前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~

櫻木零

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第二章〜学園〜

第二章 第八話 決心〜二人の想い〜

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 朝二人が学園に行くと既にかなりの人が来ていた。

 その中にグラン達もいた。

 二人は特に気にすることもなく席へとついた。



(みんな来るの早いわね)



(楽しみなのはみんな同じみたいです)

 その後先生が来てホームルームが終わると早速授業が始まった。



「シイラ・レア・レティガユです。これから一年間よろしくお願いします。なにか授業でわからないことなどがあったらいつでも聞きに来て下さい。今日は初回なので…………」



(早速化けの皮が剥がれるわね。さあ本性を表しなさい!)





「じゃあここを……グランさん答えてください」



「この国は貴族制で成り立っています。貴族制はなんらかの理由で貴族となった人たちのみで政治をします。

 なので物事がとてもスムーズに進みますが民衆の意見が届きにくいという欠点があります。 

 平民は自分が住んでいる地域を収めている貴族に税金を払い、そこから貴族が国に税を納めると言う仕組みで成り立っています。

 また地域によっては税率が異なりそれによって受けられるサービスも変わってきます。

 税率が高いと教会でかかる費用が安くなり、逆に低いとそれらのサービスが高額になります」



「満点です。よく勉強していますね。ちなみに議会制という体制も他国にはありますがこれに関しては何か分かりますか?」



「はい。議会制では平民も政治に参加できるので国に民衆の意見を取り入れやすいという利点があります。

 しかし欠点として意見が拮抗し議会が滞ることがありスムーズに事を進めることがとても難しい点があります。

 また議会制は税金を納めるのが国という点で違っています。

 貴族などを間に挟まず直接税金を納める必要があるので一律の税率になっています。」



「すごいですね。ここはこれからやるはずの範囲なのに……ありがとうございました」



(なんであいつが答えられるのよ!?わたしたちもまだやっていないところなのに!)



(どれだけ予習してるんでしょうか?そこは筆記試験ほぼ満点といったところですね)





 座学が終わり実技の時間になった。



(私はあいつがガリ勉タイプと見たわ!魔法は使えたとしても剣術や体術までは無理なはず)



(これで剣術も体術も完璧だったらもはや人間業じゃないです)





「走り込み終了だ!少し休憩したら次は素振りに行くぞ」



(丸っと一時間走り込みは無理ですって……さ、流石にきつい……)



(こ、これは結構来るものがありますわ。せ、精神的にも鍛えられてるような……)

 王宮の訓練よりも厳しい実技一時間を終え休憩しつつグランに目をやった。



「「なっ………………!!!!!」」

 グランは休憩時間を活用し魔力循環の訓練を行なっていた。

 この訓練は普通かなり集中していないととてもできるものではなく集中しないでやると魔力が暴発してしまいとても危険だ。

 そのため普通は体力面か魔力面かどちらかの強化になるのだが……。



(なんであんなことが今できるの!?暴発する様子もないしあの走り込みの後でも涼しい顔をして魔力循環なんて……)



(しかも循環させた魔力で組み立てては消している術式は……絶級クラス!?)



((首席って……やばい))

 この世界に存在する魔法は技能由来のもの(先天的)なものと術式組み立て型(後天的)なものに分けられる。

 魔法が使えないものはいくら頑張っても使えないが、元々使えるものは術式を覚えることで魔法の種類を増やすことができる。

 そんな事をしなくてもグランには創造魔法や全属性が使用できる技能があるのだが

 ティナを救い出した件以来また技能が封印されてもいいようにある程度は術式発動もできるようにしておいたのだ。

 そんな事を知るはずもない二人は今までの自分達の行いがバカらしく思えてきた。



(私たちは自分より才能がある人に嫉妬していただけなんだわ……でも少しの違いかと思ったのにまさかここまでとは……)



(私たちはなんて恥ずかしい事をしていたのでしょう)



 そして初日が終わる頃には二人のグランへの嫉妬は憧れへと変わっていた。

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