ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

出動

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 その頃、大阪府内のある古い長屋の一室の入口。ここには看板が建てられており『浦氏族伝統所』と書かれていた。この一室にある女性が訪問したのであった。名は“道岸みちぎしきらら”であった。


 「おばあちゃん、こんばんは!」


 「あらー、キララちゃん!!」


 どうやらここはキララの母方の祖母の実家のようである。父方の祖母とは家も雰囲気も違うがキララは両方の祖母が大好きなようである。


 「今日はどうしたんだいキララちゃん?」


 「おばあちゃんにお願いがあってきたのよ。」


 「なんだい?」


 「私、研究したいことがあるの!!」


 するとキララは懐から資料を取り出して祖母に渡したのであった。祖母は資料をじっくり見てキララに言った。


 「これは……『フズ・ムジカ』ね…………あなたがこのことに興味を持つなんて……」


 なんとキララは『フズ・ムジカ』に関する資料を取り出したのである。すると祖母は驚きながらも笑顔を見せたのである。


 「そうかい……それなら私も情報を提供してあげるから一度異世界へと行くがよい……」


 「分かった!一度行ってみるわ!!」


 そしてキララは父方の祖母の元へと行こうとしたのだが……


 「キララちゃーん、阪神対巨人戦やってるわよー!!」


 「野球中継やってるの!?見るわよー!!」


 「じゃあ今日はお泊まりね……キララちゃん。」


 この日は結局キララは行動をしなかったのであった。しかしキララはヒナの状況を知ればどう反応するのだろうか……


 「おばあちゃん!!これビデオで録画したやつじゃん!!」


 「だってこんな夜に行くと危ないわよ~でもキララちゃんはこの試合好きなんだろ?」


 「ああ、この試合は私が野球中継で見た一番最高の試合だわー!!」


 一方、キララの長屋の陰に怪しい人物がいたのである。


 「フフフ……私のことを忘れてないわよね……キララ……『フズ・ムジカ』はあなたの手に渡さないわよ。」


 彼女はいったい何者だろうか。



 一方でスイダースでは竜太達は宿を決めたようでそこに宿泊することにしたのである。


 「これが宿か……竜太さん何ですかこの宿は……」


 竜太が宿を選んだようだがどう考えても“大人が宿泊する”ホテルであった。松浦はさすがに呆れていたのである。


 「こんな場所でもゆっくり眠りやすいんですよ……」


 「んなわけないっしょっ!!!」


 松浦は竜太に強烈な突っ込みをしたのであった。



 再び、キララの母方祖母の家。キララの携帯に電話がかかってきたが父親からであった。


 「あ、お父さん。今日は泊まるね!!」


 「…………え、それは本当?じゃあヒナさん……殺されちゃう……うん、明日行く。助けにいきたい……!!」


 キララはヒナの危機を知り、顔を青ざめたのである。野球中継を見ている途中ではあったがもうそれどころではなかったキララであった。キララはいよいよ出動することになった。しかしどうやって行くのか……それはこれからのキララの行動次第である。
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