転生賢者は安心して死にたい ~転生者カノイの一生~

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第58話:1年の集大成は誕生日だ

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早いもので、いや本当早いもので1年が経ちました。

1年仕事しかしてねぇ!

もっと遊んだり青春したり学びを得たりしたいよ!

でも仕事の効率は上がってきたんだよな~。

ままならね~。

夢は社長か店長だったのにな~。

父上の立ち位置が私の予定だったんだけどな~。

まぁフロージが仕事できる年齢になったらまた考えるか。

まだまだ後にはヘディンも控えてる。

希望を捨てるな!まだ営業職は残っている!

嫌営業が簡単とは言わないけど、人と関わる仕事のほうが楽なんだよな、私。

ビジネスライクだと特に。

こう、飲みとか付き合う程度なら全然大丈夫だし。

先輩の話とか聞いてると楽しいよね。

くだらない自慢とか会社の愚痴とか。

なんか、こっちの方が優位に立っている気がしてくるよね。

あれ?これって楽しんでいるのか?

ま、まぁいっか。

とりあえず営業は向いてると思うんで父上は早急に仕事を譲ってほしい。

はぁ、しかし、ファンとグルートとフロージが手伝ってくれているおかげで段々と自由な時間も増えてきた。

そろそろ旅行とか行きたいな~。

また王都に行ったり、隣町に出かけたり。

あ!隣の隣町に行ってアランとエミリーに会いに行くのもいいな!

夢が広がるな~、目下2日以上の休暇を得るところからだな……。

「カノイ~!生誕祭に遅れるぞ~?」

「あ!はーい!」

さて、今日も今日とて生誕祭。今日こそやっとの生誕祭!

全力で遊ぶぞ~!



「どしたん?」

「いえ……実は、エイルが怪我人が多すぎるからってストライキを起こしまして。」

「僕だけ遊べないのは不平等だ~!」

「お医者さんだろ~!がんばれ~!」

「や~だ~!」

うーん、気持ちはわかるがどうしたものか。

「もうあれでいいんじゃないか?怪我は自己責任ってことで。」

「ちゃんと消毒しろ~!」

「それ言うんだったらちゃんと働け~!」

難しい奴め。

まぁ消毒は大事だけどさ。

「よ~し、行政指導だ!皆で怪我をした時の講習を行う!これでどうだ!」

「風邪予防も所望する~!」

「お~け~!」

よし、交渉成立だ!

皆が健康になることもいいことだしね。

「エイル~!一緒にあ~そ~ぼ~!」

「は~い!」

よし!これでみんなで遊べるぞ!

本当にこの兄弟は~問題起こして~、可愛いもんだけどね。

そんなこんなで今年も村中の皆で隠れ鬼にだるまさんが転んだをして楽しんだのであった。

そろそろ新しい遊びも考えていかなきゃなぁ。

カノイ・マークガーフ、14歳、仕事漬けの1年を振り返る春の出来事である。
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