転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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会話

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       さすがにアインも、このまま相手も自分の会話できないような状態でいるつもりはなかった。

『共通言語化…』

本来は、アインの話す言葉に関しては、自動的に相手と会わされるようになっているはずなのだが、今回はなぜかそうならなかった。

なので、スキルとして持っていた共通言語化によって、相手と自分の言語を共通化されることにした。

これの欠点としては、相手と自分が独自の言語で話し始めてしまうので、他の人が聞いた場合、たとえその人と同じ国出身の者であったとしても、わからなくなってしまうのだ。

「さて、これで話せるだろうか…」

正直、このスキルに関しては、今まで必要ではなかったので、発動自体が初めてなので、正常に働くかわからないのだ。

「な、なんなんだ。
いきなりこちら側の言葉を話しだして…」

アインの見た目は完全に相手と同じなのだが、それでも、アインが自分たちの国の人間とは違うことを感知していたらしい。

「それにしても、いきなりあんな危ないものを使うとは…」

アインはあれが拳銃だということを知っているが、相手にはアインが拳銃の存在を知っていることがばれていない。

正確には、拳銃の存在というのは、今見せてしまったので知っているだろうが、それでも名称や構造に関しては、ばれていないと思っているのだ。

「手を上げろ。
さもなくばもう一度撃つ。」

向こうも、アインが拳銃のことを危険といったことで、まだ拳銃にも効力があると思っている。

ならば、拳銃を構えて、相手に脅しをかければ、自分たちの思い通りに行くと思ったのだ。

「なぜ?
手を上げたところでどうなるんだ?」

アインは、あえてふざけてみた。

しかし、実際にこの世界では、手を上げさせたことでは何の規制にもなっていない。

この世界で魔法が使える者が相手だったら、口さえ自由になってしまえば、簡単に反撃を受けてしまう。

それに、魔法は物理攻撃とは違うので、拳銃で撃ったとしても、叩き落すこともできないのだ。

「何でもいいから早く手を上げるんだ!
さもなければ撃つぞ!」

(あーあ、そんな大声を上げちゃって…)

ここはモンスターがわく森の中、大きな声を出してしまえば、モンスターが寄ってくるのは当たり前だった。

「う、うわー!
ゴブリンだ!」

アインにとっては全く脅威ではないのだが、相手を驚かすために、アインはあえてビビったような声を出した。

「ゴ、ゴブリンだと!
なぜそんなものが存在するんだ!」

相手もゴブリンを見たのは初めてらしい。

ゴブリン程度なら、拳銃で頭を打ちぬいてしまえば、簡単に倒せる。

しかし、彼らは無駄に人間でいう心臓部分を狙っていた。

モンスターには心臓なんてものはない。

正確にはあるモンスターもいるのだが、ゴブリンに関しては、脳みそが言ってしまえば心臓になる。

つまりは、いくら撃ったところで、死にはしないのだ。

しかし、それでもしばらくの間モンスターは動けなくなる。

そして、ゴブリンが倒れたことを確認すると、男たちは、もう一回アインのほうを見たのだった。
        
 
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