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領地確認 (領民)

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今日は、とうとう領民の前でスピーチをするときだ。

「今日はみんな集まってくれてありがとう。この中のほとんどの人は僕のことを知らないと思うから、僕の自己紹介をする。僕の名前はアイン・フォン・ベルナード、さっきこの付近で大きな壁が立ったと思うが、その内側の土地の領主になった者だ。」

ちなみに、僕の名前は昔はアイン・ベルク・ベルナードだったが、正式な貴族になったとき、ベルクのところが、フォンに変わった。

「僕はこの領地が戦争の戦地になってしまうかもしれないということで、あの壁を立てたが、不便なところ、不満のあるところがあったらいってほしい。僕はできるだけこの領地を栄えさせてみんなが幸せになれるようになりたい。こんな子供が領主になって不安もあるかもしれないが、信用して頼ってほしい。」

できるだけ僕の気持ちを伝えたつもりなので、これで領民が僕のことを信用してくれないかな。

「各村に、意見箱のようなものを設置するつもりなので、何か僕に意見があったらその箱の中にいれてほしい。紙もペンも用意するから安心して書いてくれ。では、以上で演説を終わる。」

こうして僕は各村、街につけておいた魔法を解除した。


あれから1週間後、意見ボックスには、僕に対する不安のメッセージも入っていたが、期待するようなメッセージの方が多かったので、よかったと思っている。

次に多かった意見が、友人が文字を書けないといっているという意見が多かった。

これには魔族の中でも頭のいいほうの人を変装させて子供や大人の人に教えていてもらってる。

他にも、壁に付いている、扉をもっと大きくしてほしいなどの意見があったが、どれも僕の力で解決できる問題なので、僕が解決をしていった。


そして、今日。

「そろそろ僕も自分の軍を持たなくては。」

「そんなの、我々魔族を使えばいいじゃないですか。」

言い忘れていたが、今日は魔王が来ている。

「僕の軍隊が魔族だけでは、市民も怖がるだろうし、人間の国の貴族として、頼れるのが魔族だけではいけないと思ってね、魔族はいざとなったときの切り札として使うよ。」

「わかりました。では、せめてチラシのようなものは我々魔族で作っておきますので、来た人たちの審査を行ってください。」

「何から何までありがとね。」

「いえ、主のために働くのは従魔としては当然ですから。」

「ありがとう、では集めておいてね。」

とりあえず、人が来るまでの間、僕は軍力強化を人間以外でも行っていた。
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