レンズに映る君の姿

夕悠

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春、はじめまして。こんにちは

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「新入部員来てくれるかな~」
高校生活も2年目に突入し只今部活動見学帰還真っ最中!
「まぁ数人は来るやろ。問題は男子が入ってくるかだな」
「来てくれるといいな~あわよくば身長の高いイケメンが!!」
「それはお前の趣味だしそんな都合のいいやつは写真部なんかには絶対にこない」
いやそうだけど。バリバリに僕の趣味だけどさ
「いいじゃん!少しくらい希望を持たせてくれてもさ!」
「いきなり叫ぶな。うるさいから」
「来るときは来るし来ないときは来ないんだよ」
「そんなことわかってます~~」
カシャカシャとシャッターを切っていく
「うーん びみょーだな角度変えてみるか」
「おい!外なんだから制服のまま寝っ転がるな!ほら一年が変な目で見てる!早く立て」
学ランを掴まれ無知やり引っ張られる
「今の画角めっちゃ良かったのに....」
「少しは周りの目を考えろ。完全に変人だったぞ」
「いやいや、そんなこ」
「あの!」
「えっ はい!何でしょうか!」
びっくりした!いつの間に人が来てたのか
「写真部の人ですか?」
「はい!そう...で...........」
びっくり2回目。だって
「かっこよ.......」
体格の良い僕より背の高いイケメンが!!
「あー 写真部の体験に来たの?」
おい!伊織!僕を押しのけるな
「はい!見学に行きたかったんですが見つからなくて」
「あー 無駄に広いからなここの校舎」
あれ?僕を放って会話が進んでるぞ??
「じゃあとりあえず部室行くか おい!ほうけてないで行くぞ」
「あっ うん、よしじゃあついてきてね!」
ーーーーーーーーー
(ねぇねぇ高身長イケメンが来たよ。どうしよ)
(どうしよじゃねぇだろまだ入部するかわからないんだから)
それもそうか
「あの」
「ん?どうしたの?」
「先輩はなんで地面に寝っ転がってたんですか?」
「なんかいいものが撮れそうだったから☆」
「あー こいつかなり変人だからこいつの行動について深く考えないほうがいいぞ」
「クラスどころか学年全体から変人学ランって呼ばれてるぐらいだからな」
「変人学ラン.......そうなんですね」
「ちょっと待って。僕そんなふうに呼ばれてたの!?知らなかったんだけど!!」
「お前友達いないもんな.......」
「まあいっか!あっ部室ついたよ おーい男子の見学者連れてきたよー」
「えっマジ?でも今女子も来てるか男子は男子で対応してー」
「えー りょうかいー」
これは仲良くなるチャンスか?
「てことで対応任されましたー いぇーい」
「まずは自己紹介!2年4組変人学ランこと深水 凪ふかみず なぎです!」
「同じく2年4組小鳥遊 伊織たかなし いおりだ」
「えぇっと1年5組日比谷 風太ひびや ふうたです」
うむ イケメンだな!
「じゃあ歩き回りながらいろいろ説明するね」
「はい よろしくお願いします」
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