転生貴族のハーレムチート生活 【４００万ポイント突破】

近接戦闘兵の力

各国の王も、閲覧室にやってき始めた。

今回の軍事演習に関しては、別にめでたいことではないので、今回は、開始前の特別な何かというものはない。

着々と各国首脳が集まってきたことによって、本格的に軍が用意を開始したくらいで、まだまだ、全然始まっていなかった。

しかし、各国首脳が集まった瞬間、演習は急に始まった。

正確には、今回の演習を実演する側では、打ち合わせがされていたのだが、全く知らない観客側にとっては、急に始まってびっくりしたのだった。

～敵～

「まさか何も言わないで始めるとは…」

「しかし、やはりバルバロット帝国が強いとは言われているが、やはり数だけだったか…」

今は、最初の準備運動をしている。

その内容としては、素振りや、うでたせだった。

しかし、これに関しては、いくら強くても派手にやることはできない。

それに、これに関しては、まじめな演習なので、ロシア兵のような、腕を使わない腕立て伏せをやる必要はないのだ。

「おや？次は剣技ですかな？」

そのまま、余裕の表情で見ていたが、この剣技から一気に動きが変わった。

一旦、バルバロット帝国以外の兵士に関しては、下がった後に、バルバロット帝国の兵だけでの、訓練を開始した。

「なっ！消えた！」

訓練が始まると、さっきまで立っていた何人かの剣士に関しては、演習場を高速移動して、サバイバル戦をしていた。

演習場に立っているものすべてが敵だと思って戦う方式で、これは、1体で鍔りあいをしていると、他のものに狙われてしまうという欠点があるのものだ。

つまり、この方式の中では、互いに少しずつ削っていくような戦いになる。

止まっていたらやられる。

そんなことは経験上わかっているので、彼らは常に動き続けているのだ。

「ま、まさかここまで早かったとは…」

「しかし、このくらいなら、わが軍でも数をそろえれば抑えられます。」

さっき、自分たちで、バルバロット帝国の強さは数だけだと言っていたのに、今彼が言った発言は、自国のほうが兵力数が多くないとできないような戦法だ。

それに、そもそも演習場で戦っている彼らに関しても、さすがに実践レベルの力は出しておらず、まだまだ訓練用の力なのだ。

「そ、そうだな。
それに、まだ魔術師でなら勝っている可能性もある。」

彼らにとっては、1人1人がここまで強いことは想定外のことだったらしく、そんな簡単なことにも気づけていないうえに、転移魔法を使えるものが多くいるというのに、魔術師で測っているかもしれないと言っているのだ。

「あ、ああ。
まぁ、敵の力を把握するためにもまだまだ観察を続けるしかないな。」

そういって彼らは、少しずつ時間をかけて、心を落ち着かせていくのだった。