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第7章・Enemy search(敵探し)
黒い繋がり⑥
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ラビリンシングタウンの嫌われ者と化した竜太は仕事も減り、テレビ出演も減少してついには出演オファーも尽きてしまった。後日バス会社から解雇通告を受けてまたもや彼は転落したのである。尚、彼のいたバス会社が黒竜社の傘下ということは会社のNo.3までの人間しか知らないとされている。
「何をやってもうまくいかないなオイ!!」
彼は何故こうなったか知りたかった。その後は地下鉄閉鎖事件までの間に土木業や清掃業、この世界でいうコンビニの経営などを転々としたのである。この際に副業のラーメン屋台の仕事が一時話題を浴びたが早い段階で話題はなくなってしまったのだ。
一旦回想は終わり、ヒナが竜太に質問をしたのである。
「竜太さん、どうして掛け持ちしていたことや一部の仕事が拘置施設で見た経歴に取り上げられてなかったの?」
「言いたくなかったから。あの経歴だと正真正銘のクズと認知されるからかなと思ったんだよ。」
「東住吉君、それで君の転落の原因は分かったのかね?」
「分かっているよ。地下鉄閉鎖事件前に知ってもうたんや!!」
再び回想に入ると地下鉄閉鎖事件の少し前のある日。竜太の自宅にバス会社の課長だった男性が現れた。彼は丹桜寺由宅(たんおうじ・よしたく)と言い、一ヶ月程前にバス会社を退職していたのである。
「久しぶりだな竜太!」
「由さん!」
「お前がなんで辞めさせられたか分かった!!」
「!?」
「あの泊瀬という人物は黒竜社の泊瀬と同じ一族だ。お前が黒竜社を裏切ったとレッテルを貼り、お前が記者として活躍したことを世間に知らしめるつもりで泊瀬の依頼した人物がお前を取材したんだ!!」
なんと竜太は理不尽な計画に嵌められてしまったのである。丹桜寺が帰ると竜太はついに怒りが限界にまできていたのだ。
「この手作りの小刀で大量の人を消してやる!!!」
そして人生が狂いはじめたことを恨んで過去のことを恨んで事件を計画し、あの事件へと繋がることになるのだ。
回想は完了した。ヒナは再び質問をする。
「竜太さんはとにかく嵌められたことが許せなかったのね?」
「ええ、あれさえなければ今ごろは幸せな道を歩んでいたはずですから。もしあれさえなければ……」
嵌められたことが悔しい竜太の気持ちをヒナが理解した。
「だから竜太さんは悔しくても引きずっちゃダメ。かならず竜太さんは報われるから……頑張ってほしいわ!!」
「ほんま……悔しい……頑張るからな……」
竜太は悔しさをにじませた言葉をヒナに聞かせたのである。悔しさは竜太本人にしか分からないが、これを許すかどうかは本人次第。直銅と再び対峙することにした竜太であった。
「何をやってもうまくいかないなオイ!!」
彼は何故こうなったか知りたかった。その後は地下鉄閉鎖事件までの間に土木業や清掃業、この世界でいうコンビニの経営などを転々としたのである。この際に副業のラーメン屋台の仕事が一時話題を浴びたが早い段階で話題はなくなってしまったのだ。
一旦回想は終わり、ヒナが竜太に質問をしたのである。
「竜太さん、どうして掛け持ちしていたことや一部の仕事が拘置施設で見た経歴に取り上げられてなかったの?」
「言いたくなかったから。あの経歴だと正真正銘のクズと認知されるからかなと思ったんだよ。」
「東住吉君、それで君の転落の原因は分かったのかね?」
「分かっているよ。地下鉄閉鎖事件前に知ってもうたんや!!」
再び回想に入ると地下鉄閉鎖事件の少し前のある日。竜太の自宅にバス会社の課長だった男性が現れた。彼は丹桜寺由宅(たんおうじ・よしたく)と言い、一ヶ月程前にバス会社を退職していたのである。
「久しぶりだな竜太!」
「由さん!」
「お前がなんで辞めさせられたか分かった!!」
「!?」
「あの泊瀬という人物は黒竜社の泊瀬と同じ一族だ。お前が黒竜社を裏切ったとレッテルを貼り、お前が記者として活躍したことを世間に知らしめるつもりで泊瀬の依頼した人物がお前を取材したんだ!!」
なんと竜太は理不尽な計画に嵌められてしまったのである。丹桜寺が帰ると竜太はついに怒りが限界にまできていたのだ。
「この手作りの小刀で大量の人を消してやる!!!」
そして人生が狂いはじめたことを恨んで過去のことを恨んで事件を計画し、あの事件へと繋がることになるのだ。
回想は完了した。ヒナは再び質問をする。
「竜太さんはとにかく嵌められたことが許せなかったのね?」
「ええ、あれさえなければ今ごろは幸せな道を歩んでいたはずですから。もしあれさえなければ……」
嵌められたことが悔しい竜太の気持ちをヒナが理解した。
「だから竜太さんは悔しくても引きずっちゃダメ。かならず竜太さんは報われるから……頑張ってほしいわ!!」
「ほんま……悔しい……頑張るからな……」
竜太は悔しさをにじませた言葉をヒナに聞かせたのである。悔しさは竜太本人にしか分からないが、これを許すかどうかは本人次第。直銅と再び対峙することにした竜太であった。
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