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第15章・古座川町編
密室の殺人者(アサシン)⑧
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怒りが先程から収まらない新平はまだ言い続けた。
「時代っちゅうのはな……自然に流れるものや。それなのにお前達が我々祖先の築き上げた文明を無茶苦茶にしておきながら自分達が勝ち誇って『我々が歴史を作ってきた』とか本当になめているのか?」
「…………いや、そういうつもりは無い…………文化を乱したことは悪かった……」
「無意識に乱したとすれば大問題だな。これが世界の果てかいな。」
「…………」
「何とか言ったらどうだ?」
カンイチを責め立てる新平をある人物がなだめたのである。
「いや、もう良いだろう。その話はまた私がゆっくり聞こうじゃないか。その話は私にとっても重要な話なのだから……」
声の主はなんとアルタである。つまり新平の話は重要な話なのである。
「あんたが言うならこれ以上問い詰めねえ。」
新平の追及が重い空気を作り出してしまったのである。残りの聴取は四人(ユアン・ニャシャ・ノリカ・妙造)である。その前にカンイチは左手を天にかざした。すると旅館の周りに結界が張られたのである。
「私は“結界使い”です。これなら犯人は逃すことは出来ません。結界に触れようものなら電撃を浴びますからね。」
「ちっ、能力者かよ。」
新平はまだ苛立っていた。カンイチが能力を持つことが気にくわないのだろうか。しかしカンイチのおかげで何とか犯人逮捕は出来そうである。
「ニャシャさんは何をされていましたか?」
「僕は6時に食事と入浴しましてそこから少し仮眠していました。8時過ぎには目が覚めていますね。」
「ほう……」
「……?……何か……?」
「いや、何でもない……」
そして気になるユアンへの質問が行われた。
「ユアンさんは何を?」
「私は……8時まで羽を伸ばしていました。部屋は出ていません。」
「ノリカさんは?」
「私は6時に起床して兄の部屋をノックすると「起きてるよー」と声を聞きました。そして8時半ごろまでは入浴と食事を済ませて再び兄の部屋に行き、ノックしても反応がないので小窓を開けたら兄が…………」
突然ノリカは号泣したのである。相当辛いようだ……
「辛いときに済まない……」
「いえ……私こそ申し訳ございません。必ず犯人が分かることを信じています。」
するとついに妙造に質問の番が回ってきたのである。
「南兵軽さんは確か村を出ようとしていましたね。あれは9時前後でしたか。」
「正式には9時過ぎです。そもそも僕は6時に起きて入浴・食事を済ませてから8時前には剣技を教えた子を見送っていましたから事件当時はこの現場の部屋は一度も通っていませんよ。」
「それは確かに犯行出来ないなあ。」
「僕も一応犯人の可能性があるので事件解決に協力しますよ。」
妙造は真剣だった。事件解決のために協力したいと申し出て、カンイチはそれを了承したのである。疑われてたまるか……その気持ちが妙造の心底にあったようだ。
「時代っちゅうのはな……自然に流れるものや。それなのにお前達が我々祖先の築き上げた文明を無茶苦茶にしておきながら自分達が勝ち誇って『我々が歴史を作ってきた』とか本当になめているのか?」
「…………いや、そういうつもりは無い…………文化を乱したことは悪かった……」
「無意識に乱したとすれば大問題だな。これが世界の果てかいな。」
「…………」
「何とか言ったらどうだ?」
カンイチを責め立てる新平をある人物がなだめたのである。
「いや、もう良いだろう。その話はまた私がゆっくり聞こうじゃないか。その話は私にとっても重要な話なのだから……」
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「ちっ、能力者かよ。」
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「ニャシャさんは何をされていましたか?」
「僕は6時に食事と入浴しましてそこから少し仮眠していました。8時過ぎには目が覚めていますね。」
「ほう……」
「……?……何か……?」
「いや、何でもない……」
そして気になるユアンへの質問が行われた。
「ユアンさんは何を?」
「私は……8時まで羽を伸ばしていました。部屋は出ていません。」
「ノリカさんは?」
「私は6時に起床して兄の部屋をノックすると「起きてるよー」と声を聞きました。そして8時半ごろまでは入浴と食事を済ませて再び兄の部屋に行き、ノックしても反応がないので小窓を開けたら兄が…………」
突然ノリカは号泣したのである。相当辛いようだ……
「辛いときに済まない……」
「いえ……私こそ申し訳ございません。必ず犯人が分かることを信じています。」
するとついに妙造に質問の番が回ってきたのである。
「南兵軽さんは確か村を出ようとしていましたね。あれは9時前後でしたか。」
「正式には9時過ぎです。そもそも僕は6時に起きて入浴・食事を済ませてから8時前には剣技を教えた子を見送っていましたから事件当時はこの現場の部屋は一度も通っていませんよ。」
「それは確かに犯行出来ないなあ。」
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