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ネコ軍団

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第4章 深い森に迷う二人の姉

第244話 光の騎士

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 霧の向こうに見える集落の広場でシスターが押さえつけられていた。上半身裸で倒れたシスターにミストゴブリンキングが覆いかぶさり興奮して腰を激しく上下に動かしていた。下着を脱がそうとミストゴブリンキングが必死になっているが体をくねらせシスターは抵抗していた。

「いたい!!!」

 ミストゴブリンキングがシスターの胸を強くつかんだ。悲鳴のような声をあげ必死に逃げようとしていた。

「たっ助けて!!!」
「うっ……」

 胸を掴まれたまま顔をジャスミンに向け必死に手を伸ばすシスターだった。柱に縛り付けられたジャスミンにはどうすることも出来ずに目を逸らす。

「助けろ!!! 助けろよ!!!! 堕落者!!!! ぐは!!」

 必死なシスターは激しい言葉をジャスミンにぶつけた。うるさかったのかミストゴブリンキングに彼女は殴られていた。

「早いか遅いかの違いでござるよ……」

 ジャスミンはうつむきつぶやき視線を横に向けた。

「主よ…… 憐れな子羊をお助け」

 ジャスミンの隣で同じように柱に縛られた、シスターは目をつむり祈りを捧げていた。広場のシスターは殴られた抵抗をやめ大人しくなった、ミストゴブリンキングが服の裾をまくりあげ下着が晒されている。

「ぎいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

 その光景に興奮した一匹のミストゴブリンキングが、声をあげながらジャスミンの元へと寄って来た。

「なっ!?」

 興奮しているミストゴブリンはジャスミンの足にしがみついた。柱に縛られて身動きの取れないジャスミン、ミストゴブリンが彼女の足に手を乗せ上にすべらせスカートの裾をたくしあげていく。

「やっやめるでござる……」

 顔をしかめて声をあげるジャスミンだった。スカートの裾を持ってミストゴブリンは顔を上げジャスミンの下着を覗き込んでいた。しまった太ももの間に見える、緑と白の縞柄の下着にミストゴブリンが手を伸ばしていく。

「よっ!!!」

 ジャスミンの眼鏡がきらりと光った。彼女は右足を振り上げると勢いよく振り抜いた。鋭く伸びた右足はミストゴブリンの顔面にめり込んだ。

「グギャ!!!」

 声を上げミストゴブリンの顔面がひしゃげた。蹴られたミストゴブリンは放物線を描いて飛んで行った。柱から五メートルほど離れた場所に立って広場を見ていたミストゴブリンにぶつかった。倒れた二匹のミストゴブリンに周囲のミストゴブリンたちが見た。

「「「「ぎいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」」」」

 四匹のミストゴブリンが声をあげながらジャスミンに向かって駆けて来た。興奮したミストゴブリンたちはジャスミンに襲いかかった。

「ぎいいいいい!!!」
「あっ! こら! やめるでござる。拙者の汚い下着を外に見せてはダメでござるよ」

 ミストゴブリンは二手に分かれ、二匹がジャスミンを襲う。一匹は胸の飛びあがって胸にもう一匹はスカートの裾をまくりあげる。

「キャッ! やめて! やるなら横の堕落者にしなさい」

 横で同じように襲われているシスターが声を上げていた。広場で襲われていたシスターと同様に彼女もジャスミンにミストゴブリンを押し付けようと叫んでいた。人間の言葉をミストゴブリンが理解できるわけもなく、シミストゴブリンたちはスターの服を引きちぎろうとした。ジャスミンも同様に胸の服をつかまれスカートの裾を剣で斬られそうになっていた。
 直後……

「「「「「「「「「「グギイイイイイイイイ!!?!??」」」」」」」」」」

 ミストゴブリンたちが声を上げた。集落を隠していたいた霧から一瞬で凍りつき、集落の入り口付近の霧が大きな音を立てて崩れた。ミストゴブリン達が凍りついた霧の下敷きになったのだ。ミストゴブリンたちが一斉に集落の入り口へ視線を向けた。そこには青い何かの破片とわずかに白い煙が残っているだけだった。

「ぐぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
「グレン殿!!!」

 赤い目を光らせオーラを纏ったグレンがジャスミンの目の前に姿を現した。彼は右手に持つ剣で彼女の足にしがみつくミストゴブリンの背中を斬りつけた。そのまま彼は胸にしがみついていたミストゴブリンの頭の左手でわしづかみにした。

「そいつは俺達の案内人なんでな。返してもらうぜ!」

 グレンは強引にミストゴブリンをジャスミンから引きはがした。苦痛の表情をミストゴブリンが必死に彼の手を叩くがグレンは涼しい顔で左手に力を込める。

「プギャ!!!!」

 ミストゴブリン頭をグレンは握り潰した。大きく左手を振って付着した肉片を地面に捨てるグレンだった。驚愕の表情を浮かべるジャスミンにグレンは淡々と視線を横に向けた。

「そっちは問題ないな……」

 ジャスミンの横で拘束されていたシスターを見てうなずくグレンだった。彼女の元にはクレアとレイナが駆けつけていた。すでにミストゴブリンは頭と胴体を真っ二つにされ地面に転がり、レイナが柱の後ろに回りシスターを助けようとしていた。

「あとは…… ルドルフ……」

 広場へ視線を向けたグレン、白い剣を光らせたルドルフがゆっくりとミストゴブリンキングに向かって行っていた。ルドルフの接近に気づいたミストゴブリンキングは眉間にシワを寄せた立ち上がった。

「うがああああああああああ!!!!」
「きゃあああああああああああああああああああああ!!!!」

 立ち上がりながら倒れたシスターの頭を右手で、わしづかみにしてルドルフへと向けるミストゴブリンキングだった。同時にミストゴブリンキングは左腕を横に突き出した。
 ミストゴブリン五匹が走り出して投げ捨てられ地面に突き刺さった大剣を抜いて持ってくる。

「たっ助け……」

 上半身が裸でベールと腰を覆う白い下着だけでシスターはルドルフの前に突き出された。彼女は頭をわしづかみにされ苦痛に顔を歪ませてながら、必死に声を出し目の前の彼に助けを求めていた。傷だらけのシスターを見てルドルフは眉間にシワを寄せた。腹の底から響くような声をあげる。

「人を盾にするとは卑怯者め!!!! 貴様は騎士の風上にもおけん!!!!」

 左手でミストゴブリンキングを指すルドルフだった。ミストゴブリンキングは大剣を左手で受け取りシスターに突きつけると、馬鹿にしたのようにルドルフを見て笑う。ルドルフはミストゴブリンキングを見て青筋を立て顔を真っ赤にし右手に持った剣を強く握った。

「おいおい。ゴブリンが騎士になれるかよ」
「うるさい!」

 熱くなるルドルフに向かってグレンが背後から声をかけた。ルドルフは振り向いて叫んだ、赤かった顔は戻り青筋は消えていた。グレンは冷静になったルドルフを見て笑った。

「手伝ってやろうか?」
「ふん。黙れ! 貴様はそこで見ていろ!」
「あぁそうだな……」

 グレンは剣を下し威嚇するような視線を周囲にいるミストゴブリンたちに向けた。ミストゴブリンたちはグレンの威嚇され後ずさりする。

「はっ!!!」
「ギイイイイイイイイイイイヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 左手を前に突き出したルドルフ、彼の左手は強烈な白い光を放った。ミストゴブリンキングは強烈な光に目がくらむ。
 ルドルフが放った強烈な光は基本的な光魔法のフラッシュだ。眩い光で相手の目をくらませるものだ。この魔法は聖職者が賊に襲われた際に逃げるために昔から使われていた。
 また、フラッシュはグレンがシャイニングドラゴンに襲われる原因にもなった。

「彼女を返してもらおうか……」

 剣を構え駆け出したルドルフが距離を詰めてミストゴブリンキングの右へと回り込んだ。彼はシスターを救うために剣を振りかぶり、ミストゴブリンキングの右腕へと振り下ろそうとしていた。
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