ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第13章・Wの野望

更なるキララの悪夢③

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しかし当然キララの心境を知らない先程の男女の警察らしき二人は五人を捕まえようと眼を光らせていた。しかもこの日はバックにもう一人いたのである。

「マロン、ブレンダ……あの五人がか?」

「はい、横須賀さん。あいつらですよ。男四人、女一人の構成です。」

彼らは全世界治安向上保安軍のメータ支部の保安官であった。

●全世界治安向上保安軍・巡回保安官……春日マロン(かすが・まろん)

●全世界治安向上保安軍・巡回保安官……桃原ブレンダ(とうばる・ぶれんだ)

●全世界治安向上保安軍・巡回保安官長……横須賀ヤイヌ(よこすか・やいぬ)

この三名でキララ達を追跡していたのである。ところでこの横須賀なる人物は後にヒナ達とも関わると先に予告しておこう。

「横須賀さん、彼らをどう捕縛されますか?」

「ブレンダ、まずはやつらを泳がす。そして来るべき時が来たら実行する。」

「放っておくとあいつら逃げますよ。」

「私から逃げれるのは難しいぞマロン…………」

その時横須賀が見せた笑顔を見た春日は恐怖のあまり戦慄を覚えたのだ。笑顔の裏に見えた殺意が見えたからだ。桃原は清亘家とまずはアプローチをとる作戦を考えようとしたのである。

「横須賀さん、まずは清亘家の方々と彼らの関係について話を聞くと……」

「それならば清亘方に会いたい人物がいる。彼には“以前の礼”をしなければならない。それも『特大』のな……」

二人は横須賀の殺意を秘めた笑顔に戦慄を覚えていたが、横須賀は春日に耳打ちをしたのである。

「(マロン……君は過去に囚われすぎだ。昔の“あの一件”は君は一切悪くない。君が誰かを死に至らしめたのではないからその忌まわしいだろう過去を打ち破り、今を見つめろ。)」

「は……はい……」

何か過去に忌まわしい記憶があるマロンに檄を送る横須賀。彼はメータ村へと向かう。一方のキララ達はとんでもない事実を知らされたのだ。

「清亘家はこのメータ村からフォレストタウンやリーガルシティなどに一族が移住しています。彼らからも『フズ・ムジカ』の詳しい情報が聞けるかもしれません。そして……」

テルマの言葉にクライサは反応した。

「そして……ですか?」

「実は楽譜にも書かれている『オズマ帝国』というのがありますがこれは実在した帝国という噂があります。」

「……本当ですか!?」

謎の帝国・オズマは実在したという話をするテルマにクライサやキララ達は驚いたのである。
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