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①ダークステージ・オンライン

【ONLINE3】村と神の使い

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 ー2019年5月20日ー


 『雄太、絶望的!』


 槍を持った男性執行人が雄太めがけて全力疾走してきたのである。もはや絶体絶命の危機!

 「(さらば!俺の人生!次回は来世っ!)」

 ところが雄太は目を瞑ると突然でかい音がして前方が強く光ったのが分かったのである。

 「・・・?」

 雄太は恐る恐る目を覚ますと男性はしりもちをついたように座り、槍はなぜか真っ黒に焦げていたのだ。

 「・・・?」

 「・・・あぁ、我々は何をしているのだ!?」

 突然男性はそう呟くと雄太が書いた遺書(というより訃報のお知らせ)を懐から取り出してはそれを口から吹いた火で燃やしたのである。口から火を吹くのは何の能力か。

 「ああ、遺書が~!?」

 「すまなかった!!」

 「へっ!?」

 遺書を燃やされてショックな様子の雄太の前でいきなり男性執行人や彼が引き連れた団体の人々が全員土下座したのだ。

 「あー、皆さん・・・あの~、俺に土下座なんて・・・」

 「旅人よ・・・お前は神の守護を受けているようだ。我々は神には絶対忠誠の身!お前を喜んで歓迎する!!」

 「え・・・え~っと、何のリアクションを取ったらいいのかな・・・?」

 「何もせずとも我々と楽しくいこうじゃないか!!」

 「あ・・・ん~、ちょっと展開がアレ過ぎてついていけません・・・・・・」



 ー1時間後ー


 ー雄太ー

 【LV】1
 【HP】82/82
 【MP】25/25
 【職業】無職


 雄太はいつの間にか男性が率いる団体の人々と一緒に森から少し離れたとある村へとやって来たのだ。

 「ここが皆さんの村ですか?」

 「ああ、この村は歴史ある村だ!!」

 「(歴史・・・?)」

 当然初めて来た場所なのに歴史がどれだけあるか分かるはずがない雄太だがこの村を舞台に先程以上にややこしい事態に巻き込まれることを彼はまだ知らずにいた・・・


 ーー


  「さーて、村についたからには何をしようかな。」

 雄太は束の間の休息(になる予定)の時間を村巡りに使おうとした・・・が村は竪穴たてあな式住居のような家ばかりで何時代の村だと雄太は心の中で呟いた。

 「(昔にタイムスリップしたの俺・・・?)」

 「どうしたのだ?体調が悪いのか?」

 「いや、悪くないです・・・ちょっと俺の世界とは違うので戸惑いがありま・・・」

 「皆の者!!神の使いだ!!お出迎えしましょう!!」

 戸惑う雄太の元にリーダーの男性がやって来て体調を心配したかと思うと突然村の人々を呼び出しては家の中から村人が外に集まり雄太の姿を見ると全員が土下座したのだ。

 「あなた様が神の使いであられますか!」

 「気候も操る天性の英雄か!?」

 「こんな村に来てくださりありがとうございます!!」

 「あ、あ~!!皆さん、俺は神の・・・」

 すると村人の一人がとんでもない事をお願いしたのである。

 「神の使いであるあなた様にお願いがあります!私の娘を生け贄にしたくないのでを倒してください、お願いします!!」

 「へっ!?」

 突然のヘビーなお願いに雄太の目は点になった。


 ーこの後どうしますか?ー

  逃げる
  主と戦う
  村を破壊する
  →とりあえず一泊する
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