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10. この世界について① 地理、魔物、魔力(5月2日)
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食事を終えてから、この世界についてのレクチャーを受ける。
俺が知りたいことは大きく分けて2つ。
1.地理と人々の生活
2.魔物と魔法とは何か
とりあえずアリシアからの質問は現時点では一切封印。
まずは俺のターンだ。
アリシアの説明によると、この地はタルテトス王国という王政国家らしい。
王家の下に貴族がいて、各地方都市はその貴族が領主として治めている。
自宅がある地域はタルテトス王国の最も南、海に突き出た半島に位置しており、地方の名をルシタニアという。ルシタニアの領主がいる街がアルカンダラというらしい。
タルテトス王国は首都タルテトスの他に4つの地方が集まって構成されている。
バルバストロ、ルシタニア、セトゥバル、カルタヘナだ。
タルテトスは王国の首都で、王国のほぼ中心に位置し、周辺を大きな円形に直轄領としている。
バルバストロは首都タルテトスから見て北東に位置し、東と北には大きな山脈がある。
東の山脈をニーム山脈と言い、山脈の東には大樹海が拡がる。この樹海は魔物の支配領域らしい。
北の山脈はニーム山脈よりは標高がかなり低く、山脈というより山地といったほうが適切だろう。
この山地を二トラ山地という。
ニーム山脈沿いに南下すると、ここルシタニアの領内に入る。ルシタニアは首都タルテトスから見ると南東側に位置する。
ルシタニアの西、首都タルテトスから見て南西に位置するのがセトゥバル。
セトゥバルの北、タルテトスから見て北西に位置するのがカルタヘナ。
ニーム山脈からは多くの川が端を発し、バルバストロとルシタニアの領内を潤し、タルテトスの近くでセトゥバルから流れてくる別の川と合流してニーム川となり、カルタヘナの脇を通って海へと注ぐ。
この枯れることのない川のおかげで、タルテトス王国は小麦や大麦といった穀物の他にも、温暖な気候を生かしたオリーブやオレンジ、ブドウやイチジクといった果樹とワインの栽培が盛んなようだ。
海沿いの地域を持つルシタニアとカルタヘナでは漁業も盛んだ。外洋に出ると魔物が現れるらしいが、沿岸に出没することはなく、遠浅の海で網による漁を中心に生活している。
王国はニーム山脈を隔てて東を魔物の領域に接し、西をオスタン公国と、北を二トラ山地を挟んでノルトハウゼン大公国と接している。
このオスタン公国とノルトハウゼン大公国から見ると、タルテトス王国は魔物の領域との緩衝地帯である一方で、穀倉地帯を狙ってもいるらしい。
現に、二トラ山地の北側にノルトハウゼンの兵が集結しつつあるとの報告を受け、国内の各領主に召集が掛かったおかげで常備軍の手が回らず、洞窟などの調査に学生が充てられているというわけだ。
「カサドールの皆さんが徴用されていなければ、私達もあと数年はこんな目に合わなくて済んだのに……」
「なあアリシア。そのカサドールって何だ?」
「あ、えっと……魔物を狩る人達です。もっとも魔物だけじゃなくて、クマやシカなんかも狩りますが、主には魔物を狩ることで地域の安全を護っています。時には盗賊の捕縛や斥候なんかも請け負います。カサドールは総称なので、カサドールの中にも剣士や槍使いといった戦闘職種と、攻撃魔法や治癒魔法、索敵魔法に優れた魔法師、医学や博学に精通した導師などが含まれています。そのカサドールになるための学校が、職業訓練校です」
つまりRPGでいうところの冒険者のようなものか。
「ん?ちょっと待て。なんだかカサドールの役割は軍と重なっているように思えるが、棲み分けはできているのか?」
「はい。軍は基本的に対人戦闘に特化して、大人数で敵を押し潰すことを主眼に置いています。ですから軍の大規模な駐屯地は各地方の主要都市に限られます。もちろん地方都市や小さな町にも衛兵の詰め所はあるので、犯罪者の取り締まりや治安維持は軍が担います。一方でカサドールは少人数で各地に浸透し、魔物を見つけては狩り出すのが主な役目です。一応各都市に連絡所はありますが、特に指揮系統があるわけではありません」
「ではカサドールは軍隊の一部ではない?」
「はい。全く別の組織です。もっともカサドールが組織立っているかと聞かれると疑問ですね。一応各都市の連絡所から要請を受けて行動することが多いですが、今回徴用されたように軍からの要請を受けて赴くこともあります」
「なるほど……ではアリシア達も、その訓練校でカサドールになるための訓練を受けている間に要請を受けて、洞窟の調査に赴いた……というわけか」
「はい……結果は散々でしたけど」
「その調査や魔物を討伐した際の報酬はあるのか?まさかタダ働きではあるまい?」
「連絡所から支払われる報酬の他に、魔物が持っていた魔石や武器、回収した毛皮や牙なんかは個人の所有物とすることが認められています。今回の私達への報酬は“経験”ってだけだったので、装備は学校と連絡所が用意してくれました!全部無くしちゃいましたけど……」
「その魔石や魔物が持っていた武器は売れるということか?」
「はい。魔石の色や大きさによって価値は異なりますが、魔法を使えない人達が魔道具を使うのには必須ですし、重要な貿易資源にもなります。例えばカズヤさんがさっき洗っていた赤い魔石を売ると、だいたい銀貨7枚、一泊分の宿代と食事代ぐらいにはなります」
ふむ……さっき洗っていた赤い石は、だいたい親指ほどの大きさだった。あれ一個で一泊分の宿屋と食事代……安いビジネスホテルと定食屋と考えれば7千円ぐらいだろうか。
「ちょうど銀貨の話が出たから、貨幣について教えてくれ」
「はい。一般的に流通している貨幣ディネーロは3種類、銅、銀、金です。その上に大金貨、白金貨がありますが、私は見た事がありません。銅貨10枚で銀貨1枚と、銀貨10枚で金貨1枚と両替ができます。それぞれの価値ですが……例えば露店で売っているイチジク1個が銅貨1枚、肉の串焼きが銅貨3枚、ちゃんとした店の料理が一食で銀貨1枚から3枚、高級店での食事が金貨1枚って感じでしょうか」
物価から考えると、銅貨が100円、銀貨が千円、金貨が1万円、大金貨が10万円で白金貨が100万円なのだろう。ちゃんと10進法のようで助かる。
「それでは次は魔物だ。ヤツラはいったいなんだ?」
「それがよくわからないのです。私の父も長年研究していたのですが、結局分かっている事は洞窟や古い木の洞うろ、山奥の腐ったような池や深い海中から現れることと、そう言った場所には黒い大きな魔石がどこかに埋まっているということ。魔物は体内か持ち物に必ず魔石があるということ。魔物の知能は様々で、小鬼のように一見すると知性を持たないような種族でも何らかの統制を取る仕組みがあるということぐらいです」
「ではヤツラの繁殖形態なども不明のままなのか?」
「はい。ただ人間の女や家畜の雌を犯して繁殖するという一面はあるので、女性は妊娠除けの魔法陣を腰に施していることが多いですね。一方で男性や男性の遺体を好む種族の魔物もいます。男性との性行為によって繁殖するらしいです」
じゃあアリシアの腰にある魔法陣はそれか。
それよりも今アリシアがとても気になる発言をした。
「なあ…その男性を好む種族ってのは、やっぱり美人の女型なのか?」
「そう言い伝えられてますが……カズヤさん?淫魔に取り憑かれると精力と魔力を吸い尽くされて死にますからね?そのワキワキしてる手付き止めてください!」
おう……無意識のうちになにやらセクハラ紛いの手付きを繰り出していたらしい。
「やっぱり魔物ってのは人間を喰うのか?何故俺やアリシア達は襲われた?」
「人間に限らず動植物を捕食している姿は目撃されています。ただ、魔物が生きるのには必ずしも捕食が必要というわけではないようです。奴らは大気中の“魔素”を直接取り込むことができるようですから。ですから人々を襲うのは快楽のため、または繁殖のためだと考えられています。ただし他の魔物や魔物の亡骸は高濃度の魔素を含むので、これらを喰らって取り込むのは手っ取り早い魔素補給の意味合いがあるようです」
「なるほど……今“魔素”という言葉が出てきたが、それは魔法と関係しているのか?」
「もちろんです。生きとし生きる物は全て魔力を有していますが、それは魔素を体内に取り込んでいるためです。この魔力の純度を高めて指向性や発現性を持たせて放出することが魔法の具現化です。だいたいの魔法はこの説明ができるのですが、収納魔法や自己暗示性の魔法は説明ができていません」
「魔力を使い果たしたら、例えば魔力の塊を飲んだりすれば回復するのか?」
「いいえ。過去に同じ発想で、魔石を投与する研究が行われたことがありますが、結果は散々なものだったと伝えられています。副作用が強すぎて消化器官に穴が開いたり、魔力を制御できずに暴走するなどの事故が相次いだそうです。それ以来、魔石を直接飲むなどの行為は禁忌とされています。魔力を回復させるには、大気中や食物や水に含まれる魔素を取り入れ、体内で練り上げるしかありません」
「では簡単に魔力を補充する方法はないのか……」
「いえ、そうとも限りません。極めて純度の高い魔石は人体に取り込みやすい魔素を発していますから、例えば透明度の高い魔石を首飾りや腕輪などの装飾品にして身に付ければ、魔力を回復しやすくなります。また、自分の魔力を他者に分け与えることができる特異体質の人もいるようです。ただしその場合は、本人の魔力量がよっぽど大きくないと意味がありません」
いわゆるマジックポーションのような便利グッズは存在しないらしい。
俺が知りたいことは大きく分けて2つ。
1.地理と人々の生活
2.魔物と魔法とは何か
とりあえずアリシアからの質問は現時点では一切封印。
まずは俺のターンだ。
アリシアの説明によると、この地はタルテトス王国という王政国家らしい。
王家の下に貴族がいて、各地方都市はその貴族が領主として治めている。
自宅がある地域はタルテトス王国の最も南、海に突き出た半島に位置しており、地方の名をルシタニアという。ルシタニアの領主がいる街がアルカンダラというらしい。
タルテトス王国は首都タルテトスの他に4つの地方が集まって構成されている。
バルバストロ、ルシタニア、セトゥバル、カルタヘナだ。
タルテトスは王国の首都で、王国のほぼ中心に位置し、周辺を大きな円形に直轄領としている。
バルバストロは首都タルテトスから見て北東に位置し、東と北には大きな山脈がある。
東の山脈をニーム山脈と言い、山脈の東には大樹海が拡がる。この樹海は魔物の支配領域らしい。
北の山脈はニーム山脈よりは標高がかなり低く、山脈というより山地といったほうが適切だろう。
この山地を二トラ山地という。
ニーム山脈沿いに南下すると、ここルシタニアの領内に入る。ルシタニアは首都タルテトスから見ると南東側に位置する。
ルシタニアの西、首都タルテトスから見て南西に位置するのがセトゥバル。
セトゥバルの北、タルテトスから見て北西に位置するのがカルタヘナ。
ニーム山脈からは多くの川が端を発し、バルバストロとルシタニアの領内を潤し、タルテトスの近くでセトゥバルから流れてくる別の川と合流してニーム川となり、カルタヘナの脇を通って海へと注ぐ。
この枯れることのない川のおかげで、タルテトス王国は小麦や大麦といった穀物の他にも、温暖な気候を生かしたオリーブやオレンジ、ブドウやイチジクといった果樹とワインの栽培が盛んなようだ。
海沿いの地域を持つルシタニアとカルタヘナでは漁業も盛んだ。外洋に出ると魔物が現れるらしいが、沿岸に出没することはなく、遠浅の海で網による漁を中心に生活している。
王国はニーム山脈を隔てて東を魔物の領域に接し、西をオスタン公国と、北を二トラ山地を挟んでノルトハウゼン大公国と接している。
このオスタン公国とノルトハウゼン大公国から見ると、タルテトス王国は魔物の領域との緩衝地帯である一方で、穀倉地帯を狙ってもいるらしい。
現に、二トラ山地の北側にノルトハウゼンの兵が集結しつつあるとの報告を受け、国内の各領主に召集が掛かったおかげで常備軍の手が回らず、洞窟などの調査に学生が充てられているというわけだ。
「カサドールの皆さんが徴用されていなければ、私達もあと数年はこんな目に合わなくて済んだのに……」
「なあアリシア。そのカサドールって何だ?」
「あ、えっと……魔物を狩る人達です。もっとも魔物だけじゃなくて、クマやシカなんかも狩りますが、主には魔物を狩ることで地域の安全を護っています。時には盗賊の捕縛や斥候なんかも請け負います。カサドールは総称なので、カサドールの中にも剣士や槍使いといった戦闘職種と、攻撃魔法や治癒魔法、索敵魔法に優れた魔法師、医学や博学に精通した導師などが含まれています。そのカサドールになるための学校が、職業訓練校です」
つまりRPGでいうところの冒険者のようなものか。
「ん?ちょっと待て。なんだかカサドールの役割は軍と重なっているように思えるが、棲み分けはできているのか?」
「はい。軍は基本的に対人戦闘に特化して、大人数で敵を押し潰すことを主眼に置いています。ですから軍の大規模な駐屯地は各地方の主要都市に限られます。もちろん地方都市や小さな町にも衛兵の詰め所はあるので、犯罪者の取り締まりや治安維持は軍が担います。一方でカサドールは少人数で各地に浸透し、魔物を見つけては狩り出すのが主な役目です。一応各都市に連絡所はありますが、特に指揮系統があるわけではありません」
「ではカサドールは軍隊の一部ではない?」
「はい。全く別の組織です。もっともカサドールが組織立っているかと聞かれると疑問ですね。一応各都市の連絡所から要請を受けて行動することが多いですが、今回徴用されたように軍からの要請を受けて赴くこともあります」
「なるほど……ではアリシア達も、その訓練校でカサドールになるための訓練を受けている間に要請を受けて、洞窟の調査に赴いた……というわけか」
「はい……結果は散々でしたけど」
「その調査や魔物を討伐した際の報酬はあるのか?まさかタダ働きではあるまい?」
「連絡所から支払われる報酬の他に、魔物が持っていた魔石や武器、回収した毛皮や牙なんかは個人の所有物とすることが認められています。今回の私達への報酬は“経験”ってだけだったので、装備は学校と連絡所が用意してくれました!全部無くしちゃいましたけど……」
「その魔石や魔物が持っていた武器は売れるということか?」
「はい。魔石の色や大きさによって価値は異なりますが、魔法を使えない人達が魔道具を使うのには必須ですし、重要な貿易資源にもなります。例えばカズヤさんがさっき洗っていた赤い魔石を売ると、だいたい銀貨7枚、一泊分の宿代と食事代ぐらいにはなります」
ふむ……さっき洗っていた赤い石は、だいたい親指ほどの大きさだった。あれ一個で一泊分の宿屋と食事代……安いビジネスホテルと定食屋と考えれば7千円ぐらいだろうか。
「ちょうど銀貨の話が出たから、貨幣について教えてくれ」
「はい。一般的に流通している貨幣ディネーロは3種類、銅、銀、金です。その上に大金貨、白金貨がありますが、私は見た事がありません。銅貨10枚で銀貨1枚と、銀貨10枚で金貨1枚と両替ができます。それぞれの価値ですが……例えば露店で売っているイチジク1個が銅貨1枚、肉の串焼きが銅貨3枚、ちゃんとした店の料理が一食で銀貨1枚から3枚、高級店での食事が金貨1枚って感じでしょうか」
物価から考えると、銅貨が100円、銀貨が千円、金貨が1万円、大金貨が10万円で白金貨が100万円なのだろう。ちゃんと10進法のようで助かる。
「それでは次は魔物だ。ヤツラはいったいなんだ?」
「それがよくわからないのです。私の父も長年研究していたのですが、結局分かっている事は洞窟や古い木の洞うろ、山奥の腐ったような池や深い海中から現れることと、そう言った場所には黒い大きな魔石がどこかに埋まっているということ。魔物は体内か持ち物に必ず魔石があるということ。魔物の知能は様々で、小鬼のように一見すると知性を持たないような種族でも何らかの統制を取る仕組みがあるということぐらいです」
「ではヤツラの繁殖形態なども不明のままなのか?」
「はい。ただ人間の女や家畜の雌を犯して繁殖するという一面はあるので、女性は妊娠除けの魔法陣を腰に施していることが多いですね。一方で男性や男性の遺体を好む種族の魔物もいます。男性との性行為によって繁殖するらしいです」
じゃあアリシアの腰にある魔法陣はそれか。
それよりも今アリシアがとても気になる発言をした。
「なあ…その男性を好む種族ってのは、やっぱり美人の女型なのか?」
「そう言い伝えられてますが……カズヤさん?淫魔に取り憑かれると精力と魔力を吸い尽くされて死にますからね?そのワキワキしてる手付き止めてください!」
おう……無意識のうちになにやらセクハラ紛いの手付きを繰り出していたらしい。
「やっぱり魔物ってのは人間を喰うのか?何故俺やアリシア達は襲われた?」
「人間に限らず動植物を捕食している姿は目撃されています。ただ、魔物が生きるのには必ずしも捕食が必要というわけではないようです。奴らは大気中の“魔素”を直接取り込むことができるようですから。ですから人々を襲うのは快楽のため、または繁殖のためだと考えられています。ただし他の魔物や魔物の亡骸は高濃度の魔素を含むので、これらを喰らって取り込むのは手っ取り早い魔素補給の意味合いがあるようです」
「なるほど……今“魔素”という言葉が出てきたが、それは魔法と関係しているのか?」
「もちろんです。生きとし生きる物は全て魔力を有していますが、それは魔素を体内に取り込んでいるためです。この魔力の純度を高めて指向性や発現性を持たせて放出することが魔法の具現化です。だいたいの魔法はこの説明ができるのですが、収納魔法や自己暗示性の魔法は説明ができていません」
「魔力を使い果たしたら、例えば魔力の塊を飲んだりすれば回復するのか?」
「いいえ。過去に同じ発想で、魔石を投与する研究が行われたことがありますが、結果は散々なものだったと伝えられています。副作用が強すぎて消化器官に穴が開いたり、魔力を制御できずに暴走するなどの事故が相次いだそうです。それ以来、魔石を直接飲むなどの行為は禁忌とされています。魔力を回復させるには、大気中や食物や水に含まれる魔素を取り入れ、体内で練り上げるしかありません」
「では簡単に魔力を補充する方法はないのか……」
「いえ、そうとも限りません。極めて純度の高い魔石は人体に取り込みやすい魔素を発していますから、例えば透明度の高い魔石を首飾りや腕輪などの装飾品にして身に付ければ、魔力を回復しやすくなります。また、自分の魔力を他者に分け与えることができる特異体質の人もいるようです。ただしその場合は、本人の魔力量がよっぽど大きくないと意味がありません」
いわゆるマジックポーションのような便利グッズは存在しないらしい。
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