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第16章・ステラガーデン編
アラドシティの謎②
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帯前が何か言おうとしていたのを松浦は察知した。
「帯前さん・・・まだ何か秘密があるようですね。」
「分かったか?フフフ・・・世界の中でも数人程度しか知らないアラドシティの秘密があるんだよ。」
「お・・・そりゃすげえ。一体それは何でしょう?」
松浦がそれを聞くと帯前は表情を少し険しくして語りだしたのである。
「・・・アラドシティの地下のどこかに『世界を滅亡させる危険な兵器』と『未来の世界の出来事が記された予言書』の2つが眠っているという・・・」
「あれ?矛盾してますね・・・なぜ未来が記された予言書と世界を消す兵器が揃っているのです?」
「それは遠い昔の人が埋めたと聞くから分からない。ただ空想都市とされた理由は多岐に渡っていて内の一つは当時の国が誰にも古代兵器に触れさせないためにアラドシティの存在を隠蔽したんじゃないかなと思う。」
空想都市と呼ばれたアラドシティ・・・だがこの話が本当ならばこれまでに世間に知らされなかった理由に合致するのだ。
「当然、予言書に関しては見つけたいという声が殺到して埋められた直後にはアラドシティには学者達がたくさん押し寄せたと聞く。しかし後にそれは禁止とされた。」
「しかしなぜそれが禁止になったのです?」
「それは900年くらい前か・・・ある学者が発掘中に爆死したからだ。」
「!?」
帯前は詳しく説明をする。900年ほど前、橿原氏の先祖の高原氏の出の学者であった男性考古学者“高原竜造”が街のはずれの地面を掘っていた時だった。急に掘っていた部分が光り、爆発したのだ。高原は即死、一緒に発掘していた息子は少し離れた場所にいたものの軽傷を負った。以降、国はこの事故を古代兵器が原因と認定してしまい、予言書発掘を禁止としたという。発覚すれば重罪では島流しにされたようだ。
「国は爆破の原因を追及せず、ただ兵器の危険性だけを民に植え付けた。恐らく都合の悪い何かがあるのだろうか・・・」
「しかしその記録がよく残っていましたね・・・」
「事件自体は当時の文献の記事には記録されていたが700年程前の古文書以降は掲載されなくなった。しかし高原の後裔である橿原氏がある物にその出来事を記した紙を隠していたんだよ。」
「ある物?」
「ああ・・・それはラビリンシングタウンにあると言われている“城刀”という剣の鞘の中と言われている。」
「鞘!?」
「400年ほど前にラビリンシングタウンで戦乱となったがその発端は城刀を巡ってだったという。貴重な刀だから欲しいというのも城刀を手に入れる理由説にはあったが本当は鞘に納められた記録だったのだ。」
「しかし・・・他人の先祖の記録なぞ・・・」
「違う・・・鞘にはもう一枚重大な、世界を揺るがす秘密の内容が書かれた紙があるのだ。残念ながら詳しくは私も分からない。」
帯前はここで話を終えたのであった。
「帯前さん・・・まだ何か秘密があるようですね。」
「分かったか?フフフ・・・世界の中でも数人程度しか知らないアラドシティの秘密があるんだよ。」
「お・・・そりゃすげえ。一体それは何でしょう?」
松浦がそれを聞くと帯前は表情を少し険しくして語りだしたのである。
「・・・アラドシティの地下のどこかに『世界を滅亡させる危険な兵器』と『未来の世界の出来事が記された予言書』の2つが眠っているという・・・」
「あれ?矛盾してますね・・・なぜ未来が記された予言書と世界を消す兵器が揃っているのです?」
「それは遠い昔の人が埋めたと聞くから分からない。ただ空想都市とされた理由は多岐に渡っていて内の一つは当時の国が誰にも古代兵器に触れさせないためにアラドシティの存在を隠蔽したんじゃないかなと思う。」
空想都市と呼ばれたアラドシティ・・・だがこの話が本当ならばこれまでに世間に知らされなかった理由に合致するのだ。
「当然、予言書に関しては見つけたいという声が殺到して埋められた直後にはアラドシティには学者達がたくさん押し寄せたと聞く。しかし後にそれは禁止とされた。」
「しかしなぜそれが禁止になったのです?」
「それは900年くらい前か・・・ある学者が発掘中に爆死したからだ。」
「!?」
帯前は詳しく説明をする。900年ほど前、橿原氏の先祖の高原氏の出の学者であった男性考古学者“高原竜造”が街のはずれの地面を掘っていた時だった。急に掘っていた部分が光り、爆発したのだ。高原は即死、一緒に発掘していた息子は少し離れた場所にいたものの軽傷を負った。以降、国はこの事故を古代兵器が原因と認定してしまい、予言書発掘を禁止としたという。発覚すれば重罪では島流しにされたようだ。
「国は爆破の原因を追及せず、ただ兵器の危険性だけを民に植え付けた。恐らく都合の悪い何かがあるのだろうか・・・」
「しかしその記録がよく残っていましたね・・・」
「事件自体は当時の文献の記事には記録されていたが700年程前の古文書以降は掲載されなくなった。しかし高原の後裔である橿原氏がある物にその出来事を記した紙を隠していたんだよ。」
「ある物?」
「ああ・・・それはラビリンシングタウンにあると言われている“城刀”という剣の鞘の中と言われている。」
「鞘!?」
「400年ほど前にラビリンシングタウンで戦乱となったがその発端は城刀を巡ってだったという。貴重な刀だから欲しいというのも城刀を手に入れる理由説にはあったが本当は鞘に納められた記録だったのだ。」
「しかし・・・他人の先祖の記録なぞ・・・」
「違う・・・鞘にはもう一枚重大な、世界を揺るがす秘密の内容が書かれた紙があるのだ。残念ながら詳しくは私も分からない。」
帯前はここで話を終えたのであった。
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