ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第13章・Wの野望

Wの目的とは②

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釈放の翌日、キララ達は車に乗るがこの日は他の3人も運転しなかったのである。

運転手の岳谷エース(たけたに・えーす)=Wの第8秘書・K2(ケーツー)のタケ=が四人をメータ村に運ぶ。

「着きましたよ。」

村に着くと早速あの比樫が迎えに来てくれていたのである。四人とタケ(岳谷)は一緒にテルマのいる店へと向かったのである。

「テルマさん、来ましたよ。」

「テルちゃん、久しぶりの面々や!!」

再会を喜ぶクライサと再会の手続きをしてくれた比樫。キララは杉田に話したある計画を実行しようとしていたのだ。そして彼女は口を開いたのである。

「比樫さん、テルマさん、私達の仲間になってください!!」

野球少女時代の性格をもはや失っていたキララとその事に気がつかない仲間四人……そしてこのキララの考えが後に自身をさらなる地獄に陥れることになるとは本人も気づかなかったのだ。

「あ……テルちゃんがよければ……」

「僕は構いませんよ。」

「え…………ありがとうございます!!」

キララは何を企んでいるのか……クライサ達四人は分からないが、彼女なりの考えがあった。ただ先程も言ったがこの考えが後に本人を地獄に追いやるのであった……


一旦回想は終わり、横になっていたキララが起き上がりヒナ達のそばに移動したのである。

「ずっと騙されてきた。Wは人を利用して自分の世界を作ろうとしているわ……私は野球が上手くなると言われて彼の部下となり、最後はトラウマの残る辛い経験をしたわ。あの経験以降、少しずつWの洗脳が解けていくような感じがしたの。」

キララの話にヒナは質問をした。

「なぜメータ村の人達を仲間にしようとしたの?」

「それは……Wの力になるための作戦だったの……だがその作戦がまさか自分の首を締めるとは……」

「他の四人はどうしたのかしら?」

「先に私より洗脳が解けてWの元を去ったわ。」

「それならよかった…………」

するとヒナは残り3人の方を向いてある言葉を吐いたのだ。

「洗脳しないと仲間を増やせないような器の低い人の元に居たって何もないわ。あなた達も目を覚ましたらどうかしら?」

この世界に来たときよりもたくましくなっていたヒナ。能力の力が少しずつヒナの身体に染みてきたのである。

「あなた……失礼ね……」

ファルルはヒナに対して怒りの顔つきをしていたのである。他の二人も怒りが出そうに見えた。
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