ガチャガチャガチャ 〜職業「システムエンジニア」の僕は、ガチャで集めた仲間とガチャガチャやっていきます〜

noah太郎

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第二章 始まる争い

31話 怪獣大戦争

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「ウォタ、これ使って時間を稼げるか!!?」

「これか...!?ちっ...仕方ないのう。ダメ元でやってみるから早く終わらせぃ!!!」

「すまん!!」


イノチがアイテムボックスから取り出した袋の中には、事前に作っておいた『爆弾石』が大量に入っており、ウォタはそれを受け取ると、できるだけイノチたちから離れた場所まで移動する。


「ったく、死んだ以あともめんどくさい奴だの!!ほれ!!こっちだ!!」


愚痴を吐き捨てながら、ウォタは『爆弾石』を『ウィングヘッド』に向かって、巧みに投げ始めたのだった。

足元に飛んできた『爆弾石』が大きな爆発を起こすと、『ウィングヘッド』は大きな悲鳴を上げる。

ウォタは間を開けずにどんどん『爆弾石』を投げつける。


「そら!これでも喰らえ!」


そう叫ぶと、今度は『ウィングヘッド』の真上の天井めがけて『爆弾石』を投げつけた。
大きな爆発と轟音を響かせ、天井が崩れ落ち、その大きな破片たちが『ウィングヘッド』へと襲い掛かる。

ガラガラッと大きな音とともに、瓦礫に埋もれていく『ウィングヘッド』。


「…よし、これですこしは時間がかせげ…」


その瞬間、緑の魔法が『ウィングヘッド』のあたり一帯に吹き荒れた。

風の刃が乱れ飛び、瓦礫を細切れにしていく。
細かく切り刻まれた岩たちが、強力な風圧で吹き飛ばされ、『ウィングヘッド』が大きく咆哮を上げる。


「ちぃぃぃっ!やはり、これだけでは厳しいか!!」


苦虫を噛み潰したような顔で、焦るウォタ。
しかし、今の自分に出来ることは、『爆弾石』を使った足止めしかない。

再び作為的に『爆弾石』を投げつけて、『ウィングヘッド』の足止めを試みた。

…が、『ウィングヘッド』は一際細い触手を無数に伸ばし始めると、飛んでくるそれらをその触手で受け止め始める。


(こっ…こやつ!あれが衝撃によって爆発することを、簡単に見破りおった!)


驚きを隠せないウォタ。
しかし、彼の頭の中ではこうも考えていた。


(まったく…『呪い』さえなければ我が戦ってやったと言うに…こんな楽しい相手…なかなか会えるもんでもないぞ!ちっ…)


竜種は戦いが好き。
その種族の中で最古最強たるウォタは、そもそも頭のネジが外れているのだろう。

ピンチなどと微塵も感じていないのだ。
むしろ、それを喜んだウォタは『爆発石』での攻撃をもっと作為的に行い始める。


「これならどうだ!カカカカカ!」


イノチはそれを遠目で見ながら、キーボードに指を走らせていた。


「イノチよ…大丈夫か?」

「ハァハァ…もう終わるよ…あとはこれをこうして…」


肩で息をしながら、そう答えるイノチ。
あまりに集中したせいか、鼻からも血が滴り落ちている。


「本当に大丈夫か?お前、鼻から血が…」


そこまで言った瞬間、轟音が響き渡り、ゼンはとっさにそちらに目を向けた。

見れば、さっきまで威勢よくしていたウォタが『ウィングヘッド』に捕まっている。

触手で上に引き上げられ、首を絞められている。


「ウォタ!イノチ、まずいぞ!」

「わかってる!!これで…終わりだぁぁぁ!!!」


イノチはそう言ってキーボードを叩くと、精魂尽きたようにそのまま仰向けに倒れ込んだ。

そして、大きく呼吸をしながらゼンへと指示を出す。


「ゼンさん、終わったよ!ハァハァ…ウォタを…頼む!!」

「任せておけ!!」


ゼンは『ウィングヘッド』へ向かって駆け出していた。




「ぐっ…なんちゅう力だ…これはまずいな。」

「グォォォォォ!」


首に巻きついた触手を自身のツメで必死にひっかくウォタ。
しかし、まったくびくともしない触手に、ついに抗うことを諦める。


「我はここで終わるか。ククク…なんの因果であるかのぉ…最後の相手が我らの骸だとは…ぐっ!」


当たり前だが、『ウィングヘッド』にはもはやウォタの話を理解する知能はなく、ウォタの首を絞める触手を強めていく。

しかし、ウォタは語りかけるように話し続ける。


「しかし、ぐぐっ…我は後悔などないぞ…これが竜種の定め…強くあることの代わりに…ぐっ…貴様らの業を背負うことがな…」

「グォォォォォ!」


それをよそに『ウィングヘッド』はウォタの首を締めつけながら、魔法陣を発動した。


(この至近距離で撃ち込まれたら即死だな…イノチ、今まで楽しかったぞ…さらば…)


そう言って目を閉じる。
魔法陣が輝きを強め、魔法が発動の準備を始める。

『ウィングヘッド』が小さく咆哮を上げる。
まるで、「トドメだ」とでも言っているかのように…

しかし、その瞬間、炎の刃が触手を切り裂いた。
ウォタを締めつけていた触手も、当然その刃に切り落とされる。

悲鳴をあげる『ウィングヘッド』の横で、ゼンは落下するウォタを受け止めて距離を取った。


「…ゼン…」

「間一髪だったな。まさか私があなたを助けることになるとは…」

「ククク…ほんとだな…で、どうなのだ?」

「…見て驚け、年寄りはそこで見ておくことだ。」

「小僧が言うようになりよる…が、今回はお言葉に甘えて見学させてもらうとしよう…」


少し弱々しく笑うウォタを見て、ゼンは大きく口角を上げると『ウィングヘッド』へと向き直った。


「今度はさっきのようには行かないぞ…クククク」

「グォォォォォ!!」


体を大きくさせ、火花を散らながらツメを鳴らしているゼンに対して、『ウィングヘッド』も再び触手を伸ばして威嚇している。

睨み合う両者。

先に動いたのはゼンだ。
素早く『ウィングヘッド』の後ろへと回り込むと、炎をまとったツメで炎の斬撃を放つ。

対して『ウィングヘッド』は小さく咆哮すると、魔法障壁を張りその刃を防いだ。
そして、そのまま無数の触手を伸ばして、それをゼンへと叩き込む。

しかし、当たったかに思われた触手は空を切り、地面を大きく叩き割った。

かなりのスピードで、今度は別の位置に移動すると、尻尾を横薙ぎに思い切り振り抜くゼン。

鈍い音がして『ウィングヘッド』が横に吹き飛ばされ、途中、岩を破壊しながら壁に激突する。

砂ぼこりを巻き起こしながら、崩れた壁や天井が『ウィングヘッド』の上に降り注いでいく。

…が、巻き上がった砂ぼこりの中で一瞬何かが輝いたかと思えば、風魔法が一直線にゼンへと放たれた。

ゼンはそれを見ても余裕の表情を浮かべ、自分の目の前に障壁を展開する。


「なっ…!魔法障壁を…あいつ、いつの間に…」


驚くウォタを尻目に、ゼンが展開した障壁にその風魔法がぶつかると、それらは打ち消されたかのように霧散していった。

瓦礫の中からうめき声のような咆哮を上げて、『ウィングヘッド』が姿を現す。


"まるで怪獣大戦争"


離れた位置で岩に背をもたれて見ていたイノチは、そう思ったのであった。


【ゼンの詳細】

【名 前】ゼン(SUR)
【種族名】ドラゴン(ファイア系)
【属 性】炎
【タイプ】才欲者
【備 考】竜種、世界最強の一角
【加 護】神の剛力
【スキル】炎系魔法(全級)、爆裂魔法(全級)、???※追加、ファイアブレス
【ウィークポイント】水系、氷系魔法
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