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しおりを挟むハル
話がひと段落して、ジークとお茶を飲みながら、ゆっくりしていると、セバスさんがジークに「いらっしゃっいました。」と声を掛けると、扉が開いて、女の人が入ってきて挨拶してきた。
下げてた頭を上げると、すっごく綺麗な女の人が笑顔で立っていた。
「ハル、紹介しよう。仕立て屋の者で、エリザだ。これからハルの服を仕立ててもらう。エリザ頼むな。」
「お初におめにかかります。エリザと申します。ふふふ、可愛いい。サーヴァント公爵様、よろしゅうごさいましたわね。番様、早速取り掛かりましょう。」
えぇー?何?聞いてないけど、
「ハル、こちらの服はないだろう?とりあえず着る服もいるだろう?何着か作っておこうな。」
あ、そうか、何も持たずこの世界に来たんだった。ん?今着てる服は?
「あぁ、その服は俺の子供の頃の服だな。ふふっそれもいいけど、ちゃんとした服もこれからはいるだろうから、きちんと測って貰おうな。」
そうか、ジークの服だったんだね。
これでもいいのにな。
でも、せっかく来てくれたんだから、お願いしてもいいかな。
「初めまして。ハルです。今日はよろしくお願いします。」
ぺこりと頭を下げると。
「あらあら、丁寧な挨拶ありがとうございます。さぁ、始めましょうか」
エリザさんが、手をパンパンとたたくと、扉からワラワラと、大きな箱を持って入って来た。
僕はビックリして、何?何?とオロオロして、ジークにしがみつく。
ジークは優しく頭を撫でながら、「大丈夫だから、ちょっとここに立っててね。」
それから、僕はマネキンになったみたいに、採寸され、色々な生地を身体に当てられたりと、終わる頃には大人しくジークに抱き上げられて、大人しくお姫様抱っこをされる僕でした。
「疲れただろう?ごめんね。少し横になる?」
ジークがそう言ってくれたので、素直にベッドに横になった。
ジークは、僕の横に座って頭を撫でるから、僕はそのままうとうとしながら、眠くなりそうだったんだけど、どうしても、ジークに聞きたい事があったから、眠い目をこすりながら、採寸してる時に、ふと耳に入った事を聞いてみた。
「ねぇ、ジーク、さっき少し聞こえたんだけど、皇帝陛下に謁見するって?僕が?」
「うん、そうだよ。」
何で?えっ?
僕、一般人だけど?そんな恐れ多い。
あっ!そうか、ジークの番だから?
「ハルはさ、俺の番でもあるんだけと、異世界から来た人の事を(送り人)って言うんだ。ハルが初めてでは、ないんだ。以前もう、100年ぐらいは現れてないんだけど、文献は残ってるみたいなんだ。ただ、ハルの様に黒髪、黒目ではなかったらしい。では、何故その人が送り人なのがわかったか、どうやら本人がこの世界にはない知識や情報を皇帝陛下に話を持って行き、そこで異世界から、やって来たと認めさせたらしい。だから、一応な、陛下に挨拶だけでいい。ただ陛下は、俺の番を見たいだけだから。」
へぇーそうなんだ。
その人、外国人だったのかな?
金髪とかだったら、違和感ないよね。
僕はすぐにジークに助けて貰って良かったけど、その人は助けてくれた人がいたのかな?もし、知らない世界で誰にも助けて貰えなかったら?
怖くて、心細かっただろうな。
その人は幸せだっただろうか?
もしかして、僕みたいに番に出会えたのかな?
そうだといいな。
その人がこの世界でどう過ごしていたのか、分かるものがあれば見たいな。
そんな事を考えながら、僕は眠りに入っていった。
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