恋愛知らずな生き様

市川 雄一郎

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④夏の林間キャンプ編

浦長寛と丸目裕一

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 暑さが苦手な秀太は少しふらつくと唱子が心配して声を掛けてきたのである。


 「秀ちゃん、大丈夫!?」


 「うん、大丈夫だよ。」


 しかしせっかく二人が話している時にまた彼女・・が現れたのである!


 「秀ちゃん、大丈夫っ!?」


 「(ふぉぉっ!?日尻歌!!)」


 「ちょっと、なんであなたが秀ちゃんのそばに来るのかしら?一体何の用でして?私は秀ちゃんと昔からの付き合いがあるのよ?ポッと現れて秀ちゃんに近づかないでください!」


 「そういうあなたこそどうして秀ちゃんに近付いているのでしょうか?私は秀ちゃんが気に入ったから近付いたの。で、あなたはどうしてかしら?」


 「(うわぁ・・・展開がトライアングル化している!!なんだこれは!?)」


 ちょっとした三角関係状態が起きてしまい、秀太は二人が出す熱いオーラのせいで汗が大量に出てきてその場で倒れてしまったのであった。


 「ちょっと、秀ちゃん!?」


 「秀ちゃん、大丈夫!?しっかりして!!・・・あなたがごちゃごちゃいうから秀ちゃんは倒れたのよ!?」


 「あら、あなたこそ初対面なのに秀ちゃんに絡み付くから秀ちゃんは倒れたのよ!?」


 秀太が倒れている横でさらに火花を散らす二人。するとカイトがやって来たのである。


 「ちょ!二人とも何喧嘩しとんねん!?・・・って秀太!!大丈夫か秀太!?」


 秀太が倒れているのを見たカイトは驚いて秀太の身体をさする。するとカイトの後ろに高齢の男性とまだ若い男性がいた。


 「じゃ、私が人工呼吸をするからユウイチは川から水を汲んできてくれないか?たぶん熱中症だろう。」


 「うん、分かった。おじいちゃん!みなさんも協力してもらえないでしょうか?」


 「あ、はい!分かりました。すまんが唱子ちゃんと歌もお願い出来ないかな?」


 「は、はい!」


 「分かりました!さあ、ここは休戦して秀ちゃんを助けるわよ!!」


 「わ、分かってるわよ!」


 「(なんで唱子ちゃんと歌は秀太を放置して喧嘩しているんだよ!!早く処置していたら大事には至らなかったのによ・・・!)」


 二人が喧嘩していたから大事に至った可能性を見抜くカイト。すると歌が質問をする。


 「握谷さん、このお二方は?」


 「ああ、二人はこのキャンプに協力してくれる地元の方だ。おじいさんの方が元古座川町会議員の【うら長寛ちょうかん】さんで若い方が現役の教員の【丸目まるめ裕一ゆういち】さん。少し離れたM小学校に勤務していて高校時代に2004年の選抜高校野球選手権に主将として出場して今宮学園と対戦したことがあるんだって。」


 「甲子園に!?」


 「すごい!!」


 「いやいや、昔の話だよ。新宮西高校で4番で遊撃手兼投手だっただけさ。あの時は今宮学園の投手の津新町つしんまち雄太ゆうた君に負けたけどね。」


 この津新町雄太という人物はさておき元古座川町会議員の浦長寛とM小学校教員の丸目裕一が秀太達のキャンプに協力するという。そしてこれから色々なことが起きることを誰も知らない・・・!
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