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①2017年衆議院議員選挙
第2議席・新政治のはじまり
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2017(平成29)年9月28日、国会議事堂にて衆議院が解散された。これにより衆議院議員選挙が行われる。開示日は翌月10日で開票は同22日である。解散のニュースはまたたくまに全国に流れたのであった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
その中である事務所にて解散を伝えるニュースを真剣な眼差しで見つめる若い人物がいた。
「いよいよか・・・しかし理由が掴めない解散だ。」
その人物は新政党の一つである【市川党】の総裁にあたる党会長の【市川雄太】(大阪15区)である。この市川党は2014年に創立されたばかりの党であるが地道な活動が実を結んで多くの党員がいるのだ。
「今回のこの選挙で新しい時代を僕達が築き上げるんだ。」
すると事務所の近くのエレベーターが開いてポニーテールの若い女性が現れたのである。
「あら、市川さん。ニュースを見ていたのね!」
「やあ、優ちゃん!」
市川のもとにやって来たのは党の副会長である南村優(大阪14区)だった。南村は市川とは党結成前からの知り合いで親しい関係である。その南村に市川は言う。
「優ちゃん、これを機に新しい時代を築き上げるぞ。」
「ですね、市川さん!」
そう言うと市川は立ち上がり、テレビを消して南村と一緒に事務所を出るのであった。
◆◆◆◆◆◆◆◆
翌朝、市川は衆議院大阪府選挙区の面々を市川党事務所に集めて話し合いをすることにしたのである。
「さて、皆さんおはようございます。」
「市川さん、おはようございます。ところで今回は全部の小選挙区にこの党の候補者を出馬させることが出来たようですね。」
「ええ、全ての選挙区に市川党の候補者がいます。」
「市川さんは15区で南村さんは14区でしたね。」
「ですよ。また大阪の特定の選挙区に候補者二人を擁立したから一人でも多くの当選者を輩出しましょうね!」
「大阪1区と3区でしたね。もちろん一人でも多くの候補者を国会へ送りたいですね。」
「じゃあ皆さんの意見を聞きましょう。」
話は盛り上がり、いよいよ各候補者達の選挙活動が本格的に始まる。
◆◆◆◆◆◆◆◆
翌日、市川は松原市内にて路上講演を始めたのである。
「皆様、市川党の市川・・・市川雄太です!!」
「おたくさんはどのような党でしょうか?」
高齢の通行人から質問をされた市川ははっきりとした口調で回答した。
「ええ、国際交友と世界平和を描いてどのような意見や思想も受け入れて皆さんと共に新しい社会を築き上げていきましょうというのが市川党の目標です。」
「ほぉ・・・斬新な考えじゃな。新しい政治に期待したいから1票入れるよ。」
「わっ!ありがとうございますっ!!」
この日の市川は少し手応えを掴んだようである。
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その中である事務所にて解散を伝えるニュースを真剣な眼差しで見つめる若い人物がいた。
「いよいよか・・・しかし理由が掴めない解散だ。」
その人物は新政党の一つである【市川党】の総裁にあたる党会長の【市川雄太】(大阪15区)である。この市川党は2014年に創立されたばかりの党であるが地道な活動が実を結んで多くの党員がいるのだ。
「今回のこの選挙で新しい時代を僕達が築き上げるんだ。」
すると事務所の近くのエレベーターが開いてポニーテールの若い女性が現れたのである。
「あら、市川さん。ニュースを見ていたのね!」
「やあ、優ちゃん!」
市川のもとにやって来たのは党の副会長である南村優(大阪14区)だった。南村は市川とは党結成前からの知り合いで親しい関係である。その南村に市川は言う。
「優ちゃん、これを機に新しい時代を築き上げるぞ。」
「ですね、市川さん!」
そう言うと市川は立ち上がり、テレビを消して南村と一緒に事務所を出るのであった。
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翌朝、市川は衆議院大阪府選挙区の面々を市川党事務所に集めて話し合いをすることにしたのである。
「さて、皆さんおはようございます。」
「市川さん、おはようございます。ところで今回は全部の小選挙区にこの党の候補者を出馬させることが出来たようですね。」
「ええ、全ての選挙区に市川党の候補者がいます。」
「市川さんは15区で南村さんは14区でしたね。」
「ですよ。また大阪の特定の選挙区に候補者二人を擁立したから一人でも多くの当選者を輩出しましょうね!」
「大阪1区と3区でしたね。もちろん一人でも多くの候補者を国会へ送りたいですね。」
「じゃあ皆さんの意見を聞きましょう。」
話は盛り上がり、いよいよ各候補者達の選挙活動が本格的に始まる。
◆◆◆◆◆◆◆◆
翌日、市川は松原市内にて路上講演を始めたのである。
「皆様、市川党の市川・・・市川雄太です!!」
「おたくさんはどのような党でしょうか?」
高齢の通行人から質問をされた市川ははっきりとした口調で回答した。
「ええ、国際交友と世界平和を描いてどのような意見や思想も受け入れて皆さんと共に新しい社会を築き上げていきましょうというのが市川党の目標です。」
「ほぉ・・・斬新な考えじゃな。新しい政治に期待したいから1票入れるよ。」
「わっ!ありがとうございますっ!!」
この日の市川は少し手応えを掴んだようである。
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