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表彰式
しおりを挟む僕はトーナメント戦で勝っため、各クラスの1位の人たちが表彰される表彰式に出ることになった。
「何であいつなんかが。」
「平民のくせに。」
「まさかあんなに強いとは思ってなかったぜ。」
まだ僕のことについてはクラスの男子は批判的だった。
「アイン。気にしなくていいよ。結果勝ったのはアインなんだから。」
「リリス。ありがとう。それじゃあ行ってくるよ。」
そして僕は表彰台の上に立った。
「今回はEクラスでの1位おめでとう。これからもがんばって上のクラスを目指してくれ。」
この学校は国営のためこの学校の表彰式には王様も来ているため、王様に媚を売る機会でもあるのであった。
そしてこの表彰は無事にAクラスまで終わった。そして僕の番になった。
「これよりSクラスの表彰に移ります。Sクラスの1位アイン様、前へ出てください。」
「はい。」
そこには王様がいた。
「今回は強者ぞろいのSクラスでよく1位になった。その功績をたたえ、私の娘をやろう。」
そう王様が行った瞬間に学校の空気は凍りついた。
「王様は何を言ってるんだ?」
「王様の娘といったら王女様じゃないか。」
「王様はまさか何でもない平民に王女様を婚約させる気か?」
そこには今の言葉に対する動揺が走っていた。
そしてもちろんあいつは動いた。
「王様、どういうことでしょうか?王女様はこの国の未来のために必要です。こんな平民なんかに与えていいものではありません。貴族の者と婚約させるべきです。」
今回の言い分にはこの学校中の人が共感した。
そして王様は秘密にしていたことを言った。
「ここにいるアインは公爵当主だ。公爵の当主なら王女の婚約者として問題はないだろう。」
今度は同様ではなく驚きに包まれていた。
「そんなばかな。こいつはこの学校に来てから一回も家名を言っていません。そんなものが貴族なわけがありません。」
「それに関しては私が言わないように言ってあったんだ。」
「なぜです?」
「どこかの誰かのせいでこの学校では貴族は嫌われてしまうからな。この学校に入ってすぐに貴族だと言うと、浮いてしまうからな。」
「そんなことがあったのですか。この学校で貴族が嫌われているなんて知りませんでした。」
お前のせいだろう。とこの学校の貴族の子は思ったが今は言わなかった。
「それにしたって納得がいきません。なぜこんな者が王女さまの婚約者なんですか。もっといい人がいたでしょうに。」
「それに関しては、ここにいるアインはもっと幼いころから公爵としての仕事を全うしていて、この王国の中でも最大の領地を持っているのだ。それよりも最適な人なんかどこにいる。」
「それに関しては私が大人になったら、戦争を起こして領地を盗って見せます。なので私が。」
「すまないがもうこれは決定事項だ。今回の表彰式はここで終わる。みんな解散してくれ。」
そして表彰式は締まらない形で終わった。
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