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第30話 少年は思い出す、これからも
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リンへの相談から一夜が明け、本日も元気にギルドに向かう。
級友たちは、本日から週末まで実習地に行くようだ。
見てろよ。
男子、3日会わざれば別人。
急成長して、驚かせる。
それによって人気を増やせば友達100人出来るかな
そんな事を考えながら、ギルドに着く。
「あ、アルピエロ君」
「ネムさん、D級お願いします。」
「大型の魔物の経験は?」
「アノビスで、12~16まで狩っていました。」
「…大丈夫そうね、いってらっしゃい。」
そう言われ、大型の魔物の依頼を4件受けていく。
・マーダーグリズリ―3頭以上
・人食いジカ5頭以上
・ファイアリザード3頭以上
・キングコブラ3頭以上
全ての依頼を受けて、森へ行く。
懐かしい雰囲気を持つ、魔物達だった。そう言えば、こんなの狩っていたなと感じる。
熊は戦闘態勢になると立ち上がる習性を活かし、その瞬間に足元をぬかるませるとバランスを崩す。その習慣に大岩を頭から落とす。リンに相談する前から少年時代から行っていた戦法。
人食いジカも前足をぬかるみで捉え、下から土壁を突き上げる。
ファイアリザードは、火を噴くタイミングで土壁を突き上げる。
キングコブラは地面に身体を沈ませて、蛇行移動を防ぎ、土壁で下から突き上げる。
あれ?
土壁って最強じゃないかな?
そんな土魔法の原点に返りつつ、レベルの上昇と土魔法上昇を確認する。どちらも2ずつであった。少年時代に呪いが無ければ、今頃はと感じたが・・・
違うな。
それがあったから、今生きているのだ。
自分の無力に気付いて、俺は命を大事にし始めた。知らずに強くなっていたら、急に強敵に会い、瞬殺も有ったろう。警戒心を解かずに強くなれる、今が良いのだ。どうせ過去は変える事は出来ない。良い受け取り方で前に向こう。
それでは最近では非常に楽しみになってきた。能力検証タイムだ。
このような状態となった。
~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:アルピエロ
レベル:15 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv13
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
武具:地雨、賢硬
スキル:錬金
~~~~~~~~~~~~~~~~
素晴らしい。一日で2ずつ上がるこの状態。このままいけば3日で6は上がる。レベル20と土魔法20は近いのではないだろうか。考えるだけで、顔がにやけてしまう。
土魔法10で錬金を覚えたのだ。
次は何が出来るのだろう…。そう思うだけで、胸が弾み、次の行動にやる気が漲る。
…ん?
んん?
何かが引っかかった。何だろう。
待て。
考えろ。
ん?
・・・・・・錬金だ。そうだよ。錬金だ!!俺は地雨と賢硬以外に、錬金の可能性を試していない。
何たる不覚。
きっと、このままギルドに依頼達成を報告し、俺は図書館に行って、土魔法の先人達について調べていた。
いや、それも正しい。正しいが…自分の可能性が残っている事にも、気付いていなかった。勿体ない。今日は図書館でどっちも調べよう。
そう決めたからには、ギルドに帰るのも早くなる。
「早いのね、アルピエロ君。」
「用事があって。達成ですか?」
「ええ。文句が無いわ。素晴らしい…」
「それじゃ、また!!」
「え?ちょっと!!・・・・お金渡してないけど・・・。」
大急ぎで図書館に来る。そこで、リンに教わった効率よく本を探す8つの方法という、胡散臭いルールに沿って本を探す。意外や意外。簡単に見つかる。
一つは【土魔法熟練者の行動】
一つは【錬金術とは。法に縛られぬ者】
ゆっくり読んでいこう。
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・
長い・・・・・
5200ページもある、土魔法の本。
しかしつまらない・・・・・
内容が薄いのだ・・・・
戦場では、いの一番に相手を防ぐ。重鎧に身を包み、土壁で守り、投石で牽制する。
如何に火を助け、
如何に水を守り、
如何に風を通しやすくし、
如何に光を輝かせ、
如何に闇を怖がらせるのか。
戦術の生贄となれ。相手の攻撃を受ける盾と成れ。
そう言った内容であった。これでは、戦術も何もない。この先人たちは、戦場で戦っていなかった。他の属性を助ける事を選んだのだ。…気持ちは分かる。アルピエロ自身も、他の人間を助けた事が、なにより自分の喜びとなったからだ。
Dクラスに勝った時、他の属性を活かせたと感じた。あの幸せは否定できない。ただ、先人たちの戦い方は犠牲心が強すぎる。これは土魔法のノウハウが育たない訳だ。優秀な人間が、死にやすくなるシステムが、そこにはあった。
5200ページの内容は、殆どが土魔法の犠牲が書かれていたのだ。
なんともやるせない気持ちになった。
錬金の本に手を出す事ができない精神状態で、その日を終える。
級友たちは、本日から週末まで実習地に行くようだ。
見てろよ。
男子、3日会わざれば別人。
急成長して、驚かせる。
それによって人気を増やせば友達100人出来るかな
そんな事を考えながら、ギルドに着く。
「あ、アルピエロ君」
「ネムさん、D級お願いします。」
「大型の魔物の経験は?」
「アノビスで、12~16まで狩っていました。」
「…大丈夫そうね、いってらっしゃい。」
そう言われ、大型の魔物の依頼を4件受けていく。
・マーダーグリズリ―3頭以上
・人食いジカ5頭以上
・ファイアリザード3頭以上
・キングコブラ3頭以上
全ての依頼を受けて、森へ行く。
懐かしい雰囲気を持つ、魔物達だった。そう言えば、こんなの狩っていたなと感じる。
熊は戦闘態勢になると立ち上がる習性を活かし、その瞬間に足元をぬかるませるとバランスを崩す。その習慣に大岩を頭から落とす。リンに相談する前から少年時代から行っていた戦法。
人食いジカも前足をぬかるみで捉え、下から土壁を突き上げる。
ファイアリザードは、火を噴くタイミングで土壁を突き上げる。
キングコブラは地面に身体を沈ませて、蛇行移動を防ぎ、土壁で下から突き上げる。
あれ?
土壁って最強じゃないかな?
そんな土魔法の原点に返りつつ、レベルの上昇と土魔法上昇を確認する。どちらも2ずつであった。少年時代に呪いが無ければ、今頃はと感じたが・・・
違うな。
それがあったから、今生きているのだ。
自分の無力に気付いて、俺は命を大事にし始めた。知らずに強くなっていたら、急に強敵に会い、瞬殺も有ったろう。警戒心を解かずに強くなれる、今が良いのだ。どうせ過去は変える事は出来ない。良い受け取り方で前に向こう。
それでは最近では非常に楽しみになってきた。能力検証タイムだ。
このような状態となった。
~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:アルピエロ
レベル:15 称号:地に愛されし者
使用魔法:土魔法Lv13
使用技能:剣術Lv2、盾術Lv3
特殊状態:なし
武具:地雨、賢硬
スキル:錬金
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素晴らしい。一日で2ずつ上がるこの状態。このままいけば3日で6は上がる。レベル20と土魔法20は近いのではないだろうか。考えるだけで、顔がにやけてしまう。
土魔法10で錬金を覚えたのだ。
次は何が出来るのだろう…。そう思うだけで、胸が弾み、次の行動にやる気が漲る。
…ん?
んん?
何かが引っかかった。何だろう。
待て。
考えろ。
ん?
・・・・・・錬金だ。そうだよ。錬金だ!!俺は地雨と賢硬以外に、錬金の可能性を試していない。
何たる不覚。
きっと、このままギルドに依頼達成を報告し、俺は図書館に行って、土魔法の先人達について調べていた。
いや、それも正しい。正しいが…自分の可能性が残っている事にも、気付いていなかった。勿体ない。今日は図書館でどっちも調べよう。
そう決めたからには、ギルドに帰るのも早くなる。
「早いのね、アルピエロ君。」
「用事があって。達成ですか?」
「ええ。文句が無いわ。素晴らしい…」
「それじゃ、また!!」
「え?ちょっと!!・・・・お金渡してないけど・・・。」
大急ぎで図書館に来る。そこで、リンに教わった効率よく本を探す8つの方法という、胡散臭いルールに沿って本を探す。意外や意外。簡単に見つかる。
一つは【土魔法熟練者の行動】
一つは【錬金術とは。法に縛られぬ者】
ゆっくり読んでいこう。
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・
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長い・・・・・
5200ページもある、土魔法の本。
しかしつまらない・・・・・
内容が薄いのだ・・・・
戦場では、いの一番に相手を防ぐ。重鎧に身を包み、土壁で守り、投石で牽制する。
如何に火を助け、
如何に水を守り、
如何に風を通しやすくし、
如何に光を輝かせ、
如何に闇を怖がらせるのか。
戦術の生贄となれ。相手の攻撃を受ける盾と成れ。
そう言った内容であった。これでは、戦術も何もない。この先人たちは、戦場で戦っていなかった。他の属性を助ける事を選んだのだ。…気持ちは分かる。アルピエロ自身も、他の人間を助けた事が、なにより自分の喜びとなったからだ。
Dクラスに勝った時、他の属性を活かせたと感じた。あの幸せは否定できない。ただ、先人たちの戦い方は犠牲心が強すぎる。これは土魔法のノウハウが育たない訳だ。優秀な人間が、死にやすくなるシステムが、そこにはあった。
5200ページの内容は、殆どが土魔法の犠牲が書かれていたのだ。
なんともやるせない気持ちになった。
錬金の本に手を出す事ができない精神状態で、その日を終える。
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