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第一章・ヒーローに憧れていた男
(12)スカーレットを狙う男(5)
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その頃、虎丞の会社でとある騒ぎが起きていたのである。
「あ!パソコンが壊れてる!」
パソコンがある部屋で声を上げたのは【朝倉直樹】という虎丞の古くからの親友で同僚でもある人物だ。なんと虎丞が異世界にアクセスしたパソコンが壊されているというのだ。パソコンの画面にはひびが入り、本体にも叩かれた衝撃からかは不明だがひび割れのような切れ目が入っている。
「本当だ!しかも竜原がいない!」
朝倉の反応を見て虎丞がいないことに気付いたのは虎丞と朝倉の直の上司である【和歌松長谷雄】であった。
「どうしましょう和歌松さん・・・」
「どうしようと言われてもな。しかも竜原はどこに行ったんだ?真面目なやつなのに・・・あいつが飛ぶはずがないからな。」
この時部屋には数人の社員達がいたが皆が竜原のことを心配したのであった。
「あいつ・・・何かあったのかな?」
「まさか・・・飛んだりせえへんよあいつは。」
「だよな・・・そんなやつじゃないもんな。」
虎丞の普段の仕事態度からか誰もが仕事を放棄して消えたと思わなかったようだ。それは本人も自覚している。
◆◆◆◆◆◆◆◆
いつもならいよいよ戻る時間のはずだが何ら戻る気配がしないので雄太は走りながら疑問を感じていた。
「あれ、おかしいな。もう時間のはずなのに・・・」
「どうしたんですか?」
「いや、いつもならそろそろ元の世界に戻る時間のはずですから・・・」
「あ、そうでしたか。でももしまだいけるのであれば協力を!」
「は、はい!」
しかし、今はそんなことを考えている場合ではなかった。スカーレットの危機なのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、とある街広場で巨大な袋を持って待機しているやや中年の人物がいた。彼は官房副長官【榛原俊望】という人物で浦首相の右腕的存在であり、将来の総理大臣候補である。
「(うまく作戦が決まれば私は晴れて次期総理大臣・・・ゴクリ!これはいけるぞ!)」
彼はどうやら何らかの作戦を練っていて袋を持っているようだ。しかも浦と関わりがあるのだから悪質な計画の関係者であることは間違いなかった。
第12話・終わり
「あ!パソコンが壊れてる!」
パソコンがある部屋で声を上げたのは【朝倉直樹】という虎丞の古くからの親友で同僚でもある人物だ。なんと虎丞が異世界にアクセスしたパソコンが壊されているというのだ。パソコンの画面にはひびが入り、本体にも叩かれた衝撃からかは不明だがひび割れのような切れ目が入っている。
「本当だ!しかも竜原がいない!」
朝倉の反応を見て虎丞がいないことに気付いたのは虎丞と朝倉の直の上司である【和歌松長谷雄】であった。
「どうしましょう和歌松さん・・・」
「どうしようと言われてもな。しかも竜原はどこに行ったんだ?真面目なやつなのに・・・あいつが飛ぶはずがないからな。」
この時部屋には数人の社員達がいたが皆が竜原のことを心配したのであった。
「あいつ・・・何かあったのかな?」
「まさか・・・飛んだりせえへんよあいつは。」
「だよな・・・そんなやつじゃないもんな。」
虎丞の普段の仕事態度からか誰もが仕事を放棄して消えたと思わなかったようだ。それは本人も自覚している。
◆◆◆◆◆◆◆◆
いつもならいよいよ戻る時間のはずだが何ら戻る気配がしないので雄太は走りながら疑問を感じていた。
「あれ、おかしいな。もう時間のはずなのに・・・」
「どうしたんですか?」
「いや、いつもならそろそろ元の世界に戻る時間のはずですから・・・」
「あ、そうでしたか。でももしまだいけるのであれば協力を!」
「は、はい!」
しかし、今はそんなことを考えている場合ではなかった。スカーレットの危機なのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その頃、とある街広場で巨大な袋を持って待機しているやや中年の人物がいた。彼は官房副長官【榛原俊望】という人物で浦首相の右腕的存在であり、将来の総理大臣候補である。
「(うまく作戦が決まれば私は晴れて次期総理大臣・・・ゴクリ!これはいけるぞ!)」
彼はどうやら何らかの作戦を練っていて袋を持っているようだ。しかも浦と関わりがあるのだから悪質な計画の関係者であることは間違いなかった。
第12話・終わり
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