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第28話 いかついのとランクと
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体格の良い、不機嫌そうな、いかついおっさんが、目の前にいる。
何か悪い事をした覚えもない。なんなら人助けをした覚えすらある。なのに、なのに全く友好的な感じがしない。
何故だ?
意を決して聞いてみる
「あの・・・何か僕しましたかね?」
「…やったと言ったらやったな。」
「ちょ、待って。何故?」
「低ランクでの上客依頼達成。賞金首の盗賊を倒すも報告なし。ごろつき達から滅茶苦茶嫌われる。そして受付嬢の言う事を聞かない。そんな所か。」
思い当たる節しかない…。自分の行動の何が、いったい駄目だったのか?
…いやいやいや。良い事してるだろ、俺。少なくても悪い事はしていない。…解せん。全く解せん。仮にも一所の長なら、物事の良し悪しくらい解るだろ。…だんだんムカついてきた。
皮肉を交えて言い返す。
「・・・何故です?その日にG級の登録をしたばかりと言ったはずです。問題を起こす気は無かった。目の前に襲われている人が居たら助けるだろう。それが駄目な社会なら碌な社会じゃ無いハズだよ。…もちろん、ネムさんには申し訳ない事をしたよ。そこは認めるけど・・・・」
「…おい。勘違いすんな。別に責めるつもりはねえ。」
「はい?」
「お前は、自分の事を全く理解してねえなぁ。」
「・・・はあ。」
「異例の出世だ。…普通は喜ぶぞ。」
「なあ、ネム?」
「マスター。まだランク昇格の話までは言ってません。」
「…でも、普通は分かるだろ。」
「この子は、普通では無さそうです。」
そう言うと二人は笑い始める。
「・・・置いてけぼりなんですが・・・?」
「お前に忠告と、ランクアップの説明をするのが今回の要件だ。…驚かせたり警戒させたなら、悪かったな。」
いかつい人が笑って背中を叩く。すげー痛い。
「・・・成程。それならもっとニコやかにして下さいよ。勘違いしますって。」
「生意気な。・・・・そういう所だ。下のガラの悪い連中から妬まれるぞ?」
「それは・・・。」
「…お前がもし、守りたい奴が居るなら気を付けろ。そいつらは大事な奴を襲ってくる可能性もある。」
ジンを思い出した。
「・・・肝に、銘じます」
「…素直だな。良い事だ。それじゃ、その素直な事に対して、俺からプレゼントだ。お前は今日からD級だ。頑張れ。期待の新人。」
「・・・ありがとうございます」
「D級に驚いていないな。何故だ?」
「D級はファイアリザードや人食いジカ、マーダーグリズリーと聞きました。自分の田舎であるアノビスで良く出ていた魔物なので、正直心配はしていません。」
「お前、アノビス出身か!噂の村で子供が魔物を狩っていたという・・・・・」
「…僕でしょうね。」
「・・・納得がいった。D級で問題ない事を保証できる。」
「マスター!試験は?」
「・・・・こいつならいらねえだろ。嘘じゃなけりゃあな?」
やはり喧嘩を売られている。
「試してみます?」
「ほう。生意気なのも間違いねえ。」
「マスター!!」
「分かってるって。」
「すまんが、クソガキ。俺は持病を抱えてる。そしてお前は生意気で、勝手に死んでも構わない奴だと俺は認識した。」
「・・・どういう意味?」
「これからD級で行動して証明しろって意味だ。俺と戦うのもおこがましい。結果出せよ?期待の新人、アルピエロ。」
「わかった。・・・・ありがとうギルドマスター。」
実は少し残念だと思った。いいチャンスだと思ったのだ。強くなるチャンスだと。
それと同時に感じた。このギルドマスターは強い。今迄、見た人の中でもトップクラスだ。勿論、詳しくは知らない。ただ、纏う雰囲気が違う。強者の雰囲気を感じる。言葉では表せない、感覚だ。
だが、これが今後重要になる。そう思うと、手合わせを願いたい気持ちになる。
強くなりたい。
【絶対に生き延びる】
そして、神様から言われた【邪悪と戦う】。
予言者の南の蛮族を滅ぼすという話。
全てを信じてもいないが、その運命の糸はきっと俺に近寄ってくる。強くならねば糸に巻き取られ、死ぬだろう。
願わくば、困難を跳ねのける力を。俺に備わった、大地の力を借りる事で、身に付けたいものだ。
明日からはD級だ。今日は戻って、リンとかに話してみるか。親友も大事だ。孤独は無くなってきた。
相談もまた人生を豊かにする・・・・はず。
何か悪い事をした覚えもない。なんなら人助けをした覚えすらある。なのに、なのに全く友好的な感じがしない。
何故だ?
意を決して聞いてみる
「あの・・・何か僕しましたかね?」
「…やったと言ったらやったな。」
「ちょ、待って。何故?」
「低ランクでの上客依頼達成。賞金首の盗賊を倒すも報告なし。ごろつき達から滅茶苦茶嫌われる。そして受付嬢の言う事を聞かない。そんな所か。」
思い当たる節しかない…。自分の行動の何が、いったい駄目だったのか?
…いやいやいや。良い事してるだろ、俺。少なくても悪い事はしていない。…解せん。全く解せん。仮にも一所の長なら、物事の良し悪しくらい解るだろ。…だんだんムカついてきた。
皮肉を交えて言い返す。
「・・・何故です?その日にG級の登録をしたばかりと言ったはずです。問題を起こす気は無かった。目の前に襲われている人が居たら助けるだろう。それが駄目な社会なら碌な社会じゃ無いハズだよ。…もちろん、ネムさんには申し訳ない事をしたよ。そこは認めるけど・・・・」
「…おい。勘違いすんな。別に責めるつもりはねえ。」
「はい?」
「お前は、自分の事を全く理解してねえなぁ。」
「・・・はあ。」
「異例の出世だ。…普通は喜ぶぞ。」
「なあ、ネム?」
「マスター。まだランク昇格の話までは言ってません。」
「…でも、普通は分かるだろ。」
「この子は、普通では無さそうです。」
そう言うと二人は笑い始める。
「・・・置いてけぼりなんですが・・・?」
「お前に忠告と、ランクアップの説明をするのが今回の要件だ。…驚かせたり警戒させたなら、悪かったな。」
いかつい人が笑って背中を叩く。すげー痛い。
「・・・成程。それならもっとニコやかにして下さいよ。勘違いしますって。」
「生意気な。・・・・そういう所だ。下のガラの悪い連中から妬まれるぞ?」
「それは・・・。」
「…お前がもし、守りたい奴が居るなら気を付けろ。そいつらは大事な奴を襲ってくる可能性もある。」
ジンを思い出した。
「・・・肝に、銘じます」
「…素直だな。良い事だ。それじゃ、その素直な事に対して、俺からプレゼントだ。お前は今日からD級だ。頑張れ。期待の新人。」
「・・・ありがとうございます」
「D級に驚いていないな。何故だ?」
「D級はファイアリザードや人食いジカ、マーダーグリズリーと聞きました。自分の田舎であるアノビスで良く出ていた魔物なので、正直心配はしていません。」
「お前、アノビス出身か!噂の村で子供が魔物を狩っていたという・・・・・」
「…僕でしょうね。」
「・・・納得がいった。D級で問題ない事を保証できる。」
「マスター!試験は?」
「・・・・こいつならいらねえだろ。嘘じゃなけりゃあな?」
やはり喧嘩を売られている。
「試してみます?」
「ほう。生意気なのも間違いねえ。」
「マスター!!」
「分かってるって。」
「すまんが、クソガキ。俺は持病を抱えてる。そしてお前は生意気で、勝手に死んでも構わない奴だと俺は認識した。」
「・・・どういう意味?」
「これからD級で行動して証明しろって意味だ。俺と戦うのもおこがましい。結果出せよ?期待の新人、アルピエロ。」
「わかった。・・・・ありがとうギルドマスター。」
実は少し残念だと思った。いいチャンスだと思ったのだ。強くなるチャンスだと。
それと同時に感じた。このギルドマスターは強い。今迄、見た人の中でもトップクラスだ。勿論、詳しくは知らない。ただ、纏う雰囲気が違う。強者の雰囲気を感じる。言葉では表せない、感覚だ。
だが、これが今後重要になる。そう思うと、手合わせを願いたい気持ちになる。
強くなりたい。
【絶対に生き延びる】
そして、神様から言われた【邪悪と戦う】。
予言者の南の蛮族を滅ぼすという話。
全てを信じてもいないが、その運命の糸はきっと俺に近寄ってくる。強くならねば糸に巻き取られ、死ぬだろう。
願わくば、困難を跳ねのける力を。俺に備わった、大地の力を借りる事で、身に付けたいものだ。
明日からはD級だ。今日は戻って、リンとかに話してみるか。親友も大事だ。孤独は無くなってきた。
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