[完結][番外編更新中]氷の騎士は、異世界から来た運命の番を溺愛する。

りさあゆ

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        ハル

 なんだかんだで、チャリティーの会の日が、やって参りました。
初めは緊張するかなぁって思ってたけど、今までが大変過ぎて、当日ともなると、やっとか。って気持ちが強すぎて、緊張感もなく、始められそうだね。


それで、会の前日にあった事だけどね。
まぁ、なんて言うか、貴族って大変だねって事かな?
ええと、あの時突撃して来た、アマリアさん?だっけ?その人はジークの婚約者候補だったんだって。
ジークの番が見つからなかったら、アマリアさんと、結婚するかも?だったみたいだけど、ジークは、たとえ番が見つからなくても、結婚する事はしなかったとか。
だから、何度も断ったらしい。
アマリアさんのお父さんが、しつこいらしくて、お父さんに言われて、渋々ジークの屋敷に何度も来たらしいよ。
ヴィーちゃんによると、アマリアさんは、全然ジークには、興味はないらしく、別に好きな人がいるみたい。。。
だから、僕、番が見つかったと聞いて、喜んでいると、お父さんに、第二夫人になるんだ。とか言われて、僕に第二夫人を求めているのか、聞きにと言うか、確認?しに来たみたい。

 何か、よく分からなくて、ジークに、どうして、僕に聞きにきたの?って聞いたの
そしたら、この国の高位貴族は、第三夫人まで認められているみたい。
それで、第二第三を娶る場合には、第一夫人の許可を得なければいけないみたい。で僕に確認しに来た。
 と、言う訳。

なんだかねぇー大変だね。
貴族って。好きな人と結婚も出来ないなんて、、、
本人達は、政略結婚は当たり前と、それが貴族と産まれたからには、義務だとか。
なんか、嫌だよ。ねぇ?

ふふふ、僕、頑張っちゃおうかな?
アマリアさんの、恋を応援したい!
ジークには、内緒にしたくないから、ちゃんと話をしたよ。
始めはいい顔しなかったけど、ハルがしたいようにすればいい。そう言われて、安心して、後日ヴィーちゃんと相談する事にしたんだ。
今は、チャリティーの会を成功するように頑張らないとね!


 さて、いつもより少しだけ、、イヤかなりオシャレして、会場の控室で待機しているハルです。
 現場はどうなっているかな?
様子を見に行った、トーマスさんが、帰って来て
「ハル様!凄いぞ!気持ち悪いくらいの人がいるぞ!あれ、多分会場に入り切れてない人がいるぞ。どうするんだ?」
「そう、どうするんだろうね?あ!ここって窓開けると、外に出れるんだよね?確か庭園が見えたはずだけど。」
「あ?あぁ、今は閉めてるが、、、開ければ、そうとうな広さになるな。」
「だったら、今日は天気もいいし、窓開ければ、入れない人達が入れるんじゃないかな?」
「そうだが、警備の問題もあるだろうし大体ピアノが聞こえるのか?」
「ん?ピアノは、場所を変えれば大丈夫だと思う。ただ、警備の方は、僕はわからないからね。」
「ハル様、ピアノを動かしても大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ。庭と会場の真ん中辺りにピアノを置けば、音は大丈夫。」
「そうか、だったらそれをジークに伝えてくるわ!セシル、ここは任せた。」

 セシルが頷くと、トーマスさんは走って部屋から出て行く。
セシルと、困ったねぇ、と顔を見合わせて苦笑する。
これは、まだ時間がかかりそうだなぁ。
のんびりと、今日演奏する曲を口ずさみながら、ソファに背を預けて上を仰ぎ見て、ゆっくり目を閉じる。

 しばらくして、扉をノックする音が聞こえて、セシルが確認しに行く。
「ハルちゃん!」
ヴィーちゃんが、入って来た。
「ヴィーちゃん。もう準備は出来たの?」
「えぇ、、、大変だったわ。」
「?どしたの?」
「はぁぁもう兄様ってば、、、あのね、ハルちゃん。招待した人が、身内だからとか親戚だからとかで、人数がかなり多くなってしまって、会場に入りきれなくなったのね、それで、どうしよう?と相談してる時に、トーマスが来て、ハルちゃんの提案を教えてくれたから、それいいわね!と、なったんだけどね、、、兄様が、そんな危険な事は出来ないとかなんとか言い始めたから、、、だから、兄様に、ハルちゃんに嫌われるわよ、ここまで来て中止なんか言ったら!って言ってやってわよ!まぁそれで今、なんとか落ち着いた所なのよ。」
「はははっ!ジークってば何やってんのかな?ごめんね、ヴィーちゃん。」
「いいえ、ハルちゃん。謝らないで頂戴な悪いのは、あれもこれも連れて来る、貴族連中が悪いのよ。本当に!まぁそのお陰でチャリティーの方は、上手く行きそう。もうすでに、かなりの金額になってるみたいなのよ。」
「えっ!まだ僕のピアノ聞いてないのに」
「そうなの、ハルちゃんが言ってたようにピアノを聞いてから寄付するように通達を出したんだけど、前回のピアノを聞いた人の大半が、もうすでに寄付して来ているのよね。」
「そう、まぁそれはそれでいいけど。」
「さぁ、ハルちゃん、そろそろ出番かしらね。頑張ってね。楽しみにしてるわ。」
「うん、ありがとう。ヴィーちゃん頑張るね!」

僕が立ち上がり、ヴィーちゃんと、軽く抱きしめ合って、微笑み合ってると、ジークが部屋に入って来た。

「ジーク!大変だったね。お疲れ様。」
ジークに優しく抱きしめてもらう。
「ハル。大丈夫か。緊張して、、、ないのか?」
「ふふふ、大丈夫。今日は楽しんで演奏するよ。だから、ジークちゃんと見ててね」
「もちろん!楽しみにしてるよ。」
「うん!大好き!ジーク。」
「~~っ!ハル!俺も、愛してる。」
ジークは、そっと僕の額にキスを落とす。
よし!頑張る!楽しもう!

僕とジークは手を繋いで会場に向かった。
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