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島の事情
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翌日、零士は緊張していた。
なにせ、これから上野とふたりっきりで島を案内してもらうのだ。朝から、平静な状態ではなかった。
昼食を食べた後、一階のリビングで椅子に座っていたが、足は小刻みに震えている始末だ。
「零士くん、そんなに堅くならなくて大丈夫だから。取って食われるわけじゃないんだよ」
見かねたのか、大橋がそっと声をかける。と、零士は慌てて立ち上がった。
「は、はひ!? か、堅くなってなんかいませんから!」
答える姿を見れば、ガチガチに緊張しているのはバカでもわかるだろう。大橋は、ふうと溜息を吐いた。
「君は、統志郎さんとは全然にていないと思ったけど……やっぱり、親子なんだね。似てるとこ、ちゃんとあったわ」
「えっ、どこがですか!?」
「その天然なところ」
「天然!? ぼ、僕は天然じゃありません!」
言い返した時だった。外から、車のエンジン音が聞こえてきた。どうやら、上野が来たらしい。
大橋は笑みを浮かべ、そっと零士の背中に触れた。
「ほら、来たみたいだよ。頑張って来なさい。ただし、変なことしないようにね」
「し、しませんよ!」
「零士くん、おはよう。さあ、乗って乗って」
外に出てきた零士に向かい、上野は爽やかな表情で声をかける。先日会った時と同じく、Tシャツにデニムパンツという飾り気ない格好だ。
だが零士にとって彼女は、存在自体が眩しい。ドギマギしながらも、指示された通り後部座席に乗った。
直後、車は走り出す。と、さっそく上野が口を開いた。
「ねえ、お父さんと会った感想は?」
いきなり聞かれ、零士はドギマギしながらも答える。
「はあ、なんか凄い人ですね」
緊張のあまり、それしか言葉が出なかった。
もっとも、凄い人というのは本音である。あの明るさといい、自信に満ちた態度といい、まさに大物としか言いようがない。背も高くて顔も良く、体も鍛えられていて格好いい。少女漫画にでも出てきそうなキャラである。自分とは、完全に真逆の存在だ。
すると、上野は嬉しそうに言葉を返す。
「でしょ! 統志郎さん凄い人だから。家では、どんなことしてるの?」
「えっ、いや、その、あの……」
零士は答えに窮した。まさか、会うたびにキスを迫られるとも言えない。
すると、上野はくすりと笑った。
「ほっぺにチューされてるんでしょ?」
「は、はい!?」
なぜそれを? と言いかけた零士だったが、その前に上野が答えてくれた。
「統志郎さん言ってたよ。零士のほっぺは柔らかくてプニプニだって。何度でもチューしたくなるって、嬉しそうに言ってるんだよ」
「もう、父さんは……」
恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になっていた。そんな零士に、上野はさらなる揺さぶりをかける。
「統志郎さん、本当に君のことが好きなんだね。好きで好きで仕方ないみたい。ちょっと妬けちゃうなあ」
「な、何を言ってるんですか!?」
真っ赤な顔で言った零士に、上野はまたしても笑った。
「そんなムキになんなくてもいいじゃん。冗談だからさ。君、本当に面白いね」
やがて、車は停まった。目の前には、木製の塀に囲まれた建物がある。上野は、その建物を指さした。
「あれが、九月から君の通う夜禍島分校。小学校と中学校がひとつになってるんだよ」
言われた零士は、校舎を見てみる。
学校は、零士の想像とは違うものだった。木造の平屋であり、横に広い造りとなっている。屋根は赤く、入口には引き戸が付いている。壁は古びており、大きな地震でもきたら倒壊してしまいそうだ。校庭は広いが、運動場として使用できるものは何もない。体育の時間には、ここで何をやればいいのだろう。
都内ではまず見ることのない光景に、零士は何と感想を述べればいいか困っていた。一方、上野はさらに言葉を続ける。
「なんかボロっちいとこだなあ、とか何とか思ってるんでしょう?」
図星を突かれた零士は、慌ててかぶりを振る。
「えっ!? いや、そんなことは……」
「ごまかさなくてもいいよ。あたしも、ここに来た当時はそう思ったから」
ここに来た当時……ということは、上野はもともと違う場所に住んでいたのか。零士は、聞いてみることにした。
「あの、上野さんは、この島の出身じゃないんですか?」
「違うよ。あたしは、東京生まれの東京育ち。君と一緒だよ」
「そうだったんですか
「うん。でもさ、都会の生活に疲れちゃったわけ。当時、いろんなことが立て続けに起きたし」
上野の声は、先ほどまでと違い沈んだものになっている。言いたくないことや、思い出したくないことがあるらしい。零士は、話題を変えることにした。
「あのう、父は、この島で何をしているんですか?」
「うーん、それを一言で説明するのは難しいな。強いて言うなら、責任者って感じだね」
「責任者、ですか」
昨日、父も言っていたのだ。俺は島の責任者だ、と。正直、まだ半信半疑ではある。だが、今の上野の言葉から判断するに、かなり上の立場であることは間違いないようだ。
「そう。ああ見えて、統志郎さんは凄い人なんだよ」
そう答えた上野に向かい、零士はもうひとつ質問してみた。
「父は言ってました。俺は、この島を離れられないって……やっぱり、そうなんですか?」
「それは本当。あの人が夜禍島からいなくなったら、とんでもないことになるよ。この島は、滅茶苦茶になるから」
「はあ、そうなんですか」
一応はそう答えたが、内心では困惑していた。この島が滅茶苦茶になるとは、どういうことだろう。大げさに言っているだけなのかもしれないが、少し気になる。
上野の方はというと、さらに喋り続けている。
「君も、ここで暮らしていればわかるから。統志郎さんの責任は重大だし、あの人はその責任をきっちりと全うしている。本当に凄いよ。あたしは、統志郎さんを心から尊敬してる」
その言葉から、嘘は感じられない。
上野は、本気で統志郎を尊敬しているのだ。零士は、父に対し敬意を抱いたが、同時に軽い嫉妬をも感じていた。
そんな零士に、上野は喋り続ける。
「君も、そのうちわかるよ。ここにいれば、いつかは統志郎さんが教えてくれる。この島にはね、複雑な事情があるんだよ」
「えっ、どんな事情ですか?」
「あたしの口からは言えない。統志郎さんからも、口止めされているしね。でも、ここで暮らしていれば、いつかはわかる日がくるよ」
「そうですか」
「統志郎さんと零士くんが、この島で一緒に仕事する……あたしは、そんな姿を見てみたいな」
「は、はあ」
「この夜禍島はね、本当に素晴らしいところなんだよ。その素晴らしさを、君にも早く知って欲しいな」
その時、零士は思い出した。
(この島には秘密がある)
ペドロという男が置いていったメッセージだ。あれがどういう意味なのかは、まだわからない。
ただ上野は、この島には複雑な事情があると言っている。同時に、この島は素晴らしいとも言っている。その複雑な事情こそが、ペドロの言う島の秘密なのかもしれない。
「父はいつか、この島の事情というのを教えてくれるんですよね?」
「そうだね。いつかは教えてくれる。というより、否応なしに知ることになると思うよ。それから、どうするかは君の自由。この島を離れ、都会の学校に進学するもよし。そのまま島に残るのもよし。決めるのは、君だから」
そんなやり取りをしながら、車は進んでいく。主要なところを一通り回った後、屋敷へと帰っていった。
その夜、零士はベッドの上で思った。
少年時代には、いつも居心地の悪さを感じていた。都会は、人が多くゴミゴミしていた。誰かが誰かを貶め、いたぶり、悦に入っている場面を常に目にしていた気がする。船にいた学生たちのような連中だ。
都会で暮らしていくのであれば、あのような人間関係は避けて通れない。いつかは自分も、どこかの集団に入っていかねばならないのだ。
それならば、このまま夜禍島で暮らす方がずっとマシなのではないだろうか。ここには父がいる。優しい人たちもいる。居心地は良い。何より、息の詰まりそうな人混みを味わう必要がない。
そんなことを考えつつ、眠りに落ちていった。
なにせ、これから上野とふたりっきりで島を案内してもらうのだ。朝から、平静な状態ではなかった。
昼食を食べた後、一階のリビングで椅子に座っていたが、足は小刻みに震えている始末だ。
「零士くん、そんなに堅くならなくて大丈夫だから。取って食われるわけじゃないんだよ」
見かねたのか、大橋がそっと声をかける。と、零士は慌てて立ち上がった。
「は、はひ!? か、堅くなってなんかいませんから!」
答える姿を見れば、ガチガチに緊張しているのはバカでもわかるだろう。大橋は、ふうと溜息を吐いた。
「君は、統志郎さんとは全然にていないと思ったけど……やっぱり、親子なんだね。似てるとこ、ちゃんとあったわ」
「えっ、どこがですか!?」
「その天然なところ」
「天然!? ぼ、僕は天然じゃありません!」
言い返した時だった。外から、車のエンジン音が聞こえてきた。どうやら、上野が来たらしい。
大橋は笑みを浮かべ、そっと零士の背中に触れた。
「ほら、来たみたいだよ。頑張って来なさい。ただし、変なことしないようにね」
「し、しませんよ!」
「零士くん、おはよう。さあ、乗って乗って」
外に出てきた零士に向かい、上野は爽やかな表情で声をかける。先日会った時と同じく、Tシャツにデニムパンツという飾り気ない格好だ。
だが零士にとって彼女は、存在自体が眩しい。ドギマギしながらも、指示された通り後部座席に乗った。
直後、車は走り出す。と、さっそく上野が口を開いた。
「ねえ、お父さんと会った感想は?」
いきなり聞かれ、零士はドギマギしながらも答える。
「はあ、なんか凄い人ですね」
緊張のあまり、それしか言葉が出なかった。
もっとも、凄い人というのは本音である。あの明るさといい、自信に満ちた態度といい、まさに大物としか言いようがない。背も高くて顔も良く、体も鍛えられていて格好いい。少女漫画にでも出てきそうなキャラである。自分とは、完全に真逆の存在だ。
すると、上野は嬉しそうに言葉を返す。
「でしょ! 統志郎さん凄い人だから。家では、どんなことしてるの?」
「えっ、いや、その、あの……」
零士は答えに窮した。まさか、会うたびにキスを迫られるとも言えない。
すると、上野はくすりと笑った。
「ほっぺにチューされてるんでしょ?」
「は、はい!?」
なぜそれを? と言いかけた零士だったが、その前に上野が答えてくれた。
「統志郎さん言ってたよ。零士のほっぺは柔らかくてプニプニだって。何度でもチューしたくなるって、嬉しそうに言ってるんだよ」
「もう、父さんは……」
恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になっていた。そんな零士に、上野はさらなる揺さぶりをかける。
「統志郎さん、本当に君のことが好きなんだね。好きで好きで仕方ないみたい。ちょっと妬けちゃうなあ」
「な、何を言ってるんですか!?」
真っ赤な顔で言った零士に、上野はまたしても笑った。
「そんなムキになんなくてもいいじゃん。冗談だからさ。君、本当に面白いね」
やがて、車は停まった。目の前には、木製の塀に囲まれた建物がある。上野は、その建物を指さした。
「あれが、九月から君の通う夜禍島分校。小学校と中学校がひとつになってるんだよ」
言われた零士は、校舎を見てみる。
学校は、零士の想像とは違うものだった。木造の平屋であり、横に広い造りとなっている。屋根は赤く、入口には引き戸が付いている。壁は古びており、大きな地震でもきたら倒壊してしまいそうだ。校庭は広いが、運動場として使用できるものは何もない。体育の時間には、ここで何をやればいいのだろう。
都内ではまず見ることのない光景に、零士は何と感想を述べればいいか困っていた。一方、上野はさらに言葉を続ける。
「なんかボロっちいとこだなあ、とか何とか思ってるんでしょう?」
図星を突かれた零士は、慌ててかぶりを振る。
「えっ!? いや、そんなことは……」
「ごまかさなくてもいいよ。あたしも、ここに来た当時はそう思ったから」
ここに来た当時……ということは、上野はもともと違う場所に住んでいたのか。零士は、聞いてみることにした。
「あの、上野さんは、この島の出身じゃないんですか?」
「違うよ。あたしは、東京生まれの東京育ち。君と一緒だよ」
「そうだったんですか
「うん。でもさ、都会の生活に疲れちゃったわけ。当時、いろんなことが立て続けに起きたし」
上野の声は、先ほどまでと違い沈んだものになっている。言いたくないことや、思い出したくないことがあるらしい。零士は、話題を変えることにした。
「あのう、父は、この島で何をしているんですか?」
「うーん、それを一言で説明するのは難しいな。強いて言うなら、責任者って感じだね」
「責任者、ですか」
昨日、父も言っていたのだ。俺は島の責任者だ、と。正直、まだ半信半疑ではある。だが、今の上野の言葉から判断するに、かなり上の立場であることは間違いないようだ。
「そう。ああ見えて、統志郎さんは凄い人なんだよ」
そう答えた上野に向かい、零士はもうひとつ質問してみた。
「父は言ってました。俺は、この島を離れられないって……やっぱり、そうなんですか?」
「それは本当。あの人が夜禍島からいなくなったら、とんでもないことになるよ。この島は、滅茶苦茶になるから」
「はあ、そうなんですか」
一応はそう答えたが、内心では困惑していた。この島が滅茶苦茶になるとは、どういうことだろう。大げさに言っているだけなのかもしれないが、少し気になる。
上野の方はというと、さらに喋り続けている。
「君も、ここで暮らしていればわかるから。統志郎さんの責任は重大だし、あの人はその責任をきっちりと全うしている。本当に凄いよ。あたしは、統志郎さんを心から尊敬してる」
その言葉から、嘘は感じられない。
上野は、本気で統志郎を尊敬しているのだ。零士は、父に対し敬意を抱いたが、同時に軽い嫉妬をも感じていた。
そんな零士に、上野は喋り続ける。
「君も、そのうちわかるよ。ここにいれば、いつかは統志郎さんが教えてくれる。この島にはね、複雑な事情があるんだよ」
「えっ、どんな事情ですか?」
「あたしの口からは言えない。統志郎さんからも、口止めされているしね。でも、ここで暮らしていれば、いつかはわかる日がくるよ」
「そうですか」
「統志郎さんと零士くんが、この島で一緒に仕事する……あたしは、そんな姿を見てみたいな」
「は、はあ」
「この夜禍島はね、本当に素晴らしいところなんだよ。その素晴らしさを、君にも早く知って欲しいな」
その時、零士は思い出した。
(この島には秘密がある)
ペドロという男が置いていったメッセージだ。あれがどういう意味なのかは、まだわからない。
ただ上野は、この島には複雑な事情があると言っている。同時に、この島は素晴らしいとも言っている。その複雑な事情こそが、ペドロの言う島の秘密なのかもしれない。
「父はいつか、この島の事情というのを教えてくれるんですよね?」
「そうだね。いつかは教えてくれる。というより、否応なしに知ることになると思うよ。それから、どうするかは君の自由。この島を離れ、都会の学校に進学するもよし。そのまま島に残るのもよし。決めるのは、君だから」
そんなやり取りをしながら、車は進んでいく。主要なところを一通り回った後、屋敷へと帰っていった。
その夜、零士はベッドの上で思った。
少年時代には、いつも居心地の悪さを感じていた。都会は、人が多くゴミゴミしていた。誰かが誰かを貶め、いたぶり、悦に入っている場面を常に目にしていた気がする。船にいた学生たちのような連中だ。
都会で暮らしていくのであれば、あのような人間関係は避けて通れない。いつかは自分も、どこかの集団に入っていかねばならないのだ。
それならば、このまま夜禍島で暮らす方がずっとマシなのではないだろうか。ここには父がいる。優しい人たちもいる。居心地は良い。何より、息の詰まりそうな人混みを味わう必要がない。
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