ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第8章・まさかの新展開

異世界は行き来可能?①

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稲田の衝撃発言にヒナは当然驚いたのである。しかも稲田は普通にこうも語ってくれたのだ。

「俺は中学校を出てからすぐにたまたまこの世界に行き来できる方法を知り、ここに来て高校らしき学校に入学して最近名門企業と言われてる会社に就職したよ。猫屋敷さんは何をしているんだい?」

「私は気づいたらこの世界に来ていて今は旅をしているわ。」

「旅か……もし旅に疲れたら俺のいる企業に入らないか。」

「いいわよ。旅に疲れたらここで出会った人のいる旅館に内定しているわよ(笑)。」

「旅館に……?いいね!この世界のこの辺の地域は僕らの住んでいた関西の田舎と変わらない古い感じの旅館が多くて馴染みやすいよね。」

「本当ね!私もこの世界を少し気に入ってるわ。でもお養父(とう)さんにも再会したいわ。」

二人は再会したため会話に花を咲かせながら盛り上がっていた。松浦も竜太もサトキも京介もあまりの仲の良さに割り込みで会話する気分ではないのか静かに見守っていたが雪は誰か気になったのかヒナに声をかけた。

「ヒナさん、この人誰ですか?」

「私の知り合いの稲田さんという人よ。」

「稲田さん、はじめまして!!」

「この子は柏之山雪ちゃん。ここに来てからの友人よ。」

「雪ちゃんか~、こちらこそはじめまして!!」

「ヒナちゃん、交遊関係広いんだな(笑)。」

「竜太さん、大したことないわよ(笑)。」

「ハハハハハハ……」

雪が会話に入ると竜太も入り皆で盛り上がった。オフィス内は賑やかになり、皆が二人の再会に華を添えていた。すると……

「お前ら危機感持たんかい!!」

何か響くように野太い声が聞こえた。竜太がテレビの付けっぱなしかと思い確認するもテレビは消えている。

「危機感ってなんやねん……」

竜太は呆れた。他の皆もこの謎の声の意味不明さに呆れていた。だがヒナと稲田以外はその直後に『なるほど!!』という顔をしたのでヒナは内心思うことがあった。

「(皆、私に隠し事しているな……)」

そうは思ったが、それよりも先に異世界に行く方法とやらを聞かねばならぬ。だから稲田から情報を聞くことにしたのである。

「稲田くん、本題に戻るけどどうやってこの世界にきたの?」

ヒナが聞くと稲田は笑顔で話をしてくれた。

「ああ、ここから少し離れた街にフォレストタウンというところがあってそこの異国共有センターなる場所から行くことが出来る。」

「フォレストタウンって俺の出身のグリンフォートの中の街の一つやなかいかい!?」

「え、竜太さんはフォレストタウン出身?」

「ちゃうちゃう、グリンフォートの別の街だわさ。ウィンガタウンという町よ。」

竜太の出身地と異世界が絡むことに驚いたがヒナはさらに稲田から情報を聞く。
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