ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第14章・日常へ戻る時

福岡俊一③

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しかしあのヘリコプターの能力は本物だろうかと疑問を抱いたサブレーはあることを思い付く。

「俊一君、どちらの腕でも良いから回してみて。」

「…………?了解です。」

あっさり頼みを聞いてくれた俊一であったがサブレーは近くにいた男性店員を呼んだのである。

「いらない丸太棒とかありますか?」

「ちょっとまって下さい。」

「???」

すると店員はすぐに丸太棒のあまりを持ってきてくれたのである。

「使う予定かなくなったやつです。」

「ありがとうございます。」

店員から丸太棒を頂いたサブレーは右腕を回すようお願いした。

「右腕を回してほしい……」

「それ投げたら“すぐ”離れてくださいね!」

サブレーは頷き、丸太棒を俊一の右腕に向かって投げ飛ばすとすぐにその場から離れたのである。すると丸太棒は俊一の回転する右腕で粉砕したのである。

「!?すごい威力だ……!!」

「回転中は僕の腕はプロペラより威力がありますよ!」

俊一の能力に感心したサブレーであったが逆に俊一もサブレーにお願いしたのである。

「竜太さんはどこにいるか分かります?」

「よし、見てみようか。」

するとサブレーは周りを見渡してある方向を向くとピタッと止まったのである。

「あっちの方向にあなたの探す人物がいる……」

それはアディーマの方向であった。時間があるかは分からないが俊一は「行きたい」と希望したのである。だが船はクルージング中のためせっかくなので食事を楽しむ。

「しかしあれだな。この料理は美味しいなあ。」

サブレーは食事を楽しんでいるようだった。サブレーがV(マルティネス)達を見張っているのかただ単に自然に増えてしまったのか6人で食事をしていたのであった。料理はヒナの世界でいう中華料理であった。

「うまい!!」

「それとV君よ……綴喜商会は君達を裏切ったのか?もぐもぐ……」

「もぐもぐ……それですが……あいつらは俺達を裏切りましたのは確実です。だってせっかくの連携を一方的に解消しやがりまして……!!」

「まあまあ苛立つな……何らかの事情があったのだろう。そういうことはいくらでもある……」

サブレーはマルティネスに質問をすると裏切られたと認識していたのか悔しそうな表情で語ったのである。最後はサブレーに説得されて納得したようだった。

「解散後に一度綴喜商会に一緒に行かないか?」

「…………お願いします……」

サブレーに提案されたマルティネスは心強いのか同伴をお願いしたのであった。
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