ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第16章・ステラガーデン編

離陸まで④

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 その頃、ある人物がグリーンウッドフィールドの元に訪れていた。


 「今晩は、ステラ様。」


 「ああ、君か。ちょうど君の話を夕食中に家内(正室か)としていてね。」


 「あらら……話をされていましたか。まあ僕は素晴らしい家系の元に生まれ、この世界で誇りに持てる尊きご先祖様達の血を引くのだから話題になっても当然でしょうが……!!」


 男性はニヤリと笑うとグリーンウッドフィールドは笑みを浮かべて彼に言う。


 「さすがだな……君の曾祖父ひいじいさんの代からグリーンウッドフィールド家を支えてくれている家の出身なだけあって君には信頼しかないよ。」


 「いえいえ……ひいおじいさまは正しいをしたまでですよ。」


 彼のいう“正しい選択”とは?勿論彼自身は家柄や自己愛にこだわりがあるのか自分さえ良ければそれでいいという感覚である。だがグリーンウッドフィールドは彼を相当見込んでいるようであるが……


 「まあ……君は本当に良い素質を持っているな。名前をまた確認しようか……!!」


 「ええ……僕の名は……」


 “豪儀山ごうぎやま郷春さとはる”!!


 菊三朗は真剣な表情で突然ある人物の名前を出したのである。


 「彼は曾祖父の代から資産家として名を馳せ、先祖には偉人達の名が連なる人物だ。」


 「…………すげえな。貴族の家柄じゃないですか!!」


 「ああ、その通りだ。竜太君は豪儀山家を知っているか?」


 「いや……分からないですね。はじめて聞きましたよ。」


 「豪儀山家はね……紀元前400年代に皇帝一族の皇子が興した家系の一つで979年には現在のスーザックやリテン辺りを支配していた一族だよ。」


 「わっ、すごいじゃないですか。広範囲に渡って支配するとか。」


 「そうだ。だがなぜこのような力があるかと言えば当時から皇帝一族や当時の大貴族階級の家系と婚姻を繰り返していてバックが強力だったからと聞く。」


 「すごい……どんな家系だ……」


 「現在の豪儀山家も高貴な家柄や現在の皇帝一族とも繋がりがあって皇帝に近い立場の家柄だ。そして……グリーンウッドフィールド家とも繋がりが出来て特大級の財を成したわけだ。」


 「…………すげえ。」


 「まあ、僕から言わせりゃ家系よりも自分がしっかりしてりゃそれでいいさ。大体彼自身、先祖がどうのこうの言うわりには先祖の名を汚すようなことをしているのにな。」


 「確かに……」


 「彼の母方はあの“佐渡根”侯爵家だ。あるグリーンウッドフィールドの部下が父方曾祖父は佐渡根家出身の人物というがその彼の父方曾祖父と豪儀山郷春の母方曾祖父は同一人物なんだ!!」


 「!?」


 「幸實……彼の曾孫二人は本当にろくでもない人物に育ったな……豪儀山家は現在の皇帝の御妃候補に選ばれたことのある家柄なのに実に残念だ。」


 「………………」


 竜太は右の掌を広げて見ていると溜め息を吐いたのであった。そして菊三朗からさらなる重要な情報を得るのであった。
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