ヒナの国造り

市川 雄一郎

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第17章・ステラガーデン死刑台編

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 ライコウは額に『W』を刻む人物の顔を見て呟いた。


 「ウイユ様・・・」


 彼はあの“ウイユ”であった。だが何をしに来たのかをライコウは知る由もなかったのである。


 「(一体何の目的でここに・・・!?)」


 「俺が何の目的でここにきたのか疑問におもうそうだな・・・」


 「!?」


 「大丈夫だ。お前の命は奪わないよ。ただしあれ・・を奪わせてもらおうと思っている。」


 「!?」



 一方、会議室では岩本と加太繰が会話していたのであった。


 「カタクリさんこんにちは。」


 「こんにちは!!岩本さん!!今日の会場ですが今までの会場に比べてやや明るいですね。」


 「そう思いましたか!!そうですよ!!周参見野軍艦家のただし君の能力も手伝ってくれてます。」


 「正君か・・・流石だな。」



 一方、会議室の天井の中に二人の男性がいたのである。一人は身体から光を発しており、もう一人は釣竿のようなものを持ちながら下の部屋を除いていたのである。


 「(ひかる・・・あの岩本の席にある分厚い資料だな?)」


 「(ああ・・・正兄さん。あの資料には危険な計画が記されている。かならず回収して灰にするんだ。)」


 「(OK!!しかも俺の能力ならずとも会議の照明の担当を任された俺だから照明をいいタイミングで消灯させる手を使うことが出来るんだ。俺がここの照明を全て支配するんだ!!)」


 周参見野軍艦家56男のひかるは照明を操る能力を持ち、自身からも照明を照らすことが出来る。その双子の兄で55男のただしも光に協力をする。が・・・


 「正兄さん。岩本氏の隣にいるのって・・・」


 「58男・・・ああ、裏切り者の由宇馬ゆうまさんではございませんか。権力者とベッタリとは見苦しい・・・」


 すると由宇馬という人物が言う。


 「・・・岩本さん。結菜ゆな姉の言う通り、親父達に謀反しているやつらがいるようだ。」


 「そうか・・・智弘ともひろ君に伝えてくれないか。」


 「とも兄だけじゃない。あお姉や節姉にも連絡する。親父の夢を阻止されてたまるか!!」


 そして天井を見上げた由宇馬は呟く。


 「(ただ兄、ひか兄達・・・あんたらの野望は見え透いてるわい!!)」


 二人の計画はばれていたのだ!!
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