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街の改造について
しおりを挟むアインは一回グランド領に帰ってきた。
「ただいま。」
「アイン様。久しぶりです。」
「うん。今回はやらなきゃいけないことがあったから帰ってきたんだ。」
「そうなのですか?」
「うん。今回はある国に学校とかを作ろうと思ってるからその準備。」
「分かりました。しかしアイン様はこの数ヶ月でいろいろなことをやっていますが王様に報告しなくていいのですか?」
「うん。半年に一回ある報告のときに言えばいいって言ってたよ。」
「それは国を滅ぼしたことまで言わなくていいのでしょうか?」
「…言わなくていいって言ってたからいいでしょ。」
「あ、分からないのですね。まぁもう遅いのでいいのではないでしょうか。」
「そうだよね。それよりも準備をしよう。」
「どんな人を用意すればいいのですか?」
「とりあえず教師が必要だね。あの国の王都以外の街に学校を建てるんだけど普通の教育ができるくらいでいいよ。」
「それじゃあ専門的なことは習わせないと?」
「うん。とりあえずすべての街の人に常識的なものを覚えさせて、その後どこかの街に専門学校でも建てるよ。」
「そうなのですね。それでは準備をさせます。この広い領地の中には教師をやりたいと思っている人も多いでしょうから。」
「それでもあの街の環境は結構悪いけどいきたい人はいるのかな?」
「高収入にすればいいでしょう。それにあの街はこれからアイン様が改造していくではないですか。」
「それは僕の領地内のどこでも同じになると思うよ。」
「そんな事ありません。なぜならすでにほとんど出来上がっているものと、ほとんど出来上がっていないものならほとんど出来上がっていないものの方が改造しやすいのですよ。」
「そういうものなの?」
「はい。なので、ある意味前滅ぼした4位の国の街よりも発展するかもしれません。」
「そうなんだ。」
「このことを言えばあの国の教師になりたがる人も多いと思いますよ。」
「それじゃあ教師の件は頼んだよ。」
「はい。それで街の改革についても任せてもらってよいのでしょうか?」
「うん。任せるよ。できるだけいい街にしてね。」
「はい。転移魔法などを使えばすぐにでも取り掛かれると思います。」
「それじゃあよろしく。」
「はい。」
「それじゃあ次は軍についてだね。」
「軍ですか?」
「うん。前に4位の国を取り込んだけどそこでレジスタンスに加わってくれた軍のみんなについてどうしようか考えているんだ。」
「それについては協力してくれたんだし信頼してハイヒューマンにしたらいいのではないですか?」
「それはいいんだけどその後をどうしようか悩んでいるんだ。正直に言って国内にもう軍は要らないんだよな。」
「それなら今回話題になっていた国に軍を少しおいておけばいいんじゃないですか?どうせその問題の宰相にばれたら軍が派遣されるでしょうし。」
「そうだね。結構多いからあまった人は元の国の兵か、冒険者、商人にすればいいしね。」
「そうですね。それではアンケートを取ってどれになりたいか聞いてきますね。」
「よろしく。何かあったら教えて。しばらくは旅に出ないから。」
「分かりました。」
そして元魔王によって領内のいろいろなところで街が発展して行ったのであった。
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