ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

今週の登場人物とあらすじ

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【主人公サイド】


●猫屋敷日奈凛(ねこやしき・ひなりん)

本作の主人公で女性。地元に戻ってから再会した元友人の手によって嵌められた上にグリーンウッドフィールドに何らかの理由で捕らえられ、死刑の危機に晒されている。


●高直竜太(たかじき・りゅうた)

ウィンガタウン出身の男性。過去にスーザックで交流していた人物がいるようだ。ヒナの死刑執行を新聞報道で知り、阻止するためにスイダースで仲間を召集した。


●松浦豪(まつうら・たけし)

竜太と古い付き合いのある男性。竜太と一緒にヒナの救出へと向かう。元々“日紙直露(ひかみ・ちょくろ)”の親戚だが父方の日紙家を離れている。


●セトラ新平(せとら・しんぺい)

以前旅館の殺人事件で容疑者の一人とされていた男性。権力に対する強い憎しみを抱いている。ある女性を研究所に売りにいこうとした時に竜太達と出会い、何らかの因縁があるグリーンウッドフィールドを倒そうと共闘を持ちかける。


●周参見野成功(すさみの・せいこう)

警察官でヒナの養父・尚徳(ひさのり)に彼女の救出を約束した人物である。部下を12人連れており、人望の強い人物であることが伺える。恐らく“瀬戸秀旗(せと・ひでき)”や“由良正博(ゆら・まさひろ)”達とも関わりがあるようだ。


●東周参重寛(ひがしすさ・りゅうかん)

竜太達とは古い付き合いのある人物の一人。竜太からの連絡を受けてヒナ救出に協力する。


●小石丸稲頼(こいしまる・いなより)

重寛の母方の従弟(重寛の母の弟の子)。異名は“大蛇斬りのイナ”である。グリーンウッドフィールドに対する強い“恨み”を持つ。


●ジョニー・クライド

外交官で竜太の友人である。スイダースに竜太の仲間が集まったのも彼のお陰である。クライド家の当主ではあるが外交官としても活躍している。


●東口慶三郎(ひがしぐち・けいざぶろう)

重寛の義兄弟であり、防衛隊長の“東口純一(ひがしぐち・じゅんいち)”の兄である。生まれは母方の故郷のコドニードである。重寛同様、ジョニーと共にヒナ救出にやって来た。


●ベアトリクス・カーミラ

新平が連れてきた女性で詳細は不明の人物。新平のことを「過去の人」と呼ぶなど何か秘密があると思われる。忌み名は“市川いちかわ”。新平はおかしい発言をするとの理由で彼女を人体研究所ラボに連れていこうとしていたらしい。


●大堀久信

成功の部下の一人で12人の中では下の立場と思われる。何か過去にあったらしく思い出そうとしているが思い出せないようだ。市山いちやまとダグラスとの話し合いに参加。



【敵サイド】


●ステラ・グリーンウッドフィールド

ステラガーデンの管理者で大富豪だが裏社会に通じており、死刑執行の広告を新聞に出したことで悪事のが露呈してしまったが、処刑をやめようとはしない。


●ビリー・ファンク

スイダースまでわざわざ怪しい動きを見せる面々の調査に来るような人。実は父・ルイジアナとともにグリーンウッドフィールドの仲間で裏社会に通じている危険人物でもある。


●田平雪(たびら・ゆき)

グリーンウッドフィールドの秘書兼愛人。祖父の説得を心に受けてグリーンウッドフィールドから離れようとしたが囚われてしまった。それからは姿を見せていないようだ。


●ヒロ・ウキョウ

グリーンウッドフィールドの部下の一人。父親を同じグリーンウッドフィールドの部下に殺害されている。そのため敵側にいながらヒナの救出に協力的であり、父親の仇とされる人物の命を狙っている。


●森正成(もり・まさしげ)

ヒロの仲間で同じくグリーンウッドフィールドに対する憎しみを抱いている部下である。ヒロの意志を汲み取り、ヒナの脱出に協力しようとしている。


●片山津大祐(かたやまづ・だいすけ)

ヒロの仲間の一人だが彼の不審な行動には既に気付いており、拷問で真相を吐かせようとするなど性格は悪い。だがやり過ぎたという気持ちも同時に抱いており根っからのグリーンウッドフィールドの部下かは不明。


●大野鋼次郎(おおの・こうじろう)

グリーンウッドフィールドの部下の一人で悪評の多い危険人物である。実際に正成達からも評価されておらず、会話相手の何気ない一言から本性を見抜く勘の鋭い人物である。


●黒石慎太郎(くろいわ・しんたろう)

グリーンウッドフィールドと強い繋がりのある危険人物の一人。竜太と何らかの因縁があるらしく、強い恨みを抱かれている。相棒の“ギリシャ”と性格は正反対で徹底した悪の姿が黒石の正体である。


●周参見野ダグラス(すさみの・だぐらす)

グリーンウッドフィールドの部下の一人だが少し他の部下と違う雰囲気を醸し出している青年。両親を殺害されており、なぜか竜太が犯人だと思い込んでおり強い憎しみを抱いている。



【その他】


●浦理心(うら・りしん)

リテンからステラガーデンの近くに出張に来ている考古学者兼会社員男性。目的はクレーターの観察のようだが、時期が時期なだけにトラブルに巻き込まれることになる。


●市山(いちやま)

たまたまいたダグラスを捕まえて話をしている男性。ロージーパインの市山との関連性は今の時点では不明。しかし竜太達のことを知っていることから関係はあると思われる。


●花井衆(はない・しゅう)

ヒナの知人であり、彼女が別の人物に囚われていた時にサポートしていた。自身と関わりのある人たちの元に向かおうとしたが捕らえられてしまったようである。



【過去の人物】


●トシさん


スーザックの人物であり、竜太の剣術の師匠の一人でもある。母方の祖母が父方の実家の墓に入っているそうだが詳細は不明。竜太に強い信頼を寄せていたが現在の消息は不明。



【これまでのヒナ国】

元友人に嵌められてグリーンウッドフィールドの元に連れていかれたヒナは死刑執行の危機に晒されていたのである。

しかしその死刑執行をグリーンウッドフィールドは新聞の広告に出してしまい全世界に知られてしまったのであった。そのためヒナ達の救助に向かう動きが活発となり、いよいよ大きな戦いがはじまろうとしていたのである……
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