君と青になりたい

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君と青になりたい

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 可哀想になりたくて。


「でさ~…」
「おまえまじやばくね笑」
「マジ前髪終わってる~…」
「まじ風うぜぇ~笑」

全部、全部どうだっていい。
1人手にした読む気なんてない本に書いてある
文字を眺めながら退屈に時間を過ごしていた

「…」
(瑛二がニコッと笑い手を振る)
「…」
(見なかったことにする。)
……



(今日も無事、1人で過ごしてしまった…
あ、アイツ…)

なんでかわからないが走ってた
イヤホンをつけた瑛二がびっくりした顔が見えた後

「びっくりした~笑
まじ危ない奴かと思ったわ…」

「はは…笑」

「…で?なんで着いてきてんの?笑」

「あ、いや俺もそっちに用事あって…」

「…ふーん」

(一目惚れという気持ち悪いしたくもない事をしている自分に驚き、嫌悪感を抱いていた。)

 最悪だ。

「俺、このゲーセンだから。」

「あっ、えっ、あ!お、俺も!!」

「まじ?!」

「あ、お、うん!!」

(興味もない物にでさえ、瑛二が好きだと何故がやってみたくなる、変だこんなの。)

(瑛二が音ゲーをしている背中をみる)
(アイツ、こないだのテスト学年一位だったよな… できない事ないのかよ…)

「てかさ、なんで急に声かけてきたん笑」

 核心をつかれてしまった

「あ、いや、なんか居た…から…?」

「なんだよそれ笑」

(確かに変だ、てか俺はいつからこいつの事そんな好きになったんだ?)

「なーんだよ黙り込んで」

瑛二が顔を覗くように見る

「うわっちょやめろよ…!」

「はっ笑」

(なんでこんなにも輝いて見えるんだよ、
やめてくれ…耐えられない…)

「なぁ…」

「ん?」

「これからは一緒帰ってもいいか??」



[君と青になりたい]


1話 はじまり
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