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第16章・ステラガーデン編
神になろうとする男①
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その頃、グリーンウッドフィールドは社長室にある男を呼び出した。そう、その人物の名はあの『黒石慎太郎』であった。
「お呼びでしょうか?グリーンウッドフィールド様。」
「やあ、黒石君。夜分遅くに住まないな。君に話をしようと思ってな。」
「いえいえ、グリーンウッドフィールド様のお話を聞かせていただけるのならば何時だろうと構いません。」
「そりゃ嬉しいな。」
するとグリーンウッドフィールドは突然衝撃的な発言をしたのである。
「黒石君。私は神になるのだ!」
「神!?」
「ああ、そうだ。この世界の神として讃えられる存在となるのだ!!」
「・・・・それは悪くないとは思いますが問題があります。この人であふれたこの世界の神にどうやってなられるつもりで?」
「ハハハハハ・・・そりゃあ簡単だ。“人工的に雨を降らす装置”と“アラドシティとのパイプ”の二点さえあれば十分だ!!」
「・・・・!?」
グリーンウッドフィールドが言った二点とは一体・・・それに気になる黒石に詳しく語る。
「黒石君。アラドシティの本当の姿を見たことはあるかい?」
「本当の姿?いや、無いですね・・・」
「ならばいつか見せる価値があるな。実はあの街は“船”なんだよ。」
「船・・・ですか?」
「ああ。“ボックス・ターミナル”の別称は聞いたことあるだろう。」
「それは聞いたことあります。ですが今日の朝に義兄達からアラドシティの実在を聞かされるまではアラドシティのことは詳しくは聞いたことありませんでしたね。」
「そりゃそうだ。最近まで空想都市扱いされていたからな。ついさっきまで実在しないと思っているモンがいても可笑しくないからな・・・ガハハハハ!!」
「そのボックス・ターミナルと船との関係とは?」
「その前にアラドシティの場所に昔あった街の名前は知っているか?」
「いえ・・・それは知らないですね。というよりアラドシティの旧名を知っているのでしょうか?」
「旧名じゃない・・・アラドシティの真下には村があったんだよ。」
「???」
何も理解できていない黒石にグリーンウッドフィールドはさらに衝撃的な発言を繰り出したのであった。
「昔・・・2000年以上前の話だが、アラドシティは”この地にはなかった”んだよ。」
「ま・・・まさか・・・!?」
「ああ、そのまさかだよ。君は絵本『旅する町』を読んだことがあるだろう?」
「はい、あります。僕もそれをイメージしました・・・」
『たびするまち』(さく・きゅうかわれんいち、え・ぎさがまちろく)
むかしむかし、たびをしていた『ヤンニ』というひとがいました。かれはりくにおかれていたおおきなふねをみつけてそれにのってそこをせいかつのきょてんにしました。
するとあるひ、しゅうへんのちょうさからかえってきたヤンニがふねにのると、そのふねはそらをとんであるばしょへといどうしました。
いどうしたさきはそれはもうまずしいむらでみながしょくりょうにこまっていました。それをみたヤンニはふねにのり、しょくりょうのあるしまへといってはそこでたいりょうのしょくりょうをてにいれてさきほどのむらへいきました。
するとみながしょくりょうのおかげでゆうふくになり、むらびとたちはヤンニをどうあげしてむらのかみとしてじゅうきょをあたえました。ヤンニのしご、むらびとたちはかれのためにおおきなはかとほこらをつくり、ほこらにはヤンニをかみとしてまつりました。
(おわり)
「まあ、こういうはなしだな。」
「ええ、たしかそんな話でした。最後に読んだのがガキの頃であまり記憶にはないですが・・・・・・」
「フハハハ、そりゃそうだ。昔の話だからな。ただこの作者はこの話の研究をしていたと聞く。なんでもこの話の大半は物語だが一部は実話と聞く。」
「実話!?どうみても架空の物語でしょう!?」
グリーンウッドフィールドは黒石が驚く中、さらに詳しくアラドシティのことなどといった情報を彼に教えるのであった。
「一部の人間にしか知らない話だ。」
グリーンウッドフィールドはそう言った。
「お呼びでしょうか?グリーンウッドフィールド様。」
「やあ、黒石君。夜分遅くに住まないな。君に話をしようと思ってな。」
「いえいえ、グリーンウッドフィールド様のお話を聞かせていただけるのならば何時だろうと構いません。」
「そりゃ嬉しいな。」
するとグリーンウッドフィールドは突然衝撃的な発言をしたのである。
「黒石君。私は神になるのだ!」
「神!?」
「ああ、そうだ。この世界の神として讃えられる存在となるのだ!!」
「・・・・それは悪くないとは思いますが問題があります。この人であふれたこの世界の神にどうやってなられるつもりで?」
「ハハハハハ・・・そりゃあ簡単だ。“人工的に雨を降らす装置”と“アラドシティとのパイプ”の二点さえあれば十分だ!!」
「・・・・!?」
グリーンウッドフィールドが言った二点とは一体・・・それに気になる黒石に詳しく語る。
「黒石君。アラドシティの本当の姿を見たことはあるかい?」
「本当の姿?いや、無いですね・・・」
「ならばいつか見せる価値があるな。実はあの街は“船”なんだよ。」
「船・・・ですか?」
「ああ。“ボックス・ターミナル”の別称は聞いたことあるだろう。」
「それは聞いたことあります。ですが今日の朝に義兄達からアラドシティの実在を聞かされるまではアラドシティのことは詳しくは聞いたことありませんでしたね。」
「そりゃそうだ。最近まで空想都市扱いされていたからな。ついさっきまで実在しないと思っているモンがいても可笑しくないからな・・・ガハハハハ!!」
「そのボックス・ターミナルと船との関係とは?」
「その前にアラドシティの場所に昔あった街の名前は知っているか?」
「いえ・・・それは知らないですね。というよりアラドシティの旧名を知っているのでしょうか?」
「旧名じゃない・・・アラドシティの真下には村があったんだよ。」
「???」
何も理解できていない黒石にグリーンウッドフィールドはさらに衝撃的な発言を繰り出したのであった。
「昔・・・2000年以上前の話だが、アラドシティは”この地にはなかった”んだよ。」
「ま・・・まさか・・・!?」
「ああ、そのまさかだよ。君は絵本『旅する町』を読んだことがあるだろう?」
「はい、あります。僕もそれをイメージしました・・・」
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するとあるひ、しゅうへんのちょうさからかえってきたヤンニがふねにのると、そのふねはそらをとんであるばしょへといどうしました。
いどうしたさきはそれはもうまずしいむらでみながしょくりょうにこまっていました。それをみたヤンニはふねにのり、しょくりょうのあるしまへといってはそこでたいりょうのしょくりょうをてにいれてさきほどのむらへいきました。
するとみながしょくりょうのおかげでゆうふくになり、むらびとたちはヤンニをどうあげしてむらのかみとしてじゅうきょをあたえました。ヤンニのしご、むらびとたちはかれのためにおおきなはかとほこらをつくり、ほこらにはヤンニをかみとしてまつりました。
(おわり)
「まあ、こういうはなしだな。」
「ええ、たしかそんな話でした。最後に読んだのがガキの頃であまり記憶にはないですが・・・・・・」
「フハハハ、そりゃそうだ。昔の話だからな。ただこの作者はこの話の研究をしていたと聞く。なんでもこの話の大半は物語だが一部は実話と聞く。」
「実話!?どうみても架空の物語でしょう!?」
グリーンウッドフィールドは黒石が驚く中、さらに詳しくアラドシティのことなどといった情報を彼に教えるのであった。
「一部の人間にしか知らない話だ。」
グリーンウッドフィールドはそう言った。
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