上 下
17 / 30

クリスタルヴォイスの飛翔

しおりを挟む
スターライトチェイス101のステージは光に包まれ、新たな才能を発掘する場となっていた。遠藤千陽と大山麻菜、クリスタルヴォイスのふたりは、浜崎あゆみの「BLUE BIRD」を通して、彼女たちの透き通るハーモニーと希望を込めた歌声で観客を魅了しようとしていた。

彼女たちは、碧い照明の中でステージに立ち、千陽のクリアなボーカルと麻菜の力強い声が一体となって響き渡った。しかし、緊張からか、時折音を外す場面も見られ、パフォーマンスは完璧ではなかった。

パフォーマンスが終了すると、審査員たちは彼女たちに対して評価を下した。

キムホンギ:「クリスタルヴォイスの試みは称賛に値しますが、パフォーマンスにはまだ緊張の跡が見られました。歌とダンスの確実性を高めることが、今後の課題です。」
KEN:「歌詞の感動は伝わりましたが、ステージとしての安定感に欠ける部分がありました。もう少し経験を積むことが大切です。」

そして審査結果が告げられた。

キムホンギ:「遠藤千陽さんには「C」を。」
KEN:「大山麻菜さんに「D」を差し上げます。」

ステージを降りた二人は、厳しい評価を肩に、しかし前を向いて歩き出した。

千陽:「麻菜、私たちの歌は必ず心に届く。今日のことを糧に、もっと素晴らしいパフォーマンスをしよう。」
麻菜:「千陽、あなたがそばにいてくれるなら、私たちはきっと夢を掴めるわ。次への一歩を踏み出しましょう。」

クリスタルヴォイスは審査結果を胸に刻み、次なる舞台で輝くために、これからも一緒に歌い続けることを誓い合ったのだった。
しおりを挟む

処理中です...