健気な公爵令息は、王弟殿下に溺愛される。

りさあゆ

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久しぶりに会うルーは、可愛いを通り越して、美しい。
なんだ?何故こんなに美形度が増してるんだ?
美し過ぎるんだが。
「ルー」
と、声を掛けると、ポカンとした顔から、ハッとして、それから破顔し俺に向かって走って来て抱きつく。
俺もたまらずルーを抱きしめる。

「ルー。会いたかった。」
そう言ってまた強く抱きしめる。
俺の腕の中にいる存在を確かめたくて、見つめ合う。
思わず笑み溢れる。
あぁ、幸せだ。
ルーの存在が、俺を幸せにしてくれる。

「ん、んっ、ごほん、ごほん。」

咳払いが聞こえて、そちらを向くと、ニコラス達が顔を赤めながら見ていて、周りからも注目されているようだった。
それに気づいたルーが、そっと俺から離れていく。
それが寂しくて、ルーの手を握りしめた。
ルーは、嬉しそうな顔で、これ以上ここにいたら可愛いルーを見られてしまう。
急いでルーに
「ルー、これから一緒に食事に行こう。寮には連絡してあるから。」
「うん。行こう!」

本当、可愛いな。

俺は、ニコラス達に軽く目配せしながら、ルーと2人で食事に向かった。



場所は、個室になっていているが、窓が大きく取られていて、街の様子や景色が最高にいい所だ。
部屋に案内されたルーは、窓の方に向かい
「わぁぁぁー凄い!凄くいい眺めだね!あっ!学校も見えるよ!ライ!見て見て!」
興奮するルーが可愛くて、笑いながらルーの隣りに立ち、肩を抱き寄せながら
「本当だな。あそこでルーは毎日頑張っているんだな。大変?」
「もう、大変ってもんじゃないよ?毎日頭がパンクしそうだよ。覚える事が沢山あり過ぎて。でもね、僕がやりたいって言った事だからね、頑張るのは当たり前だよ。ライの側にいたいからね。身体も丈夫になったしね!」
「本当に?無理してない?」
「全然!むしろ元気過ぎて、本当に僕身体が弱かったのかな?って。多少寝不足でフラフラになる事はあるけど、心配する程ではないよ。皆そうだからね!」
「ははっ!そうか。けど、絶対無理はするなよ?」
「うん。」
「よし、体力を付ける為に、しっかり食べよう!」
「お腹空いた~、食べよう!食べよう!」

2人で豪華な食事を堪能しながら、話しも弾み楽しい時間を過ごした。

食事も済み、ゆっくりお茶を飲みながら、俺はルーを呼ぶ。

「ルー、おいで?」

ルーを自分の膝の上の乗せて、ぎゅっと抱きしめる。
ルーも俺の首に腕を回して、抱きつく。

あーなんて幸せ。
ずっとこうしていたいな。

ルーの耳元で 
「ルー。愛してる。」
そっと呟く。
「ふふっ、僕も。ライ、愛してる。」

自然と唇が重なる。
とてつもなく、気持ちいい。
何度も何度も角度を変えて、柔らかなルーの唇を堪能する。
この先進んでもいいかな?
そう思い、ルーの唇に舌で舐める。
ビクッとしたルーに焦るが、ルーが同じことをして来たから、今度は俺がビクッとしてしまう。
目を開けると、ルーと目が合う。
にっこりルーが笑うから、俺も笑ってしまう。
「ねぇ、ライ?僕だって男だから、この先へと進みたい気持ちはあるよ。ライとしかしたくない。ライは?」
「当然。ルーしか、俺は反応しない。」
「ふふっ、僕もだよ。僕はね、きっとライを受け入れる方だと思うんだけど、そうだよね?」
「あ、そ、そうだな・・・嫌か?」
「ううん。嫌じゃない。僕はライを受け入れたい。だけど、それって負担が大きいと聞いたんだ。だから、今は我慢して欲しいかな?僕も我慢するから。」
「もちろん!結婚まで待てるから!」
「ありがとう。ライ。でも、キスはして欲しいな。」
「俺も。」

そして、2人で優しい優しいキスをしたんだ。

俺は待つよ。
今までも待てたんだ。
ルーの負担になるような事はしたくはない今は、その時ではない。
とにかく、今は勉強頑張って学校を卒業して、ルーの目標を目指してくれ。
応援してるよ。
俺の愛するルー。
その日が来るまで楽しみに待ってるよ。






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