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嫁問題

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            3人がアインの城に住むことが決まってから、ある会議が行われた。

「アイン君は?」

「いないようだね。」

「よし、それじゃあ、今のうちにやっちゃいましょう。」

「よろしくお願いします。」

この会議にいるのは、例の3人と、エリだった。

「お嬢様方。いきなり会議を始めるといいましたが、何を行うのですか?」

「ああ、それはもう決まっているわ。」

そして、リリスは議題を紙に書き始めた。

「これよ!アイン君のこれからの嫁問題だわ。」

「嫁…問題ですか?」

エリにとっては、嫁って言ったらあなたたち3人でしょう。と思っていたので、議題が出されても何も理解が出来なかった。

「そうよ。分からない?」

「すみません。私の頭では理解できません。」

「そんな敬語使わなくて良いわ。まぁ、それよりもこの議題についてだけど、セシリアとシルクと話し合った結果。これは会議をしなくちゃいけないと思った内容よ。」

「そうなんですか?それで内容は…」

「ええ。内容は、アイン君には将来結婚を申し出る人がいるでしょう。」

「そうですね。我らがアイン様は最も尊きお方ですから、女子からの人気も凄まじいでしょう。」

「そこで問題になるのが、私たち3人なんだよ。」

「なるほど、アイン様と結婚はしたいが、すでに嫁が3人いるため、告白して良いのか迷ってしまうということですね?」

「そう。そして今回は、アイン君の嫁は私たち3人だけにするか否か。そして、もし私たち3人以外の嫁を作ることになったら、何人で、最低条件をどうするかを決めたいのよ。」

「そうでしたか…分かりました。それでは協力をしましょう。」

そして、やっと会議が始まった。

「それでは、まずは今回の会議の流れなんだけど、アイン君の嫁を3人から増やさないにすると会議が終わってしまうから、仮にアイン君の嫁をこれから増やすと考えたときね?」

「ええ、私としては、アイン君と仲が良くなった人と、アイン君の権力を狙って結婚を申し出てくる2パターンがあると思っているわ。」

「なるほど。例えば?」

「まぁ、一番可能性があるのは、冒険科にいるキャロラインじゃないかしら。まぁ、あの娘に関してはアイン君も結構肩入れしているしね。」

「まぁ、もう1パターンは簡単だね。アイン君の王という位を狙うって事でしょ?」

「そうね。」

そんな事を嫁3人が話していると…

「お嬢様方。おそらくですが、これから先嫁候補は増えていくと思います。」

「あら?何でかしら。」

「アイン様の性格上、学校が終わって、仕事も無くなったら冒険に出かけると思います。とはいっても、毎日帰ってくるのですが、それでもいろんな街に行くでしょう。そこで、誰かを救い、その人に告白される可能性があるので、増える可能性が高く、アイン様のことだから、あなたたちを気遣っておそらく断るでしょう。」

「そうね。アイン君なら断りそうだわ。」

「ええ、ですので出来るだけ早く決めておきたいなと。」

「分かったわ、それじゃあ、アイン君が帰ってくるまで、もっと話すよ!」

こうして、女子たちによる、アインの将来の嫁問題が決まっていくのだった。
        
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