ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第15章・古座川町編

ヒナの戦いTO旅館のモンスター

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 その頃旅館ではいちおう女性客の安全を確保できたが……


 「とりあえず何とかなったみたいで……」


 カンイチはホッとしたのか少し座り込んだのである。だがフリオはカンイチに耳打ちしたのであった。


 「(さっき保安官の一人が見たことある顔でして…………)」


 「(何!?)」


 小さな声で驚くカンイチ。すると彼の部下の一人である『秋道あきみちナツ』がカンイチに声をかけたのである。


 「あの……大変なことが起きてまして……」


 「ややこしいなあ、おいっ!!」


 その頃、集まった21人の内の保安官の一人が言った。


 「私は絵麗来えれら……あなたたちと共にわよ。」


 全員の頭の上にクエスチョンが現れた。安全な場所でなぜ戦うのかと思うからだ。すると……


 “トントン”


 「お入りください……」


 絵麗来は従業員かと思い、入室を許可したのである。するとそれは従業員でも他の客でもなくなんとあのそうめんモンスターだったのだ!!


 “ガルルルルルルルル!!”


 「(しまった!!気配はあったから近くにいるのは分かっていたけどまさかで……!?)」


 どうやら絵麗来は他の20人を誤って闘いに巻き込んでしまったようである。


 「くっ……」


 するとモンスターは絵麗来に強烈なパンチを食らわしたのである。絵麗来は吹っ飛び、地面に叩きつけられたのである。


 「クハッ!!」


 絵麗来は立ち上がろうとするがダメージがあるからかなかなか起き上がれないのだ。


 「う……あのそうめんはもしかして能力者リミッターの技を何らかの技術でモンスターにもの!?」


 するとモンスターはそうめんボールを21個分羽から全員に飛ばしたのである。



 一方で9月20日と少し日は進むが、ヒナは毎日を同じスケジュールに過ごしていたのである。


 ●午前8時……起床(時間はヒナには分からないがベルが鳴るのである)。


 ●午前9時過ぎ……男性に注射を打たれる。


 ●午前10時……モンスター5体との戦い開始。


 ●午後1時頃……再び謎の注射(この注射を打つと怪我等が回復するようだ)。


 ●午後2時……モンスター達と再戦。夜7時まで続くのである。


 ●夜7時頃にはフィニッシュ技なのかそうめんボールで身体全体をそうめんに包まれて戦いは終了。


 ●夜9時過ぎにそうめんをほどかれて最後の注射を打たれて終了。そして就寝……


 しかしこの戦いにはヒナにはあるきついダメージがある。それは食事を提供されないことだ。食事を摂らないかわりに何らかの形で栄養を確保されているのか栄養失調にはならない代わりに空腹はずっと続いているのだ。


 「な……何か食べたい……」


 しかし逃げ道はない。トイレから逃げたいとは思わないし、誰かが助けに来ることを信じるしかないヒナであった。この日もフィニッシュを食らって最後の注射を受けてから部屋にある緑の本を読んで暇を潰すヒナであった。
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