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オレンジミントの試練

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スターライトチェイス101の今宵の舞台は、オレンジミントの4人、田中果凜、川田蘭華、小淵美優、間口理香子が、欅坂46の「不協和音」に挑む場となった。街の喧騒を抜け、緊張が漂う控え室で、彼女たちは互いに勇気づけ合っていた。

果凜:「大丈夫、私たちならできる。この曲に込めたメッセージを、心を込めて届けよう。」
蘭華:「そうね、私たちの色で「不協和音」を表現しよう。」

美優:「みんなのダンスと私たちのボーカルが一つになれば、絶対に心に響くわ。」
理香子:「それぞれの声が、美しいハーモニーを生むんだから。」

ステージに上がった彼女たちは、力強いメロディと共に、それぞれの個性を前面に押し出したダンスを披露した。しかし、曲の力強いメッセージとは裏腹に、彼女たちのパフォーマンスにはまだ不安定さがあり、曲の本来のエネルギーを完全には捉えきれていなかった。

審査員たちの顔は厳しい表情を隠さなかった。パフォーマンスが終わると、彼女たちの前に審査員が立ち、評価を下した。

仲宗根莉央:「オレンジミント、勇気を出して挑戦する姿勢は評価しますが、曲の持つ力を引き出すには至りませんでした。音楽としての一体感をもっと磨き上げる必要があります。」
KEN:「表現力には感銘を受けましたが、パフォーマンス全体としての説得力に欠ける部分が見受けられます。」

そして、彼女たちの審査結果が告げられた。

仲宗根莉央:「田中果凜さんには「C」、川田蘭華さんには「D」を。」
KEN:「小淵美優さんに「C」、間口理香子さんには「D」を差し上げます。」

ステージを降りたオレンジミントは、厳しい評価を受けて落胆しながらも、この経験から学び、さらなる高みを目指して前進する決意を固めた。

果凜:「みんな、これが私たちのスタートライン。次はもっと素晴らしいパフォーマンスを見せるわ!」
蘭華:「そうだね、これからが本番。私たちの真価を、次こそは見せつけよう!」

オレンジミントの4人は、この審査を糧に、より一層結束を強め、次なるステージでの躍進を誓い合った。
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