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異邦人との出会い(1)
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事件から二十日後、零士は船に乗っていた。
昼間の海は穏やかで、雲ひとつない青空からは、さんさんと太陽の光が照りつけてくる。甲板の上では、数人の若者が楽しそうに話をしていた。いかにも、青春ドラマのワンシーンになりそうな光景である。
そんな中、零士はつまらなさそうに船べりにもたれかかり、海面をじっと眺めている。その表情は、暗く虚ろであった。旅行者ではなく、自殺志願者と思われても不思議はないだろう。
警察署の取り調べ室にて、母の由美が殺害されたと聞かされた。直後、零士はショックのあまり昏倒してしまう。
やがて病室で意識を取り戻したが、その後も木下刑事からの取り調べは続いた。ベッドで寝ている零士に向かい、矢継ぎ早に質問を浴びせてきたのだ。
「君は、お母さんとは仲が良かったのかい?」
「本当に出かけた記憶はないのかい?」
「なんで、お母さんは捜索願を出したのかなあ?」
「どうして、あんな山の中にいたのかなあ。不思議だと思わないかい?」
ねちねちとした口調である。その上にしつこい。こちらが答えられずにいると、無言のまま零士をじっと睨みつけ無言のプレッシャーを浴びせてくる。しまいには、見かねた医師が面会謝絶にしたほどだった。
ここにきて、ようやく気づいた。木下刑事は、母を殺した犯人は零士であると思っているのだ。
母親が何者かに殺害された上、その犯人の疑いをかけられている。あまりにも皮肉な状況に、失意のまま入院生活を送っていた零士だったが、そこで思わぬ連絡が来る。
父親である茨木統志郎から、封書が送られて来たのだ。
零士の母である風間由美は、若い頃に統志郎と付き合っていた。やがて、零士がお腹に宿る。
だが、統志郎と由美は籍を入れることなく別れた。由美はシングルマザーとして、零士を産み育ててきたのだ。そのため、零士は父の顔を見たことがない。母は父のことを語ろうとしなかったし、零士も子供なりの気遣いで聞いてはならないことなのだと認識していた。
なので、会うことは出来なかったし会いたいとも思っていなかった。憎んでいたわけではないが、好きでもない。そもそも、興味も関心もなかったのだ。生物学的には父であるが、自分の人生には何の関係もない人物……茨木統志郎のことは、それくらいにしか思っていなかった
そんな父親から、封書の手紙が来たのだ。内容は、零士を茨木家の一員として迎える……というものだった。さらに、船のチケットも同封されている。
こちらを労るような文言は、一切書かれていない。文面からして、有無を言わさぬものだ。お前に拒否権はない、と言わんばかりの内容である。普段なら、気弱な零士といえども反抗的な気分になっていただろう。今さら父親面して、ふざけるな! という気持ちが湧いていたかもしれない。
しかし、今の零士にそんな気力はなかった。母が死んだ以上、父に従うしかない。もとより、十三歳の少年には他に選択肢がなかった。
そして今、零士は甲板に出ている。船のへりから、水面を眺めていた。
生まれて初めてのひとり旅である。船に乗るのも、もちろん初めてだ。しかも、顔も見たことがなかった父親と会い、島で生活することになる。何もかもが初めて尽くしだ。まともな少年ならば、初めての体験に伴う期待と不安の両方を感じていたことだろう。
あいにく今の零士は、まともな精神状態ではなかった。期待も不安もなく、ただただ面倒くさいだけだった。
あの日……目が覚めたら、見たことも聞いたこともない山の中にいた。直前の記憶は途切れている。親切な人に助けられ山を降り交番に保護されたかと思ったら、いかつい刑事に母が死んだと聞かされた。その後も、刑事はしつこく質問してくる。明らかに自分を疑っているらしい。
全て、ここ一月以内に起きた出来事である。記憶を失い、母親が殺され、殺人事件の容疑者として刑事に取り調べを受ける……普通に生きている十三歳の少年であれば、ひとつも体験しないものであろう。なのに、零士は全て体験してしまった。今でも、現実とは思えないくらいだ。
しかも、これからは離島にて、会ったこともない父親と一緒に暮らさなくてはならない。それが、たまらなく面倒だった。
いっそ、海に飛び込んでやろうか。そんな思いが頭を掠める。零士は泳ぎが得意ではない。落ちたら、確実に溺れ死ぬだろう。だが、海で溺れ死ぬのは苦しそうだ。
そういえば、小さい頃にテレビで観たホラー映画に、海に落とされた殺人鬼が船の回転するスクリューに巻き込まれて死ぬ……というものがあった。では、ここで海に飛び込めば、スクリューに巻き込まれて死ぬのか。しかし、それも痛そうだ。
海面を見ながら、そんなバカなことを考えていた時だった。
「おい! お前、船酔いかよ! ダッセーな!」
後ろから、いきなり大声が聞こえてきた。何かと思い振り返ると、若者たちのグループがいる。数人が、ひとりの男の両手と両足を掴み運んでいるのだ。船酔いでフラフラになっているところを、船室から無理やり連れてきたらしい。
零士は、思わず顔をしかめた。人間は集団になると、必ずああいう関係性が出来てしまう。弱い者と強い者、強い者に従うその他大勢。やがて、弱い者をイジりと称して皆でいたぶる……小学生の時から、そうした光景を何度も見てきた。
そうした人間関係に巻き込まれるのが嫌で、零士はいつもひとりで遊んでいた。放課後や休みの日に、友だちと一緒に遊んだ記憶はない。クラスでも、いつもひとりで過ごしていた。
そんな零士にとって、ああいう集団は苦手だった。そばにいるのも嫌だし、騒がしい声を聞くのも嫌だ。
かと言って、船室にいてもすることがない。零士は、再び海面に視線を戻した。いっそ、本当に飛び込んでやろうか。そしたら、自分は死ぬ。あの若者グループの愉快な船旅は、台無しになるだろう……そんなバカな考えが頭を掠めた時だった。
「彼らは楽しそうだね」
またしても声が聞こえた。ただし、今度は若者たちのものではない。低く、落ち着きを感じさせる声だ。おそらく中年男のものだろう。
一瞬、返事をしそうになった。だが、すぐに思い直す。この船に、知り合いは乗っていないはずだ。ならば、自分に対する言葉ではないだろう。
無視して、海面をじっと見つめる。その時、耳元で囁くような声が聞こえてきた。
「今のは、君に言ったのだがね。聞こえなかったのかな。それとも、俺とは会話したくないということなのかな」
零士は昔、何かの本で身の毛がよだつという表現を見たことがある。もっとも、大げさ過ぎる表現だと思っていた。そんなことは、現実には有り得ない……と、高を括っていたのである。
ところが今、本当に全身の毛が逆立つような感覚に襲われていた。後ろにいた人物は、いつの間にか密着できる間合いにまで接近していたらしい。気配を感じさせず、足音も立てずに間合いを詰め、密着していたのである。
恐る恐る、声の主を見た。途端に、驚きのあまり全身が硬直していた。
目の前に立っているのは、他の者たちとは全く異なる雰囲気を漂わせている男だった。肌の色は浅黒く、彫りの深い顔立ちである。髪は黒く、やや長めだ。明らかに日本人ではないだろうが、かといって欧米人とも違う。
見た目からは年齢を推し量れないが、若者でないのは確かだ。おそらくは三十代から四十代だろう。いや、もっと上かもしれない。二十代後半といっても無理はない気がするが、五十代といってもしっくりくる。
もっとも、Tシャツの裾から覗く二の腕には、瘤のような筋肉がうねっていた。胸板も分厚く、がっちりした体つきだ。まるで、美術の教科書に載っていたギリシャ彫刻が、生命を吹き込まれ人間として蘇ったかのようである。どこにでもいるような中年男性の肉体ではない。
その筋肉だけでも、零士を恐れさせるには充分だろう、だが男には、筋肉よりも恐ろしい要素があった。その目だ。全てを見通すかのような、強い力を秘めた瞳である。眼力というものを、零士は生まれて初めて味わっていた。
ギリシャ神話には、メデューサという怪物が登場する。目が合ったものを石に変える魔力が武器だ。もちろん、現実にこんな生物は存在しない。
だが今の零士は、その瞳から発せられる魔法のような力に捉えられ動けなくなっていた。全身の筋肉が硬直し、神経は脳からの命令を全て遮断している……そんな錯覚に襲われ、身動きひとつ出来ずにいた。
一方、外国人は無言のままだった。何をするでもなく、ただ零士を見つめているだけだ。
時間にして、ほんの数秒……だが、零士には数時間にも感じたであろう。外国人が、不意に口を開いた。
「これは驚いた」
昼間の海は穏やかで、雲ひとつない青空からは、さんさんと太陽の光が照りつけてくる。甲板の上では、数人の若者が楽しそうに話をしていた。いかにも、青春ドラマのワンシーンになりそうな光景である。
そんな中、零士はつまらなさそうに船べりにもたれかかり、海面をじっと眺めている。その表情は、暗く虚ろであった。旅行者ではなく、自殺志願者と思われても不思議はないだろう。
警察署の取り調べ室にて、母の由美が殺害されたと聞かされた。直後、零士はショックのあまり昏倒してしまう。
やがて病室で意識を取り戻したが、その後も木下刑事からの取り調べは続いた。ベッドで寝ている零士に向かい、矢継ぎ早に質問を浴びせてきたのだ。
「君は、お母さんとは仲が良かったのかい?」
「本当に出かけた記憶はないのかい?」
「なんで、お母さんは捜索願を出したのかなあ?」
「どうして、あんな山の中にいたのかなあ。不思議だと思わないかい?」
ねちねちとした口調である。その上にしつこい。こちらが答えられずにいると、無言のまま零士をじっと睨みつけ無言のプレッシャーを浴びせてくる。しまいには、見かねた医師が面会謝絶にしたほどだった。
ここにきて、ようやく気づいた。木下刑事は、母を殺した犯人は零士であると思っているのだ。
母親が何者かに殺害された上、その犯人の疑いをかけられている。あまりにも皮肉な状況に、失意のまま入院生活を送っていた零士だったが、そこで思わぬ連絡が来る。
父親である茨木統志郎から、封書が送られて来たのだ。
零士の母である風間由美は、若い頃に統志郎と付き合っていた。やがて、零士がお腹に宿る。
だが、統志郎と由美は籍を入れることなく別れた。由美はシングルマザーとして、零士を産み育ててきたのだ。そのため、零士は父の顔を見たことがない。母は父のことを語ろうとしなかったし、零士も子供なりの気遣いで聞いてはならないことなのだと認識していた。
なので、会うことは出来なかったし会いたいとも思っていなかった。憎んでいたわけではないが、好きでもない。そもそも、興味も関心もなかったのだ。生物学的には父であるが、自分の人生には何の関係もない人物……茨木統志郎のことは、それくらいにしか思っていなかった
そんな父親から、封書の手紙が来たのだ。内容は、零士を茨木家の一員として迎える……というものだった。さらに、船のチケットも同封されている。
こちらを労るような文言は、一切書かれていない。文面からして、有無を言わさぬものだ。お前に拒否権はない、と言わんばかりの内容である。普段なら、気弱な零士といえども反抗的な気分になっていただろう。今さら父親面して、ふざけるな! という気持ちが湧いていたかもしれない。
しかし、今の零士にそんな気力はなかった。母が死んだ以上、父に従うしかない。もとより、十三歳の少年には他に選択肢がなかった。
そして今、零士は甲板に出ている。船のへりから、水面を眺めていた。
生まれて初めてのひとり旅である。船に乗るのも、もちろん初めてだ。しかも、顔も見たことがなかった父親と会い、島で生活することになる。何もかもが初めて尽くしだ。まともな少年ならば、初めての体験に伴う期待と不安の両方を感じていたことだろう。
あいにく今の零士は、まともな精神状態ではなかった。期待も不安もなく、ただただ面倒くさいだけだった。
あの日……目が覚めたら、見たことも聞いたこともない山の中にいた。直前の記憶は途切れている。親切な人に助けられ山を降り交番に保護されたかと思ったら、いかつい刑事に母が死んだと聞かされた。その後も、刑事はしつこく質問してくる。明らかに自分を疑っているらしい。
全て、ここ一月以内に起きた出来事である。記憶を失い、母親が殺され、殺人事件の容疑者として刑事に取り調べを受ける……普通に生きている十三歳の少年であれば、ひとつも体験しないものであろう。なのに、零士は全て体験してしまった。今でも、現実とは思えないくらいだ。
しかも、これからは離島にて、会ったこともない父親と一緒に暮らさなくてはならない。それが、たまらなく面倒だった。
いっそ、海に飛び込んでやろうか。そんな思いが頭を掠める。零士は泳ぎが得意ではない。落ちたら、確実に溺れ死ぬだろう。だが、海で溺れ死ぬのは苦しそうだ。
そういえば、小さい頃にテレビで観たホラー映画に、海に落とされた殺人鬼が船の回転するスクリューに巻き込まれて死ぬ……というものがあった。では、ここで海に飛び込めば、スクリューに巻き込まれて死ぬのか。しかし、それも痛そうだ。
海面を見ながら、そんなバカなことを考えていた時だった。
「おい! お前、船酔いかよ! ダッセーな!」
後ろから、いきなり大声が聞こえてきた。何かと思い振り返ると、若者たちのグループがいる。数人が、ひとりの男の両手と両足を掴み運んでいるのだ。船酔いでフラフラになっているところを、船室から無理やり連れてきたらしい。
零士は、思わず顔をしかめた。人間は集団になると、必ずああいう関係性が出来てしまう。弱い者と強い者、強い者に従うその他大勢。やがて、弱い者をイジりと称して皆でいたぶる……小学生の時から、そうした光景を何度も見てきた。
そうした人間関係に巻き込まれるのが嫌で、零士はいつもひとりで遊んでいた。放課後や休みの日に、友だちと一緒に遊んだ記憶はない。クラスでも、いつもひとりで過ごしていた。
そんな零士にとって、ああいう集団は苦手だった。そばにいるのも嫌だし、騒がしい声を聞くのも嫌だ。
かと言って、船室にいてもすることがない。零士は、再び海面に視線を戻した。いっそ、本当に飛び込んでやろうか。そしたら、自分は死ぬ。あの若者グループの愉快な船旅は、台無しになるだろう……そんなバカな考えが頭を掠めた時だった。
「彼らは楽しそうだね」
またしても声が聞こえた。ただし、今度は若者たちのものではない。低く、落ち着きを感じさせる声だ。おそらく中年男のものだろう。
一瞬、返事をしそうになった。だが、すぐに思い直す。この船に、知り合いは乗っていないはずだ。ならば、自分に対する言葉ではないだろう。
無視して、海面をじっと見つめる。その時、耳元で囁くような声が聞こえてきた。
「今のは、君に言ったのだがね。聞こえなかったのかな。それとも、俺とは会話したくないということなのかな」
零士は昔、何かの本で身の毛がよだつという表現を見たことがある。もっとも、大げさ過ぎる表現だと思っていた。そんなことは、現実には有り得ない……と、高を括っていたのである。
ところが今、本当に全身の毛が逆立つような感覚に襲われていた。後ろにいた人物は、いつの間にか密着できる間合いにまで接近していたらしい。気配を感じさせず、足音も立てずに間合いを詰め、密着していたのである。
恐る恐る、声の主を見た。途端に、驚きのあまり全身が硬直していた。
目の前に立っているのは、他の者たちとは全く異なる雰囲気を漂わせている男だった。肌の色は浅黒く、彫りの深い顔立ちである。髪は黒く、やや長めだ。明らかに日本人ではないだろうが、かといって欧米人とも違う。
見た目からは年齢を推し量れないが、若者でないのは確かだ。おそらくは三十代から四十代だろう。いや、もっと上かもしれない。二十代後半といっても無理はない気がするが、五十代といってもしっくりくる。
もっとも、Tシャツの裾から覗く二の腕には、瘤のような筋肉がうねっていた。胸板も分厚く、がっちりした体つきだ。まるで、美術の教科書に載っていたギリシャ彫刻が、生命を吹き込まれ人間として蘇ったかのようである。どこにでもいるような中年男性の肉体ではない。
その筋肉だけでも、零士を恐れさせるには充分だろう、だが男には、筋肉よりも恐ろしい要素があった。その目だ。全てを見通すかのような、強い力を秘めた瞳である。眼力というものを、零士は生まれて初めて味わっていた。
ギリシャ神話には、メデューサという怪物が登場する。目が合ったものを石に変える魔力が武器だ。もちろん、現実にこんな生物は存在しない。
だが今の零士は、その瞳から発せられる魔法のような力に捉えられ動けなくなっていた。全身の筋肉が硬直し、神経は脳からの命令を全て遮断している……そんな錯覚に襲われ、身動きひとつ出来ずにいた。
一方、外国人は無言のままだった。何をするでもなく、ただ零士を見つめているだけだ。
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