前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~

櫻木零

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第一章〜幼少期〜

第一章 第二十一話 想起〜それぞれの思い〜

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~グランside~
 ティナたちが住む獣人の村から帰ってきたグランは試験勉強をして毎日を過ごしていた。
 とは言え言語は幼少期にマスターし、計算は地球で学習していた範囲しか出ないためあと必要な対策は魔法学と政治経済などの社会学であった。

(あと一ヶ月で入試か……みんなは大丈夫かな?)
 ティナと離れる前に電話を渡しておいたのであれから毎日連絡をとっていた。
 ティナも学園を受けるため勉強をしていることを知ったのだ。
 願書はギリギリまで受け付けているためまだ間に合ったそうだ。

(電話を渡してから慣れるまで意外とすぐだったな。もう少し小型化に成功したらいざという時のためにカノンに持たせるのもありかな?)
 何かわからないところがあったらお互いに教え合うというスタイルで勉強に励んできた。

~ナミアside~
「ううっ……なにこの問題……難しいよ~」
 入試まで一ヶ月を切り私の勉強も今まで以上に量も質も上がってきていた。

「もうあと残り一ヶ月しかないのに……そうだ!陽翔に電話して聞いてみよう!多分陽翔ならわかるでしょ!」
 私は前世から勉強が苦手だった。
 勉強よりも身体を動かすことの方が好きでよく公園で陽翔達と駆け回ったものだ。

 そんなわたしでもなんとか陽翔と同じ高校に入れたのは陽翔が勉強を教えてくれたからだ。
 私が知らないことを何でも知っているその姿はいつも遊んでいる仲のいい幼なじみからいつしか一人の女の子として好きな人に変わっていた。

(そんな陽翔がいてくれたからこれまで頑張ってこれたんだもの。頑張ってまた一緒に同じ学園に通うんだ!)

「よし!電話してみよう」
 私が電話をかけると通話中となり切れてしまった。

「あれ?えりーと電話してるのかな?じゃあまた後ででいいや」
 後でたくさんおしゃべりしようと心に決めて私はまた難解な問題と向き合うのだった。

~エリザベートside~
「入試まであと一ヶ月かぁ~」
 私は入試に向けて勉強に励んでいた。

「なみちゃん大丈夫かな?小学校の時からあんまり勉強得意じゃなかったし……」
 私も勉強はあまり得意な方ではなかったがそれ以上になみちゃんは勉強が嫌いだった。

 私は親の転勤で海外に行ったから小学校の卒業までしか一緒に居れなかったんだけど中学校から好きになったのかな?なんて高校に転入して思ったりもした。
 だけど結論から言うとなみちゃんの勉強嫌いは全く治っていなかった。

 そんな状態でここに入ろうと思ったのはなんでだろうと疑問に思った時もあった。
 でもその疑問はすぐに消えた。

(なみちゃんのはるを見る目が完全に恋する乙女だったんだよね……)
 私はその目を見てすぐにそれを察することができた。

 それと同時に少し羨ましくもあった。
 私もはるのことが好きなのにな……。
 私は転校してからもはるに毎月手紙を出していた。
 
その時はまだスマホなんて持っていなかったから電話もメッセージアプリもなにもなかったからだけど。
 でも必ず返事が帰ってきてそれがとても嬉しかったんだ。
 それで私はやっと陽翔が好きだったことに気づくことができた。

 でもそれは少し遅かった。
 はるはまだ日本になみちゃんと一緒にいるけど私は海外だ。
 もしなみちゃんがはるを好きになればどちらの想いが成就するかなんて明らかだったもの。

 だから高校で日本に戻る時も二人が通っている高校に転入する時もものすごく心配で心配で……。

(でもまた二人と一緒に学校に通えるしはるもなみちゃんの事気づいてないから大丈夫かな?)
 その後も三人で合格した後のことを考えつつ私は勉強に取り組んだ。

~ティナside ~
「楽しみだなぁ学園生活!」
 私は合格したらグランとまた一緒にいられると知り学園の受験を決意した。
 でも勉強をしているうちにそんなに優しいものでないと気づいてしまったんだ。
 それでも私が頑張ってこれたのはグランのサポートがあったからだ。
 
 わからない問題はいつも教えてくれるし、勉強に疲れた時はいろんなお話をしてくれた。
 そのなかでもグランの二人の幼なじみと会って仲良くなりたい!
 そんな一心で今日も私は勉強を始めた。

~???side ~
「もうそろそろ学園の入学試験ですねお姉様?」

「そうね。でも私たちに不覚はないわ!この一ヶ月でさらに実力を上げて絶対に首席で合格しましょう!」

「首席は一人しかなれませんよお姉様」

「じゃあ私たちもライバルね!お互いに頑張りましょう!」

「望むところです!」

 そんな一ヶ月が過ぎ、それぞれの入学試験が今始まる!
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