転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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とある少年の物語4

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            僕は体が揺れるような感覚で目が覚めた。

「ここは?」

「お、やっと起きたのか。」

「あのすみません。ここはどこですか?」

「ここは馬車の中だ。今はセルクの町に向かっている。」

「セルクの町だって!それは王都から一週間もかかる場所じゃないか。何故そんなところに向かっているのですか?」

(まさかジャックさんたちが僕のことを?)

「それは坊主を連れてセルクの町に行けって言われたからだよ。もうお金ももらってるしな。」

「やっぱりジャックさんが…」

「どうした坊主。セルクの町に行くのが嫌なのか?」

「というよりも王都でやらなくてはいけないことがあるのです。」

「そうか…それじゃあ次の町に着いたら下ろしてやる。」

「本当ですか?」

「ああ、俺が王都に連れて行くことはできないが、次の町ではおろしてやる。セルクの町までの残りのお金は返してやるぞ。」

「ありがとうございます。ちなみに何日経っているのですか?」

「お前がここに運び込まれてから今日で4日目だな。4日も食べないでそんなにぴんぴんしているのはびっくりしたがな。」

「4日も!それじゃあ…」

「坊主が何日で帰りたいのかは分からないが、準備や馬車探しで最低でも4日はかかるな。」

「急がなきゃ。おじさん。次の町に着いたらすぐに出て行くけどいい?」

「そうか。なんか急がなきゃいけないんだな。それじゃあ少し飛ばしていくぞ。」

そういっておじさんは馬車のスピードを上げていった。

そしてセルクの町に着いた。

「坊主、これが残りの代金だ。早く向かってやれ。」

「はい。」

そしてノエルは馬車探しをしようとしたが、もう夜遅くだったので、どこもやってなかった。

「くそっ。もうどこもやっていないのか。」

そういって1日だけ寝て、すぐに馬車探しを再開した。

「すみません。王都まで送ってもらえませんか?」

「いいぞ。」

「できるだけ早いといいのですが…」

「そうか、最低でも3日はかかるぞ。」

「そんな。それでも良いので、できるだけ急いでいたただけるとうれしいです。」

「よし、分かった。それじゃあすぐに出るぞ。王都までの餌くらいならある。」

「ありがとうございます。僕のほうも準備ができているので、行きましょう。」

そしてまた3日かけてノエルは王都に帰ってきた。

「よし、ここまでだな。それじゃあノエル。急いでいるんだろ、早く行くんだ。」

「はい。」

ノエルはできるだけ急いだ。
それは今日、クラン戦争がある日だったからだ。

(できるだけ遅く始まっていてくれよ。)

そしてノエルは冒険者ギルドに着いた。
そしてそこで見たのはぼこぼこにされ終わった。クランメンバーのみんなだった。

「こ、これは…」

「お前はあのクランのメンバーだったな。何をしていたんだ?」

「僕はジャックさんに他の町まで送られてました。ここでは何が起きたのですか?クラン戦争までは分かっているのですが。」

「ここでは一方的な戦いが起きていた。Bランク冒険者6人に対して、Aランク冒険者が9人で戦っていたんだ。こんな結果にはなるだろう。」

「そんな…」

「それよりもここにいて良いのか?お前もあのクランのメンバーだったんだ。狙われるかもしれないぞ。」

「そうですか…それじゃあ出て行きます。ジャックさんが復活したら精霊の宿に来てもらえるように言っておいてもらってもいいですか…」

「分かった…ジャックにはそう伝えておこう。」

そう言ってノエルは冒険者ギルドから出て、精霊の宿にて1人で泣いていた。
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