灰色のエッセイ

板倉恭司

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元被虐児童と名乗る人の話

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 Xを見てると、たまに流れてくるのが……元・被虐児童の村田とかいう人のポストです。やれ「親に刃物で殺されかけた」「数日間、食事を抜かれた」「勉強をさせてくれない」「警察や児相に相談したが、何もしてくれなかった」などなど、凄まじい体験談を語っているのですよね。
 個人的に、この人の発言は信用できないと思っております。なぜかと言えば……ポストを追っていくと、ところどころ矛盾があるのですよね。



 例えば……この村田さんはですね、小学校の時に近所の人のレポートを書いて先生に褒められたそうなんですよ。何でも、小学校にクレームをつけてくる爺さんがいて「俺の一族は学校が出来る前からここに住んでいた!」が口癖だったそうです。
 で、小学生の村田さんたちは、図書館と郷土資料館で学校の歴史について調べたようです。さらに、土地のもともとの持ち主だった人からも話を聞いたとか。
 結果、クレームを入れた爺さんは『学校があるところに家を建てておきながら、年中うるさいと文句を言いにきて、学校が出来る前からずっと住んでいたと嘘まで言っているとんでもない人物』である、とクラスで発表し大ウケだったそうです。
 
 さて、この話ですが……おかしいと思いませんか。「親に刃物で殺されかけた」「数日間、食事を抜かれた」「勉強をさせてくれない」「警察や児相に相談したが、何もしてくれなかった」などと地獄のごとき数々の体験談を語っておきながら、一方でこのような小学生時代の楽しい思い出を語っているのです。刃物で殺されかけたり数日食事を抜かれたりする環境で生きていながら、図書館や郷土資料館などで呑気にクレーマーについて調べていられるのでしょうか。勉強をさせてくれない親がいるのに、調べたことをレポートにまとめられるのでしょうか。
 そもそも、クレーマーの個人的な事情を暴くようなレポートを小学生が書いているのに、教師が放っておいたというのもおかしな話ですよね。一歩間違えれば、個人情報だのプライバシーだのが絡む厄介な話になってもおかしくないですよね。
 ちなみに、その後のクレーマー爺さんは児童たちに嘘つき扱いされ、完全にネタキャラ扱いされたとのことですが……これね、百歩譲って昭和の時代だったらありだとは思います。しかし、平成に入ってからこんなことをやっていたら、確実に問題になっていたのではないでしょうか。

 てなわけで、私はこの村田さんの話を信用しておりません。が、ネタキャラを見るノリで、時おり流れてくるポストを見ております。
 それにしても、こんな人の発言を信じてしまう人が、世の中には少なからず存在するのですね。何というか、頭お花畑を通りこして頭が大麻畑の人たちなのでしょう。振り込め詐欺が未だ無くならないのも頷けます。




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