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第13章・Wの野望
高城家秘伝奥義『ゴメス流』①
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その頃、竜太が行った異世界にいる摂岡洋明(せつおか・ひろあき)が伊勢治善和(いせばる・よしかず)と洋明の自宅前で会話をしていたのである。
「なあ、よしちゃん。」
「どうした?ひーちゃん。」
「竜太君は元気にしているだろうか?」
「分からない。でも彼はあれだけの男だから必ずどこかで元気に暴れているだろうな。」
「…………彼は今まで見た中で純粋で良い子だった。俺達の教えをしっかり聞いてくれたからね……」
「本当だな……俺より勉強熱心だった。本当に悪いことしてたのかな?」
「さあ……でもそれは過去の事だ。今からは彼も前を向いて行くだろう。」
二人は崖の上の空を眺めながら竜太のことを話していた。
一方、竜太は高城と久しぶりの対面を果たしたのであった。
「ある情報を見つけたから報告しに戻ってきたら懐かしい顔があったから来てみたらお前か。」
「嘘つけ。たまたま出くわしただけだろ。」
「そういうことにしてくれてもいい。だが29年前にもし俺等がキャンプの第二次メンバーなら生きていなかったかもしれない……」
「俺等は第一次だからな。」
「少し遅ければ……と思うと助かった。だから命は尊くなる。」
「ハッ、お前はいつから綺麗事を抜かす腰抜けになったのだ。」
「お前こそ痛いのを怖がる腰抜けやったやないかい!!その分際で偉そうなこと抜かすなやハハハ……」
懐かしさで話が弾んでいるのかそうではないのか分からない会話である。ただ一つ分かっているのは二人が喜びを見せていないという点だ。
「俺にはキララのような過去はないっ!!」
高城は堂々と発言すると竜太は怒りを滲ませた。
「何を言うかっ!!以前助かったからとはいえ、死んだ人達のことを思うとそんなことがよく言えたなお前っ!!」
「バカ野郎。助かった側からしたら死んだ側など関係はねえっ!!」
「とんだクズだったか……」
竜太は怒りを見せたかったが、闘いでそれを見せようとした。すると高城はある発言をしたのである。
「俺は先日、異世界の“オオサカ”という場所に調査に行くことになってそこで“パチンコ”なる催しの店に行って……大金を使ってしまった……」
「?」
「その店で“ファナ”ちゃんという可愛らしい店員がいてな、その子と話をして盛り上がっていたらいつのまにか……」
するとファルルは怒りを滲ませた笑顔で高城に話しかけた。
「あら、あなた……調査資金で何してるのかしら……?」
「はっ!!お前がなぜその事を……!?まさか、竜太っ!!貴様がチクったのか!?」
「違うわっ!!お前が自分で暴露しとったやないか!!!」
もはや漫才のコントのようだが要するに高城はWから貰った金を遊びに使ってしまったようである。
「これ……W様にばれたらあなたはただでは済まないわよ……」
「やめろファルル……」
「でもこの闘いで勝ったら許してあげるわ。言わないでおくようにする。」
「かたじけないファルル……」
少しホッとした表情を見せた高城だったが護は高城の話を聞きながらふと呟いた。
「(ファナ……?どこかで聞いたような名前だな……)」
護の記憶はまだ出てこないまま竜太と高城の闘いははじまった。
「なあ、よしちゃん。」
「どうした?ひーちゃん。」
「竜太君は元気にしているだろうか?」
「分からない。でも彼はあれだけの男だから必ずどこかで元気に暴れているだろうな。」
「…………彼は今まで見た中で純粋で良い子だった。俺達の教えをしっかり聞いてくれたからね……」
「本当だな……俺より勉強熱心だった。本当に悪いことしてたのかな?」
「さあ……でもそれは過去の事だ。今からは彼も前を向いて行くだろう。」
二人は崖の上の空を眺めながら竜太のことを話していた。
一方、竜太は高城と久しぶりの対面を果たしたのであった。
「ある情報を見つけたから報告しに戻ってきたら懐かしい顔があったから来てみたらお前か。」
「嘘つけ。たまたま出くわしただけだろ。」
「そういうことにしてくれてもいい。だが29年前にもし俺等がキャンプの第二次メンバーなら生きていなかったかもしれない……」
「俺等は第一次だからな。」
「少し遅ければ……と思うと助かった。だから命は尊くなる。」
「ハッ、お前はいつから綺麗事を抜かす腰抜けになったのだ。」
「お前こそ痛いのを怖がる腰抜けやったやないかい!!その分際で偉そうなこと抜かすなやハハハ……」
懐かしさで話が弾んでいるのかそうではないのか分からない会話である。ただ一つ分かっているのは二人が喜びを見せていないという点だ。
「俺にはキララのような過去はないっ!!」
高城は堂々と発言すると竜太は怒りを滲ませた。
「何を言うかっ!!以前助かったからとはいえ、死んだ人達のことを思うとそんなことがよく言えたなお前っ!!」
「バカ野郎。助かった側からしたら死んだ側など関係はねえっ!!」
「とんだクズだったか……」
竜太は怒りを見せたかったが、闘いでそれを見せようとした。すると高城はある発言をしたのである。
「俺は先日、異世界の“オオサカ”という場所に調査に行くことになってそこで“パチンコ”なる催しの店に行って……大金を使ってしまった……」
「?」
「その店で“ファナ”ちゃんという可愛らしい店員がいてな、その子と話をして盛り上がっていたらいつのまにか……」
するとファルルは怒りを滲ませた笑顔で高城に話しかけた。
「あら、あなた……調査資金で何してるのかしら……?」
「はっ!!お前がなぜその事を……!?まさか、竜太っ!!貴様がチクったのか!?」
「違うわっ!!お前が自分で暴露しとったやないか!!!」
もはや漫才のコントのようだが要するに高城はWから貰った金を遊びに使ってしまったようである。
「これ……W様にばれたらあなたはただでは済まないわよ……」
「やめろファルル……」
「でもこの闘いで勝ったら許してあげるわ。言わないでおくようにする。」
「かたじけないファルル……」
少しホッとした表情を見せた高城だったが護は高城の話を聞きながらふと呟いた。
「(ファナ……?どこかで聞いたような名前だな……)」
護の記憶はまだ出てこないまま竜太と高城の闘いははじまった。
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