350議席の軌跡

市川 雄一郎

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①2017年衆議院議員選挙

第28議席・不満な候補者

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 ―同時刻・党東京支部事務所―

 その頃、東京支部の事務所では、党事務副局長【残倍ざんばい雄治ゆうじ】(比例東京・新人)が、特別候補予定者の選定を終えていた。

 「比例に【久保田くぼた】事務局長代行、二人目に【芹澤せりざわ】事務副々局長は、擁立だな。しかし芹澤か・・・ふう。」

 残倍は候補者を選定する際、一人の擁立を確認すると、ため息をついたのである。何かあるのだろうか。

 「さて、ノートを見ますか。」

 残倍は複雑な表情で『市川党ノート』をチェックする。そこには各地の候補者の情報が多々あったのだ。


 ―ノートの中身―

 『平野氏と国会で戦った 姫野高麿衆院議員が、比例九州候補者として、党公認。』

 『愛知4区の新人候補・本渡真琴氏を北名古屋支部の【鈴木すずき宗弘むねひろ】支部長(比例東海)と一緒に応援演説予定。』

 『赤井透氏(比例中国)が、旧・ドアーズ党の【ばんりょう】代表を、地元の比例東海候補として、市川党に誘い、擁立。』

 『九州の選挙区は、大分の小選挙区で、【浅香あさか晃久あきひさ】前衆院議員と、熊本の小選挙区では、自由平和党の【松本まつもとあきら】政務官の実弟である、新人の【松本ひかる】氏がそれぞれ、擁立。宮崎1区は、宇宙研究で有名な学者の【長友ながとも宙輔そらすけ】氏を擁立か。』

 『比例四国立候補の【中川なかがわ長光たけみつ】四国本部選対委員長が、徳島県内で演説。応援予定。』


 ――

 「しかし、よりによって伴を・・・何考えてんだか。上層部は。」

 ノートを振り返る残倍だが、やはり一部の候補に対する不満をあらわにしていた。
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