レンズに映る君の姿

夕悠

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ピッ

【あけましておめでとー!】
【あけましておめでとうございます】
【あけおめ~】
【ねぇ!初詣行こ!】
【今からか?流石に難しいだろ】

「お母さん、初詣行ってきていい?」
「いいわよ~っていいたいけど駄目よ」
「え~ なんで?」
「ん~条例?」
「それは駄目だね」
行きたかったな~

【条例的に駄目だって】
【じゃあ明日朝に行きましょう】
【そうだな】
【やった!どこ集合にする?】
【俺と凪は隣だからな。風太はどうするか】
【場所を教えてもらえれば向かいますよ】
【大丈夫だよ。住所送っとくね】
【ありがとうございます】

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ピーンポーン

伊織かな?
「はーい」

ガチャッ

「あけましておめでとうございます。凪さん」
「おめでとう、風太。早かったね」
「すみません。凪さんに早く会いたかったので」
「謝らなくいいよ。僕も一緒だから」
一緒だぁ えへへへ
「新年からイチャついてんなぁ お前ら」
「準備できてるんなら神社いくぞ」
「ちょっと!まって」
「風太も動け~ 只でさえ寒いんだからさっさしろ~」
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「うぅ...人多いよぉ」
「そりゃあ一日だからな皆、初詣したいんだろ」
「大丈夫ですか?そろそろ順番ですよ」
意外と早かったなぁ
「とりゃっ」

チャリンッ

(今年も何事もなく過ごせますように。それと風太と一緒にいれますように)
「凪さんは何をお願いしたんですか?」
「駄目だよ風太。こういうのは言ったら叶わなくなっちゃうんだから」
「そうなんすか...じゃあ言わないほうがいいですね」
「おーい!こっちで甘酒配ってるぞ」
「甘酒って飲んだことないんですよね」
「不思議な味だよ。なんかドロっとしてる」
「凪さん、それ俺以外のやつに言わないでくださいね」
「うん...わかった」
「じゃあ向かいましょうか。伊織先輩もう二つ目飲み始めちゃってますね」
「ほんとだ 伊織!無料タダだからって飲み過ぎちゃ駄目だよ!」
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