あれは、まずいな。間に合いそうにない……」
アダムが魔眼の力を上書きしようにも、遠くて狩人と視線が合わない。
「危ない! 逃げて、ノヴァ!!」
叫んだ僕の声に振り返ったノヴァめがけ、弓が射られる。
バシュンッ!
「「「!!?」」」
弓矢は背中から腹を貫き、口から赤い血を吐かせた。
「がはっ!」
「アダムッ!?」
その身に矢を受けたのはノヴァではなく、飛び込んでノヴァを庇ったアダムだったのだ。
狙いを外した狩人は新たな弓矢を手にし、再びノヴァに狙いを定める。
アダムは正面に立ちはだかり、痛みに表情を歪ませつつも、目を見開いて狩人と視線を合わせる。
「ぐっ……私の目を、見ろ!」
緑色の目が妖しくも強い輝きを放つ。
虚ろだった混ざり者達の目に光が宿り、正気を取り戻していく。
狩人もまた正気を取り戻し、アダムを傷付けてしまったことに動揺する。
「あ……ア、アダム……ご、ごめんなさい。ボクはなんてことを……」
狩人は持っていた弓を手から滑り落とし、ボロボロと大粒の涙をこぼす。
そんな泣き崩れる狩人に向かって、アダムは声を張り上げ訴える。
「違う!!」
「アダム……ぐす、ごめ……」
「お前のせいじゃない、お前は何も悪くない。こんなかすり傷、大したことではないのだ。何も気にする必要などない……はぁ、はぁ……ぐっ……」
必死に叫ぶアダムを僕とノヴァが支えるが、痛みに呻くアダムは力尽き、とうとう気を失ってしまった。
「おい、しっかりしろ! 今すぐ治してやるから、気をしっかり持て!!」
「ノヴァ、このポーション使って!!」
深手を負い倒れ込んでしまったアダムを慌てて介抱し、ノヴァが回復魔法をかける。けれど、連日魔力消費の激しい作業をしていたため、魔力不足で治癒が思うように進まない。
そうこうしていると、いつの間にやら、僕達や混ざり者達の外周を白装束の集団が取り囲んでいた。
「おいおい、聖人教団のお出ましかよ……こりゃ、ヤバいぜ」
「最上位種の座を奪われた報復か? やり方がえげつないのう」
「既に逃げ道は塞がれたか。万事休すのようでござるな」
冷や汗をかきながら後ずさり、みんな一点に固まることしかできない。
十数人はいるだろうか、先ほど撒いてきたエルフにも追いつかれてしまった。
「まったく、出来損ないの分際で我々の崇高な任務を邪魔するとは、万死に値しますよ」
エルフ達が被っていたフードを払い落とし、間を詰めてにじり寄ってくる。
32
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
憧れのスローライフは計画的に
朝顔
BL
2022/09/14
後日談追加しました。
BLゲームの世界の悪役令息に憑依してしまった俺。
役目を全うして、婚約破棄から追放エンドを迎えた。
全て計画通りで、憧れのスローライフを手に入れたはずだった。
誰にも邪魔されない田舎暮らしで、孤独に生きていこうとしていたが、謎の男との出会いが全てを変えていく……。
◇ハッピーエンドを迎えた世界で、悪役令息だった主人公のその後のお話。
◇謎のイケメン神父様×恋に後ろ向きな元悪役令息
◇他サイトで投稿あり。
【完結】異世界転移で落ちて来たイケメンからいきなり嫁認定された件
りゆき
BL
俺の部屋の天井から降って来た超絶美形の男。
そいつはいきなり俺の唇を奪った。
その男いわく俺は『運命の相手』なのだと。
いや、意味分からんわ!!
どうやら異世界からやって来たイケメン。
元の世界に戻るには運命の相手と結ばれないといけないらしい。
そんなこと俺には関係ねー!!と、思っていたのに…
平凡サラリーマンだった俺の人生、異世界人への嫁入りに!?
そんなことある!?俺は男ですが!?
イケメンたちとのわちゃわちゃに巻き込まれ、愛やら嫉妬やら友情やら…平凡生活からの一転!?
スパダリ超絶美形×平凡サラリーマンとの嫁入りラブコメ!!
メインの二人以外に、
・腹黒×俺様
・ワンコ×ツンデレインテリ眼鏡
が登場予定。
※R18シーンに印は入れていないのでお気をつけください。
※前半は日本舞台、後半は異世界が舞台になります。
※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載中。
※完結保証。
※ムーンさん用に一話あたりの文字数が多いため分割して掲載。
初日のみ4話、毎日6話更新します。
本編56話×分割2話+おまけの1話、合計113話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる