350議席の軌跡

市川 雄一郎

文字の大きさ
16 / 30
①2017年衆議院議員選挙

第15議席・未来へ繋ぐ

しおりを挟む
 しかし当選後について市川はあることに気がついたのである。


 「あ、俺・・・!そういや、来年は2018年だった。」


 市川が気がついたのは来年が2018年ということである。


 「(来年までに解散になったのは吉か凶か・・・)」


 こう市川が考えるのは政治情勢などではなく個人的な思いであった。ただその思いというのがとても重要なことかと思いきや・・・



 ー同日夜、市川雄太事務所ー

 事務所で雄太は西園寺さいおんじ恵斗けいと(比例関西)と話をしていたのであった。


 「今思えば2018年に任期が延びなくてよかった気がする。」


 「市川さん、バカ言っちゃいけませんよ。与党の問題が多いこのときに解散なんかされちゃ・・・」


 「いや、西園寺さん。問題それは僕も許してはいませんよ。」


 「?」


 「ただ個人的に2018年はある節目ですから・・・30年目の悔いと言いますか・・・」


 「30年目の悔いとは・・・?」


 「私、1988年時はまだ何も出来ない子供でした。そしてこのときに親族は誰も僕のことをメディアに取り上げてくれなかったんです。」


 「中日の落合おちあい元監督の息子じゃないんですから・・・そんなこと私もありませんよ!」


 「ですが雄太・・の名前を背負うが故にメディアに取り上げられなかったことは悔しかった。」


 「難しい性格な人だ。」


 「昔とある関西の野球チームに漢字違いですが『勇太ゆうた』という名前のマスコットがいたんです。」


 「いついたんですか?」


 「1988年の一年だけでして・・・」


 「(まさか!!節目ってこれ・・のことか!?)」


 あまりにも『え!?』な雄太のこだわり(?)に西園寺は驚いていたのだ。



 ー市川党千葉県支部ー

 同時刻に千葉県支部事務局長の福浦ふくうら昭彦あきひこは立候補者を集めて会議をしていた。


 「とりあえず千葉では全小選挙区で勝つことを目標に頑張っていきましょう!20議席とは言わず、我が党が100議席を取るくらいで!!」


 「え!?与党目指すんですか!?」


 「誰もそんなこと言ってない!だが与党を目指すのも悪くない!再来年は参議院選挙もあるから今から勢いをつけていきましょう!!」


 「おーっ!!」


 千葉県の市川党関係者は一斉に拳を上げると皆が目を輝かせていた。



 ー市川雄太事務所ー

 市川の話を聞いた西園寺は市川に対して徹底して突っ込む。


 「あのねー、政治家たるものがそんなささいなことを悔やんでどうするんですか!」


 「でも・・・」


 「でもじゃないです!!とにかくそんなことよりこの解散で向こうは問題をうやむやにする危険性があります!だから当選したら問題を追及しましょう!あなたの過去より国民の未来!!それが一番大事です!!」


 「・・・」


 「実際あなたが落ち込んだところでドラ○もんがいるわけじゃないですから30年前のことはどうしようも出来ません!でも今から何十年何百年先の未来は我々現代人に託されている!!だから今を作り上げて未来に繋いでいきましょう!!」


 「はい・・・ありがとうございます。」


 何故か30年前のことで落ち込む市川を西園寺は励ましていた。さて先行きは不安だが・・・しかし市川の気持ちは理解する人はいるのだろうか・・・?


 「(しかしこのメンタルで総裁が務まるだろうか・・・)」


 実は市川本人も性格の問題を自覚していたようだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです

こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。 まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。 幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。 「子供が欲しいの」 「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」 それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

処理中です...