上 下
62 / 554

ダンジョン支配者

しおりを挟む
「とりあえず、何もすることがないからダンジョンに戻るか。」

そう言ってアインはまたダンジョンに戻った。

『お帰りなさいませダンジョンマスター様。』

「名前でいいよ。」

『分かりました。これからはアイン様と呼ばせていただきます。』

「それで?僕は何をすればいいの?」

『アイン様は今回、このダンジョンのダンジョンマスターとなりました。なのでこのダンジョンの中を改造して、世界一のダンジョンにすることが目標です。』

「そうなの?でもこのダンジョンってもう6位なんでしょ。僕に任せなくていいんじゃないの?」

『この世界のダンジョンには神がランダムで選んだ魔王、転生者がいます。5位以内のダンジョンはこのうちのどちらかで、私みたいなシステムでは勝てません。』

「つまり5位と6位の間には大きな壁があると?」

『はい。あの者たちは自分でダンジョンを強くしたり、戦うこともできるのですが、私にはその様なことができなく、このダンジョンにあるものだけでどうにかしなくてはいけなかったので、勝てなかったのですよ。』

「そうだったのか。」

『そして今回、あなたのデータをほとんど分析できなかったことからあなたのことを、魔王、転生者又は神という判断にいたったのであなたにダンジョンを任せることにしました。』

「分かったよ。それじゃあ僕はこのダンジョンをできるだけ1位にするようにがんばるよ。」

『ありがとうございます。それでは説明を開始します。』

「そういえば君のことはなんて呼べばいいの?」

『私のことはシステムででもおよびください。』

「じゃあシムって呼ぶね。」

そしてシムはこのダンジョンの説明をしてくれた。

このダンジョンは自動で生成されるモンスターとボスモンスターがいるらしい。そしてボスモンスターは基本一階層に一体しか置けないらしい。

「そういえば1位のところは何階層あるの?」

『詳しくは知りませんが、500階層はあるそうです。』

「そうなんだ、結構あるな。どうやったら階層は増えていくの?」

『このダンジョンに魔力を込めて行けばどんどん増えていきます。しかし、階層が増えていけばいくほど必要になる魔力が増えていきます。』

「魔力をこめればいいんだね。それじゃあできるだけこめ続けてみるよ。」

そしてアインは魔力をこめ始めた。そして1時間がたった。

『アイン様。私には結構な量の魔力を入れたように見えるのですが大丈夫なのですか?』

「うん。今のところほとんど減った気はしないよ。」

そしてさらに1時間たったころいきなり魔力が出なくなった。

「あれ?なんかダンジョンに魔力がこめられなくなっちゃった。」

『アイン様、このダンジョンは1000階層に届いてしまったそうです。』

「1000階層が限界なの?」

『はい。階層の多いダンジョンは階層が地下にできるのですが、地下に行き過ぎるので1000階層が限界なんですよ。今まで見たことはないですが。』

「それじゃあとりあえず階層の数では1位になれたんだね。」

『はい。ここまで大きなダンジョンは見たことがありません。』

「それじゃあ次は中をいじって行こう。」

アインはダンジョンの改造を本格的に始めた。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

【R18 】必ずイカせる! 異世界性活

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:312pt お気に入り:2,527

異世界迷宮のスナイパー《転生弓士》アルファ版

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:177pt お気に入り:584

仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,679pt お気に入り:307

【完結】イケメンだけど短小な俺が異世界に召喚されたら

BL / 完結 24h.ポイント:276pt お気に入り:2,226

世界神様、サービスしすぎじゃないですか?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7,811pt お気に入り:2,199

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:718pt お気に入り:3,914

鉱夫剣を持つ 〜ツルハシ振ってたら人類最強の肉体を手に入れていた〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,073pt お気に入り:159

終わりなき進化の果てに──魔物っ娘と歩む異世界冒険紀行──

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:458

処理中です...