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アドバイス
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オレは白銀の様子を見に生徒会室に戻ってきた。
「あ、九条くん」
白銀と会長はチェスを終えて片付けをしている最中だった。
「ちょうど今さっき終わったところだよ」
「そうか。それで勝敗はどうだったんだ?」
白銀が少し肩を落とし落ち込んだ表情になる。
「………一度も勝てなかったよ」
「そうか。残念だったな」
やはり会長のチェスの腕前はかなりのもの。
優勝経験のある白銀よりも上のようだ。
チェスの盤と駒を片付け終わる。
「そういえば、九条くんはどうだったの?四葉先生と何を話してたの?」
「入学試験のことでオレに聞きたいことがあったみたいだ」
「聞きたいこと?」
「作文を書く試験があっただろ?その問題が難しくてオレは白紙で提出したんだ。それが四葉先生は少し気になったみたいでな」
筆記試験が白紙のことは触れないでおくことにした。
「そっか。あれは私も難しかったよ。作文の題材も自分で考えて書くっていう変な試験だったもんね。白紙でも仕方ないと思うよ」
白銀も入学試験の作文問題は難しかったようで、オレの言ったことに納得していた。
しかし、気になることもあるようだ。
「でも、白紙って…………ほんとに?普通はわからないと思っても、とりあえず何か書いて提出するものなんじゃないの?白紙だったら正解する可能性は0%だけど、書いてさえいれば、もしかしたら正解するかもしれないんだからさ」
白銀の考え方が一般的。
世間一般の考え方をしていないオレを訝しげな目で見る白銀。
「まぁ、深く考えないでくれ。答えを書くのが面倒だっただけなんだ」
「…………そのやる気のなさには心底呆れるよ、まったく…………」
あからさまに大きくため息を吐く白銀。
「そういえば、一人で片付けしてたけど、会長はどこ行ったんだ?」
今、生徒会室にはオレと白銀しかいない。
会長はどこか違う場所に行っているみたいだ。
「私も分からないの。チェスが終わった後、どこかに行っちゃってさ…………」
生徒会室を空けて白銀だけにするとは不用心だな。
「…………あ。そういえば、このメモ用紙に書いてあったことってどういう意味?一応、書いてあった通りに59手目の駒を動かしたけど」
「ちょっとしたアドバイスだ」
「何それ。この一手って何か意味があったの?全然、何の意味も価値もない無駄な一手としか思えないんだけど」
「そうだな。もしかしたらそうかもしれない」
「59手目に私が考えた手で動かしてたら結果は違ったんじゃないのかな?」
「その可能性はあったかもな」
「チェス素人の九条くんのアドバイスなんて聞かなきゃよかったかもね」
「アドバイスを聞くも聞かないもお前の自由だ」
アドバイスは所詮アドバイスに過ぎない。
それを活かすも殺すも自分自身。
参考程度にしてくれればそれでいい。
「私はもう帰ろうかな。九条くんは?」
「オレはここに残るよ。会長と少し話したいこともあるし」
「いつ戻ってくるかわからないよ?」
「戻ってくるまで待ち続けるさ」
白銀は生徒会室を出ていった。
立ちっぱなしも疲れるのでオレはソファに腰を下ろす。
生徒会室には、優勝トロフィーや優秀な成績を修めた者に与えられる楯、写真など色んなものが飾ってある。
それらを適当に眺めていく。
会長がいつ戻ってくるか、そもそも戻ってくるのかわからないが、オレの予想通りならそろそろ戻ってくるはず。
「よぉ九条。ここにいたのか」
予想通り5分も経たないうちに戻ってきた。
「どこに行ってたんですか?」
「わかってるから生徒会室で待ってたんだろ?」
会長がオレの向かいのソファに腰を下ろす。
「白銀とのチェスが終わった後、お前に聞きたいことができてな。それで、四葉教諭を探しお前の行き先を聞いたのさ。まさか生徒会室に戻ってたとはな」
オレと会長は行き違いになったということだ。
やはり会長がどこかに行ったのは、オレを探すためだったか。
「オレに聞きたいことって何ですか?」
大体察しはついているが、どこまで気付いているのか確かめるためとぼける。
「俺が聞きたいことは一つだ。白銀に渡したメモ用紙に何を書いた?」
やはりそのことか。
「いや。この質問は正確じゃないな。ーーー何故あんなことが書けた?」
会長はどうやらそこそこ深い部分まで気付いているようだ。
この質問で全てがわかる。
「お前があのメモ用紙に何を書いたかは知らん。実際に見てはいないからな。だが予想はできる」
会長がオレの目を見据える。
「お前の渡したメモ用紙を読んだ直後の白銀の59手目。あの一手だけ不自然なほど高度な一手だった。これは勝手な憶測だが、メモを読んだ直後ということと、お前がアドバイスと言っていたことを考えると、あのメモ用紙には59手目にどの駒をどう動かしたらいいかが書いてあった。つまり、理想の59手目が書いてあったんじゃないか?」
会長はオレの瞳を覗き込み、なにかを掴もうとしているようだが、オレは何も悟らせない。
予想はできると言っていたが確信には至っていないようで、オレの反応から確信を得ようとしている。
「そんなことができると思いますか?」
どこまで本気でそう考えているのかそれとなく聞いてみる。
「常識的に考えて不可能だ。あのメモ用紙を書いたのは47手目の時。12手後まで完璧に予想するなんて真似、限りなく不可能に近い」
「限りなく不可能に近いのに、オレがメモ用紙に書いたのは理想の59手目だと思うんですね」
「消去法でそれしか残らなかったからな」
「まだ選択肢はありますよ。白銀が手を抜いていて59手目だけ本気を出した選択肢と、59手目が不自然に高度だと思ったのは会長の勘違い、気のせいだったという選択肢です」
消去法で消去した選択肢の中に答えがあった可能性を示唆してみる。
会長はどこまで悟れているのだろうか。
「白銀が手を抜いているのは意味が分からない。俺の勘違いというのも可能性としては低い」
「会長の常識では計れないだけかもしれませんよ」
「確かに。その可能性もなくはないな」
会長の物事を計る物差し自体が間違っているという可能性もある。
「だがそれはない。俺の常識は正常だ」
「不可能、意味が分からない、可能性は低い、それはない。どれも無理じゃないですか」
選択肢三つとも消去されるべき選択肢だ。
「なら教えてくれ。お前はあのメモ用紙に何を書いたんだ?」
会長は少し苛立ったように聞いてきた。
「さぁ。もう忘れました」
「答えるつもりはないということか」
「忘れました。もとよりそんな大したことを書いてなかった気がしますしね」
どうでもいいことは気にしない。
気にしないことはすぐに忘れる。
嫌なことは忘れるのが長生きするコツだ。
会長が腕を組みオレを睨みつける。
「お前。ルールを知ってるだけのただの素人だと言ってたが、嘘だな?」
「本当ですよ。ルールは知ってますが、対戦したことは一度もありません」
「とぼけるつもりか?」
「とぼけてるつもりはありませんよ」
会長にチェス関連のことで嘘は言っていない。
オレは本当にチェスをやったことがない。
チェス関連の本を読み、ルールを知っているだけ。
ただ、それだけなのだ。
「……………九条。俺とチェスをやったらどっちが勝つと思う?」
そんなこと答えるまでもない。
最初から答えは決まっている。
「愚問ですね。そんなの天羽会長に決まってるじゃないですか」
「…………そう言うと思ってたぜ」
ハッとオレの答えを笑い飛ばし、会長は立ち上がる。
「会長。一つよろしいですか?」
オレは一言だけ伝えておくことにした。
「何だ?」
「相手に悟らせず、先を見据えて打ってこその布石。会長は悟れていますか?」
「なんだそりゃ。質問の意味が分からないな。何が言いたい?」
会長は悟れていない様子だった。
「素人の戯言と思って聞き流してください」
「…………聞きたいことは聞けた。もう帰っていいぞ」
「わかりました。失礼します」
「…………少しは面白くなるかもな」
会長がぼそっと呟く。
オレは無視してさっさと生徒会室を退散した。
「あ、九条くん」
白銀と会長はチェスを終えて片付けをしている最中だった。
「ちょうど今さっき終わったところだよ」
「そうか。それで勝敗はどうだったんだ?」
白銀が少し肩を落とし落ち込んだ表情になる。
「………一度も勝てなかったよ」
「そうか。残念だったな」
やはり会長のチェスの腕前はかなりのもの。
優勝経験のある白銀よりも上のようだ。
チェスの盤と駒を片付け終わる。
「そういえば、九条くんはどうだったの?四葉先生と何を話してたの?」
「入学試験のことでオレに聞きたいことがあったみたいだ」
「聞きたいこと?」
「作文を書く試験があっただろ?その問題が難しくてオレは白紙で提出したんだ。それが四葉先生は少し気になったみたいでな」
筆記試験が白紙のことは触れないでおくことにした。
「そっか。あれは私も難しかったよ。作文の題材も自分で考えて書くっていう変な試験だったもんね。白紙でも仕方ないと思うよ」
白銀も入学試験の作文問題は難しかったようで、オレの言ったことに納得していた。
しかし、気になることもあるようだ。
「でも、白紙って…………ほんとに?普通はわからないと思っても、とりあえず何か書いて提出するものなんじゃないの?白紙だったら正解する可能性は0%だけど、書いてさえいれば、もしかしたら正解するかもしれないんだからさ」
白銀の考え方が一般的。
世間一般の考え方をしていないオレを訝しげな目で見る白銀。
「まぁ、深く考えないでくれ。答えを書くのが面倒だっただけなんだ」
「…………そのやる気のなさには心底呆れるよ、まったく…………」
あからさまに大きくため息を吐く白銀。
「そういえば、一人で片付けしてたけど、会長はどこ行ったんだ?」
今、生徒会室にはオレと白銀しかいない。
会長はどこか違う場所に行っているみたいだ。
「私も分からないの。チェスが終わった後、どこかに行っちゃってさ…………」
生徒会室を空けて白銀だけにするとは不用心だな。
「…………あ。そういえば、このメモ用紙に書いてあったことってどういう意味?一応、書いてあった通りに59手目の駒を動かしたけど」
「ちょっとしたアドバイスだ」
「何それ。この一手って何か意味があったの?全然、何の意味も価値もない無駄な一手としか思えないんだけど」
「そうだな。もしかしたらそうかもしれない」
「59手目に私が考えた手で動かしてたら結果は違ったんじゃないのかな?」
「その可能性はあったかもな」
「チェス素人の九条くんのアドバイスなんて聞かなきゃよかったかもね」
「アドバイスを聞くも聞かないもお前の自由だ」
アドバイスは所詮アドバイスに過ぎない。
それを活かすも殺すも自分自身。
参考程度にしてくれればそれでいい。
「私はもう帰ろうかな。九条くんは?」
「オレはここに残るよ。会長と少し話したいこともあるし」
「いつ戻ってくるかわからないよ?」
「戻ってくるまで待ち続けるさ」
白銀は生徒会室を出ていった。
立ちっぱなしも疲れるのでオレはソファに腰を下ろす。
生徒会室には、優勝トロフィーや優秀な成績を修めた者に与えられる楯、写真など色んなものが飾ってある。
それらを適当に眺めていく。
会長がいつ戻ってくるか、そもそも戻ってくるのかわからないが、オレの予想通りならそろそろ戻ってくるはず。
「よぉ九条。ここにいたのか」
予想通り5分も経たないうちに戻ってきた。
「どこに行ってたんですか?」
「わかってるから生徒会室で待ってたんだろ?」
会長がオレの向かいのソファに腰を下ろす。
「白銀とのチェスが終わった後、お前に聞きたいことができてな。それで、四葉教諭を探しお前の行き先を聞いたのさ。まさか生徒会室に戻ってたとはな」
オレと会長は行き違いになったということだ。
やはり会長がどこかに行ったのは、オレを探すためだったか。
「オレに聞きたいことって何ですか?」
大体察しはついているが、どこまで気付いているのか確かめるためとぼける。
「俺が聞きたいことは一つだ。白銀に渡したメモ用紙に何を書いた?」
やはりそのことか。
「いや。この質問は正確じゃないな。ーーー何故あんなことが書けた?」
会長はどうやらそこそこ深い部分まで気付いているようだ。
この質問で全てがわかる。
「お前があのメモ用紙に何を書いたかは知らん。実際に見てはいないからな。だが予想はできる」
会長がオレの目を見据える。
「お前の渡したメモ用紙を読んだ直後の白銀の59手目。あの一手だけ不自然なほど高度な一手だった。これは勝手な憶測だが、メモを読んだ直後ということと、お前がアドバイスと言っていたことを考えると、あのメモ用紙には59手目にどの駒をどう動かしたらいいかが書いてあった。つまり、理想の59手目が書いてあったんじゃないか?」
会長はオレの瞳を覗き込み、なにかを掴もうとしているようだが、オレは何も悟らせない。
予想はできると言っていたが確信には至っていないようで、オレの反応から確信を得ようとしている。
「そんなことができると思いますか?」
どこまで本気でそう考えているのかそれとなく聞いてみる。
「常識的に考えて不可能だ。あのメモ用紙を書いたのは47手目の時。12手後まで完璧に予想するなんて真似、限りなく不可能に近い」
「限りなく不可能に近いのに、オレがメモ用紙に書いたのは理想の59手目だと思うんですね」
「消去法でそれしか残らなかったからな」
「まだ選択肢はありますよ。白銀が手を抜いていて59手目だけ本気を出した選択肢と、59手目が不自然に高度だと思ったのは会長の勘違い、気のせいだったという選択肢です」
消去法で消去した選択肢の中に答えがあった可能性を示唆してみる。
会長はどこまで悟れているのだろうか。
「白銀が手を抜いているのは意味が分からない。俺の勘違いというのも可能性としては低い」
「会長の常識では計れないだけかもしれませんよ」
「確かに。その可能性もなくはないな」
会長の物事を計る物差し自体が間違っているという可能性もある。
「だがそれはない。俺の常識は正常だ」
「不可能、意味が分からない、可能性は低い、それはない。どれも無理じゃないですか」
選択肢三つとも消去されるべき選択肢だ。
「なら教えてくれ。お前はあのメモ用紙に何を書いたんだ?」
会長は少し苛立ったように聞いてきた。
「さぁ。もう忘れました」
「答えるつもりはないということか」
「忘れました。もとよりそんな大したことを書いてなかった気がしますしね」
どうでもいいことは気にしない。
気にしないことはすぐに忘れる。
嫌なことは忘れるのが長生きするコツだ。
会長が腕を組みオレを睨みつける。
「お前。ルールを知ってるだけのただの素人だと言ってたが、嘘だな?」
「本当ですよ。ルールは知ってますが、対戦したことは一度もありません」
「とぼけるつもりか?」
「とぼけてるつもりはありませんよ」
会長にチェス関連のことで嘘は言っていない。
オレは本当にチェスをやったことがない。
チェス関連の本を読み、ルールを知っているだけ。
ただ、それだけなのだ。
「……………九条。俺とチェスをやったらどっちが勝つと思う?」
そんなこと答えるまでもない。
最初から答えは決まっている。
「愚問ですね。そんなの天羽会長に決まってるじゃないですか」
「…………そう言うと思ってたぜ」
ハッとオレの答えを笑い飛ばし、会長は立ち上がる。
「会長。一つよろしいですか?」
オレは一言だけ伝えておくことにした。
「何だ?」
「相手に悟らせず、先を見据えて打ってこその布石。会長は悟れていますか?」
「なんだそりゃ。質問の意味が分からないな。何が言いたい?」
会長は悟れていない様子だった。
「素人の戯言と思って聞き流してください」
「…………聞きたいことは聞けた。もう帰っていいぞ」
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現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
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