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第10章・団結に向けて
地下の決戦!!ヒナ対振媛②
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だが敗れたはずの振媛はまだ諦めようとしなかった。
「こんな霜焼け程度、何よっ!!」
どうも寒さのあまり、元から冷え性で寒さに弱い振媛は霜焼けが出来ていたのである。しかもなかなか大きな霜焼けで見ている側まで痛みが伝わるようなひどさであった。
「うぉぉぉぉーーーっ!!!」
殴りにかかった振媛はヒナの左ほほを拳で攻撃したのである。
「私は諦めないし、負ける気はないわっ!!あなたのような弱い人間には負けたくないわっ!!」
するとヒナは逆に振媛の左ほほを平手打ちしたのである。
「何すんのよっ!!」
振媛がヒナの左ほほにパンチをすればヒナは平手打ちをする……それを繰り返しては叩く際にパチーンやドカッと音が何度も聞こえるのだ。女の戦いを見ている誰もが口を開けることは出来なかった。
「あんた……口に痣(口内炎)が出来たじゃないの!!」
「私も口内炎……出来ましたよ。なかなかいいパンチですね……」
「こうないえん?何かは分からないけどあなたの平手打ちも父のパンチよりもきついわね。」
「そんなこと言ったら私、力は男の子みたいになっちゃいますよ(笑)。」
二人は殴り合うのを止めて顔を見つめ合うのみだった。その異様な(?)風景を見た誰もが言葉を失っていた。花井は二人を見つめていた。
「(ヒナちゃん……彼女は戦闘とはほとんど無縁で育っているのに戦うときの勇気はなかなかなものだ……鳥海寺さんの力を明らかに上回っていた……!!)」
花井は呟くとヒナは鳥海寺を突然抱いたのである。花井は驚いてヒナの方を向いた。
「鳥海寺さん……でしたっけ?私は泥棒猫ではありませんし、子供達を連れ去るということはいたしません。」
「…………」
「私はここの子供達を早く家族のもとに帰してあげたいだけです。決してあなた達を苦しめる気は毛頭ありません。それよりも無理して戦っていたのではありませんか?気が強くないのに気の強い女を演じて戦ってストレスや疲労がたまっていませんか……?」
「あなたに子供達を渡したくない一心で戦っていた……」
「だから気の強さを無理に出していたのですね。戦う途中から身体が弱っていたように感じました。体力は私より上でしょうけど私はマイペースで自分の機嫌で戦いましたから負担はありません。」
「…………体力はあなたに負けないはずだった……」
「それで慢心になっていたのですね。高慢さがあなたの本来の戦い方を見失わせていた。もう終わりましょ……戦うだけ体力も時間も無駄ですよ……」
「分からない……自分を殺そうとした人間に優しくできる人の心理が分からない…………」
「いつか分かる時が来るかもしれませんよ……鳥海寺さん。」
振媛はヒナの胸元で涙を流していた。彼女もまた家庭環境が劣悪な状態で育ち、人格を歪ませていた。ヒナは彼女の辛さを表情で感じとり、声をかけたという。年下のヒナの心の大きさに振媛は自身の心を少し開いていたようだ。
「こんな霜焼け程度、何よっ!!」
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殴りにかかった振媛はヒナの左ほほを拳で攻撃したのである。
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するとヒナは逆に振媛の左ほほを平手打ちしたのである。
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花井は呟くとヒナは鳥海寺を突然抱いたのである。花井は驚いてヒナの方を向いた。
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「…………」
「私はここの子供達を早く家族のもとに帰してあげたいだけです。決してあなた達を苦しめる気は毛頭ありません。それよりも無理して戦っていたのではありませんか?気が強くないのに気の強い女を演じて戦ってストレスや疲労がたまっていませんか……?」
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「分からない……自分を殺そうとした人間に優しくできる人の心理が分からない…………」
「いつか分かる時が来るかもしれませんよ……鳥海寺さん。」
振媛はヒナの胸元で涙を流していた。彼女もまた家庭環境が劣悪な状態で育ち、人格を歪ませていた。ヒナは彼女の辛さを表情で感じとり、声をかけたという。年下のヒナの心の大きさに振媛は自身の心を少し開いていたようだ。
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